高校生の私が、先生と付き合った話5
鈴木先生にベッタリするアカリちゃんを見てしまい、胸がなんだか苦しくてスッキリしないGWが始まりました。
いてもたってもいられなくなり、アカリちゃんと仲の良い美香子にメールで聞いてみることにしました。
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『アカリちゃんも鈴木先生ファンなの?』
『ファンではないね~』
『じゃあ、本当に好きとか?』
『そんなわけないじゃん(笑)アカリちゃん、ラブラブな彼氏いるよ』
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そのメールを読んで、よっしゃああああ!!とガッツポーズをしました。
とにかくアカリちゃんが鈴木先生に好意を持っていないことが知れて、あれだけ苦しかった胸が一瞬で晴れやかな気分になりました。
じゃあ何故あんなにベッタリしていたんだ?という点は考えるのは辞めました。(忘れたいのもあったし・・・笑)
きっと女子高生のやることなんてその場のノリなことが多くて、意味なんていちいち持ち合わせてないのです。
とにかく、「あんなにモヤモヤしてたのがバカみたい!」と急に晴れやかな気持ちになりました。
それも束の間。
あれ?なんでわたし、こんなに喜んじゃってるの?と、急に冷静になってしまいました。
そもそもなんでこんなにモヤっとしてしまったんだろう。
それは鈴木先生が生徒にくっつかれている光景を見てしまったからで。
アカリちゃんだったからというわけでなく、誰でも嫌なわけで。
正直羨ましいと思ったわけで・・・何が羨ましいかって、鈴木先生にくっついて楽しそうに話していたことで。
いつもならモヤモヤもそのまま放置しまうのに、いてもたってもいられなくなって友達に探り入れるようなことまでした。
この行動の原動力はなんだ?こんなことできるタイプじゃなかったんだけどなぁ。彼氏のときもこんなことしたことない。
・・・そういえば最近彼氏のことを考えることが減ったな。
あんなに毎日モヤっとさせられていたのに、それさえもなかった。
電車に乗るとき、「彼氏の顔を見れる」だったのに、「これから鈴木先生に会える」に変わっていた。
・・・わたし、なんで気づかなかったんだろう。
こんなにも毎日毎日、鈴木先生のことを考えていたのに。
この瞬間も会いたいって思っているのに。
高校3年生の4月末。
鈴木先生を好きになっていたことに、やっと気づいた日でした。
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