シナモンの心理を考察 かわいいもカッコいいも肯定する、みんなの好きに寄り添うシナモンになるまで【シナモロール20周年】
今回は男の子でありながらリボンをつけたり自由にファッションを楽しんでいるイメージのあるシナモンの心理についての考察をします。
今年の3月6日、ピューロランドにてシナモンは20周年のテーマを語りました。
『20周年のテーマは be free 好きな生き方、自由な生き方をしている人に寄り添いたいと思います。自分は自分 価値観は人それぞれ これからは常識に縛られないで心を自由にしようにね。』と
20周年記念サイトでも『女の子だってかっこいいものが好きでもイイ ヒーローに憧れたってイイ 男の子だって可愛いものが好きでもイイ お菓子作りが好きだってイイ』と語っています。
しかしつい数年前までシナモン自身が男は男らしくしなければならないという常識に縛られていて悩んでいた可能性があることをご存知でしょうか?
4年前の2018年の3月6日、シナモンは衝撃的な歌を歌ったことがあります。
曲名は『どうして?』
男の子だけど女の子のようにみえるシナモンが自分の身体にコンプレックスを抱いていてカッコいいとは何かを聞いています。
この曲の歌詞で1番重要なポイントはシナモンはカッコいいが何なのかをよく理解していないということです。
■どこか違和感を感じる2017年の相関図
こちらの画像は2017年から現在も続いてるふわふわシナモロール展にて明かされたシナモンとフレンズ達との相関図なんですが
シナモン、自分は男の子扱いされなくて複雑と言ってるのにシフォンちゃんには女の子らしくすることを望んでいます。
明らかに男女を意識してますね。
僕は2022年のシナモンの方を先に知っていたのでこの相関図を見た時に凄く違和感を感じました。仮にもシナモンの1番の友達達であるシナモンフレンズのシフォンちゃんに女らしさを求めるのかと。
これは過去に何かあって2017年〜2022年の間のどこかに今のシナモンに変わる大きなきっかけがあったなとTwitterの過去の投稿を振り返ってみると……
2014年にシナモンは"男らしく"なろうとしてます。
カッコよさが何かわからず男らしくしようとしていたシナモン。
おそらくモカちゃんはシナモンはシナモンなんだから男らしくしなくていいのよと答えたと思います。
皆さんは男らしさというと何を思い浮かべますか?
男は強い、弱さを見せてはならない、誰かに助けを求めず1人でやる、悲しみを表に出さない、動じたりしないなど色々と思い浮かぶと思いますがシナモンはカッコいいの意味をよくわかっていません。
シナモンにとってのカッコよさの象徴と思われる人物といえば
まず思い浮かぶのがフレンズのエスプレッソ君
普段カッコつけてるけど実は努力家でそれを誰にも見せないところはまさに男らしい。
でもエスプレッソ君はみんなの前でカッコつけてる面もあるけど1人の時間を大切にしているところもよく見られます。
これは別にカッコつけてるわけじゃなくて時々1人になることが彼の精神安定に繋がってると思うんです。重要なのはメリハリ。
シナモンとエスプレッソ君は根本的な性格が違って誰かとずっと一緒にいないと不安になりそうなシナモンに対してエスプレッソ君は時々1人の時間を作らないとむしろ不安になるタイプなんだと個人的には思うんです。
1人だとすぐ不安になりそうなシナモンにモカちゃんがエスプレッソ君の真似をすることを勧めるとは思えません。
■かっこよくなるための研究をしていた2017年のシナモン
2017年10月9日モカちゃんは相変わらずシナモンにリボンをつけてました。その翌日、ついに痺れを切らしたのかシナモンはカッコよくなる方法の研究を独学でしはじめました。何故このタイミングなのか?それはとある人物との出会いが関係していると思われます。その人物はゴールデンボンバーの歌広場淳。
じゅんじゅんこと歌広場淳はシナモンが初めて一位になった2017年のキャラクター大賞の際にカッコいいを意識した動画を一緒に撮って2017年のキャラクター大賞でシナモンを1位にするため協力してました。
シナモンはキャラクター大賞で1位になった直後に泣いてます。その後の投稿では笑顔ではあるものの『さっきはうまく言えなくてごめんね』と伝えてます。
元々シナモンはバンドやヒーローに憧れを持っていたのもありカッコいい動画を撮るのに憧れのじゅんじゅんにまで協力してもらったのに最後に泣いてしまったことを後悔していたのかもしれません。男らしくなくてカッコ悪いなと。
そして2017年の相関図に繋がるわけです。
ぼくがこんなに男らしくカッコよくなろうと頑張っているのにモカちゃんは相変わらずリボンつけてくるしシフォンは女の子らしさとか全然気にしてなくて無神経だなと。
シナモンは自分の理想がいつの間にか高くなっていて周りにも少し厳しくなっていたのかもしれません。
■誰も悪くない
モカちゃんというとシナモンにリボンをつけたり女装させたりしてるのもあってシナモンが嫌がるのにリボンをつけるモカが悪いんじゃないの?と思う人もいるの思いますがシナモンは過去にモカちゃんから借りたリボンをみんなに自慢しています。
そしてカワイイと言われてとっても喜んでました。
さらに過去を遡るとモカからもらったリボンが宝物だとシナモンは笑顔で言ってます。
そんなシナモンが"男らしさ"にこだわるようになってしまったと思われる決定的な証拠があって2018年5月のスプラトゥーンコラボの際のツイートなのですが
男の子なのにカワイイと言われること自体に不満を感じてると捉えられるような発言をしています。
モカちゃんはシナモンにカッコいいオシャレを2014年にちゃんと教えていました。
