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ぼっちの東海道歩き旅 その⑨〜由比宿→江尻宿〜

はじまりました、夏休み。今年も東海道の続きを黙々と歩きます。

今回は最初から最後まで静岡にいるんじゃないかな。それだけ静岡は広くて長いことを、歩き旅をすることで思い知ります。

前回はこちら↓

前々回も含めた歩き旅のぜんぶはこちら↓


では、今年も歩いていきましょう。


東京から静岡へ

まず、歩き旅を始める前に、スタート地点に向かわねばなりません。

最初は自分の家からスタートしたのに、回を重ねるごとにどんどんスタート地点が遠くなって、歩き始めるのに時間もお金もかかってしまうのが少しネックです。

そして、静岡は夜行バスで行くには近すぎるし、鈍行列車で行くには遠すぎる、東京住みのわたしにとってはそんな絶妙な距離感の場所。

安く行ける方法を悩んだ末に、「御殿場アウトレット行きシャトルバス」に乗ることにしました。

品川から御殿場まで直行便でなんとお値段1,700円。土日祝のみの運行のようですが、たまたま祝日でよかったです。

そこから御殿場駅までの無料シャトルバスにのり、そこから御殿場線→東海道線でスタートの由比駅に向かいます。

普通に東海道線に乗った場合と比較してみると…

【シャトルバスを使う場合】
バス1,700円+電車990円=2,690円/4h

【鈍行列車で行く場合】
電車2,593円/3h ←!?!?!????

「バス経由めちゃ安いじゃーん!」と思ってバス使っちゃったけど、素直に東海道線乗ったほうが渋滞もないし安いじゃん…笑

「1,700円」のインパクトに惹かれてバス乗っちゃいましたが、あとから計算して初めて気がつきました。

ま、まぁ、東海道線は何度も乗りすぎて飽きたし、今回は新ルート開拓だったんだと思いましょう。

そんなわけで、無事お盆初日の渋滞に見舞われ、1時間遅れで御殿場アウトレットに到着です。

酔った

ちゃんと見て回ったことがない御殿場アウトレット…後ろ髪引かれつつも、御殿場駅行きシャトルバスでトンボ帰りします。(まあバス酔いでそれどころではなかった)

御殿場駅到着!

あちこちに富士山
ここは富士山のまち
登山つながりでわらじも有名らしい

ここからは電車。夏の富士山を見ながら快適に移動しました。電車だったら酔わないんだよなあ、昔から。なんでだろ。


由比宿→興津宿

やっと…半年ぶりに戻ってきた…!!!

ただいま桜えび


由比はあちこちの電柱に「日本一桜えびのまち」と書いてあるのですが、前回はもう桜えびどころではない疲れだったため、食べずに帰っちゃったのですよね。

これ

ということで駅の目の前の食事処「あおぞら」で桜えびリベンジ!

どーーーん
ぜいたく

桜えびが主役の料理って初めて食べたかもしれません。かき揚げがサクサクなのはもちろん、桜えびならではの華やかな香りが鼻から抜ける感じ。リッチな貴族の気分になれました。

非常にアットホームな店内で少し気恥ずかしかった


そして由比〜興津間の難所といえば、「薩埵(さった)峠」

由比駅から離れてすぐ、じわじわと山登りが始まります。

駅前でこの勾配
逃れられない薩埵峠
登録有形文化財
山と海
いつもの明治天皇休憩スポット

間の宿を過ぎると、急に本気の山登りが始まります。

一里塚跡と山の始まり
踏ん張らないと登れない角度
でも景色は綺麗
ところどころコワイ
でも景色は綺麗(以降ループ)

ボンタンのような、甘夏のような、大きくて黄色い柑橘類の実がごろごろ道に落ちていて、ほのかに甘く腐った匂いが香り立つなかで、真っ黒な大きな蝶が、峠の方へひらひら飛んでいきます。

蝶は私の少し前を常に飛んでいて、峠まで連れていってくれるかのようでした。これはダークファンタジーゲームのチュートリアルなのか?と思う雰囲気。

ググってみると黒い蝶は不吉とか霊がいるところに集まるとか…やっぱりダークファンタジーじゃないか。

若干の恐ろしさはあるものの、道路は舗装されてるし、車やバイクも多少通るから1人じゃないし、箱根峠と比べたら500倍ましです笑!

