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【HELL LET LOOSE】のトロコン

10月のPS5フリープレイで配信された「HELL LET LOOSE」
第二次世界大戦ヨーロッパ戦線を部隊にしたリアルでハードコアなオンラインFPSゲームで、現在プレイ時間は約70時間ほど。トロコンも達成したのでレビューしていこうと思う。


○ゲームの概要

 このゲームは2019年に英国の会社Team17から発売されたマルチFPS対戦ゲームだ。PC版が先行して販売されていたが、2021年10月5日にPS5版とXBOX X/Sでも発売。PS5では発売と同時に10月のフリープレイになったゲームである。
 ゲームの基本はコールオブデューティやバトルフィールドに代表されるような対戦型FPSで、50対50の最大100人で拠点の制圧を軸に戦う。拠点の取り合い陣取りゲームの「会戦」と拠点の攻撃側と防衛側に別れて戦う「進攻戦」の2つのモードがある。

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(ノルマンディー上陸作戦、ドイツ側の視点)


○地獄の特徴

Hell Let Looseの一番の特徴としてはデス/キル率を競うのではなく、あくまでも拠点制圧を軸に戦闘が行われる点だ。いかに有利な場所にリスポーン地点を設置し、大人数で敵を圧倒し拠点を制圧出来るかが重要になる。拠点を制圧する為には何十回デスってもかまわない(但しリスポーン出来るまでの待ち時間は長め)
 兵士の能力は本物の戦場の緊迫感を感じられるリアルさで、ライフル弾ならどこに当たっても一撃死、マシンガンでも二発で死ぬ。他のゲームで見られるような人間離れした全力ダッシュやスライディングなどのスキルはなく、至って平凡な人間同士の戦闘となっている。

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(街並みにはリアルで散策するのも楽しい)


○戦車の恐怖

 上記の人間離れしていないリアルな兵士の戦闘能力のせいもあって「戦車」の存在が非常に大きく、歩兵として戦場を駆けている時に不意に敵戦車と遭遇した時の恐怖は圧倒的なものがある。基本的に戦車には戦車で対抗するか、歩兵で唯一、戦車を撃破出来る武器を持つ「対戦車兵」でしか対抗できない。ライフル兵や機関銃兵が何十人いたところで戦車に対して何の対抗手段もないのである。(※「工兵」の時限爆弾でもいける) 陸上戦闘に置ける戦車の重要性を体感出来るゲームなのだが、では戦車を操縦できる兵科「戦車兵」となって無双しまくればいいのではというとそうもいかない。

 まず、戦車は現実通り操縦手、砲手、指揮官といった形で複数人で運用しており一人で戦車を動かしながら敵を撃ちまくるといった事は出来ない。一人でも戦車自体は運用出来るのだが、運転席で車両を動かして砲手席に移動して射撃するというように、その都度切り替えながら(切替にはそれなりに時間がかかる)運用しなければならず、戦車内は視界が極端に悪いので、もたもたしていると知らぬ間に敵対戦車兵に背後を取られて撃破されたり、工兵に時限爆弾を仕掛けられていたりする。 
 戦車が戦場のキーポイントになるのは間違いないが、そもそも戦車の台数には限りがあるし、戦車側にもリスクがあり、戦車兵同士の連携と味方歩兵の援護が必要となるのだ。

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(戦車内の視点。このゲームをやると第二次大戦中のドイツ戦車の威力を思い知ることになる)


○各種兵科と役割分担 

 戦闘をメインに担当する「ライフル兵」「強襲兵」「自動小銃兵」
火力支援を行う「機関銃兵」
瀕死の味方を救う「衛生兵」
バリケードや各種資源ノードを作成出来る「工兵」
作成に必要な物資を補給する「支援兵」
リスポーン地点を設置出来る小隊のリーダー「分隊長」
他にも「戦車兵」やツーマンセルで戦うスナイパー「偵察兵」そして戦場の全体を俯瞰しながら物資の補給や爆撃などを行う「司令官」など
全14種類の兵科それぞれに特徴と役割がある。

 このゲームはとにかく役割分担と連携が重要で、歩兵で単純に突撃していても勝てない。有利な場所にリスポーン地点を確保する為に支援兵が物資を置き、分隊長がギャリソン(全味方がリスポーン出来る地点)を作成、工兵がそこを守る建築物を設置するといった感じで、戦闘以外のところでも仕事があるのだ。 

