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観たもの、聴いたもの、読んだもの(2025.09)



01.活字本

01.書く瞑想

Kindle Unlimited無料。
内容としては『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』と似ており、毎日ノートに記録することを勧めている。
内容的に目新しい部分は少ないが、やることを明確に教えてくれる点は良いと思う。

02.頭の中がカユいんだ

中島らもが一番最初に書いた書き下ろし本。
表題作は個人的に微妙だったが、最後の短編小説『クェ・ジュ島の夜、聖路加病院の朝』は面白かった。
色々と酷い目にあっても、最後は笑い話にして〆るのが中島らも作品の魅力だと思う。

02.マンガ

01.見えないばけもの

アフタヌーン四季賞・準入賞。
男社会の付き合いの煩わしさをしっかり描いているところに驚いた。
仕事の中の充足感や虚しさなど、共感ポイントが多くて良かった。
予想だが、作者は社会人経験者だと思う。

02.天を夢見て

アフタヌーン四季賞・準入賞。
天使を目指しながらも、天使になれない主人公の苦悩がテーマ。
絵が水上悟志っぽいのだが、内容はダークファンタジー。
展開としてはビターエンドなのだが、爽やかなラストは好感度高い。

03.六年目の浦島太郎

アフタヌーン四季賞・大賞。
1年毎にコールドスリープで目覚める主人公と周りを取り巻く人間関係の話。
タイトル通り浦島太郎がテーマなのだが、変化する環境と18歳のままの主人公の対比が読んでいてツライ。
家族のエゴによる延命治療によって誰も幸せにならないというのは、リアリティがありすぎる。
大賞にも納得の出来。

04.8月31日のロングサマー

8月31日を繰り返すループSFラブコメ。
記憶を持った主人公とヒロインが、ループ脱出の方法を探しながら距離を詰めていく展開。
基本的に1話完結の話が多いが、毎回エモい台詞や表情があるので満足度が高い。
久しぶりに胸に刺さる設定とキャラクターなので、全巻購入しようか迷っている。
(現在はマガポケで1話ずつ読んでる状況)

03.アニメ

01.負けヒロインが多すぎる

ハズレ回のないハケンアニメ。
負けヒロイン全員の魅力を丁寧に描いているところが良かった。
個人的には八奈見さんが一番良い味を出していると思う。
彼女の存在のお陰で、話が暗い方向へ沈みすぎないようにバランスが取れている。
ラブコメは『5等分の花嫁』とマケインくらいしか読んだことないが、両作品とも作者が東三河出身なのが面白い。
是非とも2期を作って欲しいが、恐らく3年後くらいだろう。

04.映画

01.鑑定人と顔のない依頼人

凄腕鑑定人と正体不明の依頼人のミステリーを期待して見たら、良い意味で裏切られた作品。
仕事ができるが生身の女性に縁のない主人公が、引きこもりメンヘラ女子にズブズブにハマっていく様子が怖かった。
巨匠トルナトーレ、非モテの男子の解像度が高すぎて怖い。
非モテで2次元絵を愛してるオタク≒主人公と考えると、パパ活女子モノとしての楽しめると思う。

02.HUNT ハント

アマプラ無料。
お金持ちが人間狩りを始めたら、獲物にヤバい子が居た話。
ワンアイデアとしては面白かったが、意外と爽快感が薄かった。
狩る側が思った以上に無計画だし、舞台設定が簡素だった。
『バトル・ロワイアル』で育った日本人からすると、大分甘口。
暇つぶしのB級映画と割り切れば楽しめると思う。

03.失われた週末

アルコール依存症をテーマにした映画。
ビリー・ワイルダーの代表作の1つ。
アル中の主人公が、酒に溺れながら苦悩する様子が見どころ。
正直、テンポが悪くて面白くなかった。
主人公がモテる理由も腑に落ちないし、話の終着点が見えにくいのが理由だと思う。
ラストだけは序盤の伏線が活かされていて見事だった。

04.ヴァチカンのエクソシスト

SNSで一時話題になっていた映画。
実在のエクソシストがモチーフの作品。
悪魔祓いの描写に気合が入っているのだが、悪魔との駆け引きが分かりにくかった。
主人公のトラウマを引き出して攻撃するのは分かるが、肉体に直接的な攻撃はされないので、時間をかければ倒せるようにも感じる。
そもそも、悪魔は受肉したところで数体しかいないので現世に影響は少ない。
クリスチャンでないと、悪魔憑きの恐怖は理解できないと思う。

05.遊びの時間は終らない

防犯訓練が世間を巻き込む事件になっていく話。
訓練であるが、警察が簡単に制圧できない設定が面白い。
やっていることは茶番そのものなのだが、強盗役の主人公の立ち回り方が上手い。
煽るマスコミと後手に回る警察の関係性も上手い。
もう少しテンポを良くして、尺を短くできれば名作になったと思う。
現代版でリメイクに期待したいところ。

06.フェイブルマンズ

スピルバーグの半生をテーマにした自叙映画。
監督のルーツを知るのに参考になった。
母親のエキセントリックな性格によって家庭が崩壊していくところは観ていて辛かったが、スピルバーグ本人は母親から影響を受けていると思う。
芸術に理解のある母親と、現実派のエンジニアである父親。
巨匠の土壌となる部分を掘り下げていたのは良かった。
特にジョン・フォードの一言で映画の本質を理解するところが最高。
欲を言えば、ハリウッドに行ってから成功するまでの苦悩話も見てみたかった。

07.ザ・メニュー

アマプラで無料になったので視聴。
藤本タツキ先生が絶賛してた作品。
ネタバレになるので多くは語れないが、シェフのキャラがよく光っていた。
パンという拍手だけで、みんながビクッとなるのが良い。
落下の悪魔がこの作品から影響を受けまくっていて笑った。
ハンバーガーが食べたい。

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