でもシナモンは『どうして?』でも言ってましたがカッコいいが何なのかよくわかっていなかったのです。
それはおそらくどんなファッションがカッコいいのかシナモンは理解していなかった。
だからモカちゃんが明らかにかわいい服を着せてもシナモンはそれが一般的に女の子の衣装だったとしても気付きません。
そんな馬鹿なことがあるのかと思うかもしれませんが2018年の4月〜6月の間にシナモンは同じ服をよほど気に入ってるのかずっと着ていました。
カッコよくなる研究を始めて自分がどうすればカッコよくなるか悩んでカワイイと言われることに不満を感じているシナモンがカッコイイと思ってる可能性の高いファッションがこちらです。
超 か わ い い
※ #モテたいは2018年のキャラクター大賞のテーマでシナモンがモテたい訳ではありません。
昔からヒーローに憧れているシナモン、アズキちゃんから3本の矢の話を聞きましたが……
まさかの必殺 シナモントリプルショット
そして極め付きには苦手なはずのオバケが近くにいるのにも関わらず気づかないレベルで夢中になってるシナモン。
彼は本当に何がカッコいいファッションなのかよくわかっていなかった。
だから『どうして?』で自分の身体のチャームポイント全てを否定してしまったのです。
そんなシナモンがルロロマニックの2人と一緒にバンドを組んで路上ライブを楽しんでるのを見たモカちゃんは昔の自分を思い出したかもしれません。
理想が高すぎるが故に自らに厳しい言葉をかけては落ち込んだり沈んでいた過去の自分を
そして周りを気にせず今この瞬間の自分の気持ちを大事にして"自分らしく輝いて"路上ライブを楽しんでいたあの頃の自分を。
その後モカちゃんは秋にシナモンと一緒に服屋に行ってます。
冬にも一緒にお買い物に行ってシナモンにカッコいい服を選んだりしてました。
おそらくこの時点でシナモンのカッコよくなりたい本音に気づいていて彼女はある計画を練っていたのかもしれません。
シナモン自身がカッコよく輝いていてる自覚を持ちながら周りからもカッコいいと言ってもらえる衣装の製作を、そのためにシナモンが何をカッコいいと感じるかの調査を
そして完成した衣装が2019年のエイプリルフールで披露したアイドル衣装だったのだと思います。
■シナモンが大きく成長した2019年
2019年も自身の可愛さにコンプレックスを抱いてそうなシナモン。
そんな彼は尊敬するカッコいい男の子であるエスプレッソ君からキャラクター大賞の際にあるアドバイスを貰います。
それはチャレンジすること自体がとても名誉でカッコいいことなんだよという話でした。
しかしキャラクター大賞はシナモンが目指しているカッコよさを競うというよりはカワイイ対決
チャレンジするのがカッコいいとは言うけど何にチャレンジすればいいのかシナモンはあまりイメージ出来なかったかもしれません。
そんなシナモンにモカちゃんはとある手紙を持ってきました。その手紙の中身はジュノン・スーパーボーイコンテストの書類審査に通過したよという通知。
モカちゃんがシナモンに内緒でエントリーシートを送っていたのです。
そしてカッコいい男の子同士の対決にシナモンがチャレンジすることになります。
ジュノンボーイに向けての特訓を始めたシナモン、モカちゃんに助けてもらいながら一生懸命に頑張ってる姿をTwitterに投稿していました。
これは弱さを見せてはいけない、誰かに助けを求めたりしない男らしさとは逆のことをしてます。
おそらくこの辺りでシナモンは気づいたのです、本当になりたい自分のために頑張ってチャレンジすることこそが真のカッコよさだということに。
そして審査員特別賞を受賞したシナモンはコンテストの最後に新曲『ふれーふれーがんばれー!』を披露し、これから色んなことにチャレンジしたいと宣言したのでした。
2020年、ジュノンボーイへのチャレンジをきっかけにシナモンはアイドルとしてメジャーデビューを果たします。
その際のインタビューでシナモンはたくさん練習した、何回も歌ったなど自分が努力したことを素直に話しました、そして「シナモエンジェルス」として過去にアイドルデビューしたモカ、シフォン、アズキの3人からアドバイスをもらったよ、すっごく応援してくれたよと語ってます。
おそらくこの時にシナモエンジェルスの3人から色々と過去の話を聞いたりしてありのままの自分でいることの大切さ"自分らしく輝こう"の精神がシナモンへ引き継がれたのだと思います。
■そして20周年のシナモンへ
シナモンはアイドル活動をはじめてから毎日楽しそうな日々を過ごしてます
かつては自分の可愛さの全てを否定してしまったシナモン。
カッコよくなりたいという自分の気持ちを友達に支えられて正直な気持ちでチャレンジして大切なことに気がつき、かわいいもカッコいいも肯定する、みんなの好きに寄り添うシナモンになりました。
さらに最近のシナモンはかわいいと言われることも昔のように嬉しいと思うようになりました。
そしてモカちゃんから貸してもらったリボンを2011年の頃のように堂々とみんなの前で自慢しています。
男とか女とか関係ない、過去には色々あったかもしれないけど大事なのは今この瞬間の自分の気持ち。
かわいいと言われて嬉しいのならその気持ちを素直に受け止めて喜ぼう。
逆にかわいいと言われて辛いのなら自分を責めたりせず本当になりたい自分に向かってチャレンジしよう。
そんなシナモンがピューロランドで20周年記念で上映されていたシナモロールブルーイルミネーションライブで語ったセリフが本当に大好きなので記事の最後をこれで締めたいと思います。
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