「自分らしさ」は他人が教えてくれることもある
昨晩の強い嵐が去り、温かい一日でした。
雨風でせっかくの桜が散ってしまいましたが、週末に近所の公園に散歩して花見をしておいてよかったです。
地面に散らばった花びらを見ていると、なんとなく寂しいと同時に、庭や道路を掃除をする人は大変かも……と思ったりして。
さて今日は、自分自身の「魅力」の見つけ方について書きます。
あなたの「ウリ」を知っているのは誰?
以前、髪を切りにヘアサロンに行ったときの話です。
オーナーは有名サロンから独立した方で、技術が高いことはもちろん、
お店のスタッフの対応もとても気持ちよいのです。
その時々のトレンドも押さえていて、かつ無理なく通える距離なので変える理由がなく、長い間お世話になっています。
カットの際の雑談で、オーナーがふと言いました。
「この前、お客様に『このお店ははなんでいつも混んでいるの?』って、聞かれたんです」
お店のある場所は、ヘアサロンの多い激戦区。そこで15年以上営業しているし、確かにいつ行っても混んでいます。
繁盛の秘訣を、お店の方はどう思っているのか興味があり、「なんて答えたんですか?」と質問してみると……。
「お客様は何がいいと思って来店してくださってますかと、お聞きました。『カットが上手だから』と言ってくださったので、それが理由だと思いますと、お答えしました」とのこと。
長い間、営業していればお店のウリだと思っているところはたくさんあるはず。
それを言わずに、お客様の意見を正解とするのは、とても上手な返答だなと思います。
実際、お客様の意見はどれも正解です。しかもどんなところがよくて、通ってくださるのか貴重な意見も聞けますよね。
このあたりにも、息の長い店になっている要因がありそうな気がします。
自分の「いいところ」だけが魅力や強みとは限らない
私もそうですが、自分自身がよいと思っているところと、相手がよいと思っているところは、同じとは限らない。
むしろ違っている場合のほうが多いです。
実際、私も編集した本や、自分のセッションや書いたブログの感想を聞くようにしていますが、「えー、そこなんだ!」と驚くことがたびたびあります。
つい最近でも、自分では「イマイチ」と気にしていたところが、とてもいい、といわれて少々複雑です(苦笑)。
「自分の魅力はこれだ」と考えていても、読者やお客様が選んでくれるポイントは違うかもしれません。
そのギャップにがっかりすることもあるかもしれません。
でも、それは、自分には気づいていない魅力があるということ。
「自分らしさをわかってもらえない」と思うのではなく、自分の中に新たな可能性を発見したと、前向きに捉えていくほうがハッピーな結果になりそうですね。
参考になればうれしいです。
今日のBGM
「春の歌」スピッツ
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