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【文学フリマ東京36 お礼と感想と社交性と電池切れ】

文学サークル「ペンシルビバップ」は5/21(日)に開催された文学フリマ東京36 に参加してきました。文学フリマはコロナ禍を乗り越えて大盛況、参加者はダントツで過去最多の11,279人だそうで。

中には百冊売れたとか完売したとか景気の良い話も聞きます。我々のサークルはとても及びませんが、やっぱり手にとってもらえる喜び、買ってもらえる喜びは変わりません。たくさん売ることが目的ではありませんが一度くらいは完売してみたいと思っていますので、引き続き地道な活動を続けていこうと思います。

さて、文学フリマ東京36からもう二週間? まだ二週間? なんだか二ヶ月くらい経ったような気がしています。二週間も過ぎてからお礼とイベントの感想を書くのはちょっと遅いかな、とも思いましたが、この二週間は電池切れを起こしてました。

イベントに参加するとやる気が出ます。今回もイベントで色々なサークルさんの本を買って、久々にメンバーとも会って打ち上げをして、「次こそもっと面白い作品を書いて完売させるぞ!」とイベント終了直後は気合十分だったのですが、同じ週に子供の運動会と久々の会社の飲み会があり普段会わない同級生の父母や社内だけど知らない人たち相手にわずかな社交性をもはや一滴も絞れないくらいに絞り切って八方美人にふるまった結果、つかれました。

私は社交的なタイプではありませんがサラリーマン生活も長いので少なからず社交性を発揮することはできます。そういう時は大概、自分の精神をサラリーマンのチャンネルに合わせていると言いますか「生まれてこのかた小説なんて書いたこともございません」みたいな顔でどこにでもいる会社員または父親としてのふるまいをします。もちろん娘の学校の関係者に会う時も小説家としての自分を押し殺して代わりにサラリーマンの顔で社交するので、文学フリマで沸騰寸前まで高まった創作意欲に蓋をし続けるのにひどく体力を使いました。

そうして電池切れを起こした身体と心を回復させるために、ゼルダをやったり映画を観たりしてようやく回復に至ったわけです。「そうだ、文フリの感想書こう」と今日になってようやく指が動くようになりました。

とにかく人が多くてあつかった。この場合の「あつい」は気温的な意味での暑さとたくさんのサークルの創作熱による熱さの両方を兼ねます。

「若者が本を読まない」とか「本が売れない」というのは、私が若い頃から何度となく聞いた言葉ではありますが本屋に並ばない未知の本を求めてイベントに参加する人たち、そして本屋に並ぶ機会がなくても誰かの元に作品を届けるために創作する意思に溢れた人が合わせて1万人もいるのですから日本の文芸界隈はまだまだ盛り上がれるのではないでしょうか。

私も指と想像力の働く限りは小説を書き続けたいと思っています。ペンシルビバップのサークルに立ち寄ってくれた方がこのnoteを読んでいるかはわかりませんが、改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。

次は11/11の文学フリマ東京37に「魔法」がテーマの新刊をつくる予定です。興味のある方はぜひ、次の機会に読んでもらえたら嬉しいです

あと、5/21の文学フリマで出した新刊の「星」はダウンロード版の販売と通販も始めました。こちらも見ていただけたら嬉しいです。

■こちらがダウンロード版


■こちらが製本版の通販


それでは今後もペンシルビバップをよろしくお願いいたします。


会場のホワイトボードに書かれた一流犬。

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また新しい山に登ります。