ASDなあずと靴とばし
リアルタイムな話。
あずと深夜0時、公園に行った。
その公園は海に面した端っこで、国道の高架下にある。いわば穴場。
ブランコに乗ってあずと靴飛ばしをした。
どっちが遠くまで飛ばせるかな。おもてだから明日は晴れかな。
お互いに、片方ずつ結局両方の靴を放ってしまって、裸足で靴を拾っているうちに、裸足で鬼ごっこになった。
深夜に裸足で追いかけっこをして、あずを捕まえた。
私はなんだかわからないけど涙が出てきてしまった。夜が暗くて助かった…。
私に捕まえられたあずは、うれしそうに、アハハハ!と声を出して笑っていた。
私はここぞとばかりにあずを抱きしめた。
中学2年生のあずは不登校。
自室に籠もっているわけではない引きこもりだ。
人との距離感が苦手で、自分も人も客観的に見ることが難しい。
睡眠リズムも現実社会のスタイルとは反するリズムで。
薬も今のところ合うものが見つからないどころか、その過程で本人の不信感を増長するものになり、本人も私も今は使用するつもりがない。
あずが家の外にでるのはめずらしいこと。
とてもいい時間を過ごせた。
あずもそうだといいな。
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