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(激戦の最中、対戦車兵で敵戦車を撃破する時の興奮と緊張感はヤバイ)



○実はFPS初心者にこそオススメの理由

 このゲームはいくらFPSが上手くても敵弾一発で死ぬ為、無双プレイが難しい。しかし、上記の通り戦闘以外でも兵科によっては役割があり、そもそも敵をキルすることより拠点を取る事が重要なゲーム性なので、FPS慣れしていない人でも自分の役割を果たす事で勝利に貢献出来る要素がたくさんあるのだ。
 FPSスキルの差が戦場のパワーバランスにそこまで影響せず、むしろ建築物の設置や支援行動、拠点を攻めるか守るかの選択などの戦術のほうが重要なのでFPS初心者やエイムが下手な人でも充分楽しめると思う。

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(トロコンする為に工兵で作りまくった各種ノード。地味に一番大変だった。)


○気になる点

 ここまでHELL LET LOOSEの特徴、良い部分を羅列していったが気になる部分や人によってはイラだつ部分もある。
まずこのゲームは時間がかかる。クイックマッチでサクっと遊ぶという事は出来ず、人数が揃っている場合は短くても30分、長くて2時間以上も1試合が続くこともざらだ。それだけ戦場に没入出来るという点では好きな人には好きなのだが

 それとリスポーンのシステムを理解していないとひたすら戦場をマラソンするゲームになりがちという点だ。初見はこれでつまづく人が多いかもしれない。とにかく戦場が広いので初期リスポーン地点からだと、戦闘地点まで物凄い距離を走らないといけないのだ。
 リスポーンのシステムを理解すると分隊長が戦場の近くにギャリソンを設置出来るように物資を物資輸送トラックで運んだり故意にリスポーンして戦場近くで復活したりとコツが分かってくる。あと、初期位置からは臆せず輸送トラックを積極的に活用する事が大切だ。

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(戦場へ向かう兵士達、みんな目が死んでいる。)


○トロコンについて

 トロコン自体はコツコツ続けていけば達成できる範囲な内容だと思う。
大変だったのは

「身を隠せ!」火砲で敵を100キルする。
本陣HQ付近にある榴弾砲を使用するのだが、これが難しい。マップを見ながら敵がいそうなところに照準を合わせるのだが、味方が敵位置のピンを立ててくれないと中々当たらない。現実の後方支援火器同様、連携が大事になる。味方にもガンガン当たってしまうので注意が必要だ。

「タンクエース」敵車両を100台撃破する。
戦車や輸送トラックが対象。破壊する為には戦車を使うか対戦車兵のM1バズーカ/パンツァーシュレック、対戦車地雷、梱包爆弾を使用するしかない。
敵戦車に近づくだけでも一苦労なので中々大変だが、最もやりがいのあるトロフィーであった。

「ティーガーおかわり!」「熱意の賜物」「空爆の準備を!」各種ノードをそれぞれ100構築する。
無茶苦茶時間がかかる。作成出来るのは工兵のみ、物資も必要で一マップに1個ずつしか作れない為、数を稼ぐには自分で壊してまた作るを繰り返さないといけない。これは見知らぬ外人と協力して数を稼いだ。

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(戦車で敵本陣奥深くまで入り込み車両を撃破するのが一番稼げる)


※DLCトロフィーについてはこちら↓↓


○まとめ

という感じで気づけば毎日毎日プレイするほどハマっていた。個人的に今年のフリープレイの中で最も良かったタイトルだったと思う。マルチオンラインのゲームでここまでハマったのはPS3の「バトルフィールド1943」以来だ。
 連携が重要な為、ボイチャ推奨ゲームとなっているが、プレイヤーはほぼ外国人なので(日本語聞いたことない)ボイチャは切っているか、聞き専でやっている。それでも全然問題なくプレイ出来るし、小隊の一人として味方に貢献することが可能だ。

 来年にはパッケージ版も発売されるということで、今後もっとプレイ人口が増えてほしい。50対50の戦いは最高に迫力があり白熱するのだが、過疎っていると戦場が広い分ちょっと味気ない戦いになりがちだからだ。
一緒に地獄を体感しよう。HELL LET LOOSE最高!


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ありがとうございます。 このサポートを糧に全力でゲームし、気合と根性でトロフィー100%目指します!!