無邪気な自然的利己

人の行動は、たいてい、私利より出ている。これは決して咎むべきではない。

まったく、私なければ、この世に我はない。ただ、他に大なる迷惑をおよぼさざる程度の利己、自営たるべきである。

絶対に他人に迷惑をおよぼさぬということはできないことである。

小児のような無邪気な自然的利己が理想である

善人じゃ悪人じゃといっても、大した差のあるものではない。ただ、人のみたまの素質に、先天的に、多少の差等のあるのは争われぬ。

『信仰覚書』第二巻、出口日出麿著

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