あの石畳のおかげでメンタルと度胸が鍛えられた気がします。どんな旅も比べたらだいたいましかもしれない。

海に立つ高速道路
雲が低くなってきた
さすが日本一桜えびのまち
カラスよけにえびせんの袋
このモニュメントが現れると安心するようになってくる
かわいい

峠の見晴らし台スポットにつきました。もう雨は降る寸前。

本来は富士山が見える景勝地

残念。こればかりはどうしようもない。景色の良さで考えると冬歩いた方がいいのかもしれませんね。

さて、下りです。

この辺から雨が降り始めました

下りは写真を撮ってる間もなくあっという間。この峠は勾配が激しいですが、そこまで大きくはないです。(なんでも箱根と比較してしまう)

カブトムシ屋さんだろうか
橋に「はし」とわざわざ書くなんて…ロックだね

どんよりした低い雲のなか、峠のふもとの街を歩きます。

でかいって…五七五に納めるためならしょうがないか
身延路(みのぶみち)あり
山梨の甲府からつながる道らしい
東海道の一里塚跡もひっそりあり

一里塚を超えたら、もう興津宿です。



興津宿→江尻宿

興津宿到着!

本陣近くに立派な公園があります
本を開いたみたいで好き

興津宿で有名な清見寺は、JR東海道線の線路を挟んで上にあるようです。雨が強くて行くのは断念。

霊場のなかに見える踏切

ここから海を見たくなって、しみずマリンロードに寄り道しました。

この辺はまだ漁港っぽい
タイヤってこうやって保管するんだ
石油タンクのようなものが並ぶ
色とりどりのコンテナ
意外と深い運河がある

ここは、「港」というより「工業地帯」だ…!

湘南の海のような永遠に続く浜辺をイメージしてたのですが、静岡はものづくりの地域なんでした。この辺は遊ぶ海ではなく働く海ですね。

ここから先は企業の敷地

東京でいうと、平和島や品川シーサイドのような殺風景な工業団地の臨海部、これもこれで大好きです。

そして江尻宿がある清水駅周辺は、サッカーチームの清水エスパルスの街です。

「エスパルス」という言葉が出てきて
もう近いのだなとほっとする
こちらがドリームプラザ
ピカピカの駅にもエスパルスのエンブレム
自販機にも

全然詳しくなくて恐縮なのですが…しっかりエスパルスで街おこししていることはわかりました。

また、清水におけるサッカー以外の目玉は、「魚市場」です。

ホテルでダラダラしたら夜になってしまった
はごろもフーズが目の前
市場内のゲームコーナーはマグロ一色
マグロネギトロ丼
ほお〜

「工業地帯」と言いましたが訂正しましょう。清水港は漁港としても素晴らしい!

マグロが有名だと知らなかったのですが、なんと国内で流通しているマグロの半数は清水港で水揚げされてるんだとか。めちゃくちゃメジャーじゃないですか!

ご飯を食べたところで、まだ「江尻宿」についたことを証明するものが何もないことに気づいて撮りに行きました。もう夜です。

いつもの(真っ暗)
夜でも暖かい光
ちなみに今日は山の日

はい、無事江尻宿に着いたところで、本日はおしまいです。

歩いた結果まとめ

距離は12キロ
宿場は2つ

今日は歩ける時間が半日かつ、峠越えも含む道のりだったので、このくらいで及第点です。

明日〜明後日も雨だし、台風も来るというので、お隣の府中宿(静岡駅)まで行ったらのんびりしようかなーなんて思います。

今回どこまで行って、何泊するのか決めてないのが怖いところ笑。明日明後日で休憩したら、フル体力でもうしばらく歩けるだろうか。

ではまた明日。

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