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【アサシンクリード3】のトロコン

年明けからアサシンクリードシリーズをはじめている。PS3の初代アサシンクリードから始め、PSPのブラッドラインなどの外伝作も含め現在までに発売されているタイトルを全て購入し、一つずつ順を追ってやり込んでいるのである。

今回はその中のアサシンクリード3のお話(微妙にネタバレあり)

発売は2012年と9年も前の作品だ。2、ブラザーフッド、リベレーションの「エツィオ・アウディトーレ・ダ・フィレンツェ」の3部作が完結した後、心機一転、新たな過去編の主人公を迎えたナンバリングタイトルである。

アメリカ独立戦争時代を描いたストーリーで、敵対したり共闘したりする親子の話でもあり、ヨーロッパからきた白人とアメリカ先住民ネイティブアメリカンの問題の話でもあり、いつも通りアサシン教団とテンプル騎士団の戦いでもある今作。

正直言って世間的な評価はシリーズの中でもあまり高いほうではないらしく、主人公だけでなく、システム面やグラフィックなども一新した意欲作であるのにも関わらず、今となってはあまり感想を聞かない作品であった。

しかし、個人的にはドハマりして、トロコンするまでやり込みまくることになった。はじめに言っておくとプレイ時間は一ヶ月弱で73時間程、エツィオ3部作(PS4リマスター)も全てトロコンしたが、一番時間をかけたブラザーフッドでも43時間程のプレイ時間なので、今のところ個人的アサシンクリードシリーズ最長プレイ時間作品となった。

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好きなところ

○親子2代に渡るストーリー

これは良かった。本作は過去編の主人公であるコナーことラドンハゲードンが登場するのが中盤になってからで、それまではその父親であるヘイザムを操作しテンプル騎士団側となって暗躍することとなる。
 それによって敵側であるテンプル騎士団の内情であったり彼らの正義や理念が垣間見える。これまでの勧善微悪的な一方的にテンプル騎士団が悪という話ではないのが今作の面白い所。むしろテンプル騎士団のヘイザムの言い分の方が正しいんじゃないかと思う局面もいくつかあった。対するアサシン側のコナーは若さ剥き出しで直情的に行動しがち、アサシン教団の掲げる自由意志の理念や大義よりも自分たちの仲間、部族を守る事を第一に動く青年。この対比も良かった。先住民らしいといえば語弊があるが、毒されてなく素直で猪突猛進なコナーはもはや微笑ましくもあり、敵である父と行動する際、素直に「父さん」と呼ぶあたりからどんどん主人公として好きになっていった。

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まぁとにかくストーリーは好き。
最後、空っぽで悲壮感すらあるエンディングも含めてコナーは等身大かつ魅力的な主人公だ。アルタイルのようなカッコ良さやエツィオのようなカリスマ性はないかもしれないが、なんともいえない素朴さと力強さを感じる。ラドンハゲードンに戻ったDLCワシントンの圧政も良かった。まずお母さんであるガジージーオが魅力的だからな。

○グラフィック
これは明らかにエツィオシリーズより進化している。どうもゲームエンジンを一新しているらしい。プレイしたのはPS4のリマスター版という事もあるのか美しいグラフィックと雰囲気である。霞かかったボストンの雰囲気とか非常に好きである。初代アサシンクリードで感じた神秘的な雰囲気の美しい街並みに少し近づいたような・・・初代はなぜあんなに崇高な雰囲気なのだろう。

○BGM
これも素晴らしい。毎日アップルミュージックでサントラを聴いている。リベレーションのメインタイトルも壮大で大好きだが、今回のメインタイトルも良い。あと「Trouble in Town」というBGMがめちゃくちゃアツくて最高。
また、環境音も非常凝った作りになっており今までのシリーズもそうだが街を練り歩くだけで、様々な生活音やNPCたちの声が聞こえて楽しい。今回は大自然豊かなフロンティアの大地を駆け回れる事もあり、自然の環境音も楽しめる。
 また、無為無味なサブクエストである地下道探索もBGMだけは妙に凝った作りで、地下で聞こえる地上の雑多音に耳を澄ますのも楽しい。

○ホームステッドミッション
今作には街づくり要素があり、自分の土地?(アキレスの土地)に他所の街で勧誘してきた住人を住まわせて、困っている事を解決していくというサブミッションが用意されている。なぜかこれに非常にハマった。今となればそんなに目新しい要素でもないし自由度もない決まった住人を住まわせてミッションを消化するだけのことなのだが、えらく没入した。その原因の一つに「住人のエンサイクロペディア」というサブクエがある。住人の生活行動を注視し、職種ごとに3つずつ記録するというものなのだがこれがかなり大変。何時間はりついてても同じ生活行動しかしない奴らが数人おり、相当な時間をかけた。プレイする中で数日間は住人の行動を監視するだけの日々があったほどだ。そのおかげで住人達に対して謎の親近感とホームステッドへの没入感があり、ノリスとミリアムの結婚式やアキレスの葬式など妙に心に響いてしまった。

○海戦ミッション
これは多くの人に好評なようだが、海戦はシンプルに面白かった。操作もシンプルながら船長してる感があり白熱した戦いを繰り広げられた。フルシンクロするのに一部高難易度なミッションがあったものの基本的には全編楽しみながらプレイ出来た。

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○ミニゲーム
実は最も達成感を感じた瞬間はミニゲームだったりする。トロフィーをコンプリートする為に挑んだ「9メインモリス」というボードゲームの上級編。これは鬼のように強く一回だけ勝てればいいのにその一勝を勝ち取るのに何時間かかったことか・・・。奇跡の勝利をもぎとった時の感動よ

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(引き分けループになりやすい欠陥ゲームだと思う)

○総評として
一昔前のオープンワールドゲームで、確かに作り込みの粗さやバグ、雑なローカライズで謎の翻訳や誤変換などもある。
 しかし確かに壮大で大掛かりな大作ゲームであることは間違いない。反復的なゲーム性は毎度のことながら今回は妙に入り込んでしまった。史実の出来事や人名、場所などのデータベースなども一々読み込んで今まであまり知ることのなかったアメリカ独立戦争時代を知るいいきっかけになった。アサシンクリードの好きな所は史実への興味を作ってくれるところ、歴史の介入者になった気にさせてくれるところだ。説明不足であったり、展開が唐突だったりすることもあるが、実際の歴史を学ぶ事でそこを補完して楽しむことが出来る。そういった意味でもアサシンクリード3大変面白かった。


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(作業感はあるものの現代編もそれなりに面白かった。過去作やってないとわけがわからないのはいつも通り。)

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さて、次はレディリバティを開始する。


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