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TIME is デジャヴ

ふと気がつくと、昨日と同じ時間、同じ場所に立っている自分がいる。

職場に入るため、靴を履き替えている自分がいる。

「あれ?この光景、昨日も見たぞ?」

仕事が忙しくて、毎日精一杯やってると、こんな錯覚に陥ることがある。

というか、そんな毎日。

気がつくと一週間経っていて、「はて、アレはこの前の木曜だっけ?あれ、先々週の木曜だっけ?」

てなことに。

あっという間に人生が終わってしまうような寂しい気持ちになり、この感覚から逃れたいがために、色々と悪あがきをしてみる。

夜更かしをして、“明日”が来るのを少しでも遅らせてみる。

でも、翌朝起きて職場へ行くと、「あれ?この光景、昨日も見たぞ?もう?」と、靴を履き替えながら考えている自分がいる。

毎日がデジャヴ。

デジャヴのような毎日。

まるで、まったく同じ毎日を繰り返してしまう映画のようだ。

未来を変えようと主人公はもがくけど、結局、朝起きると日付は変わっておらず、TVでは昨日とまったく同じニュースが流れ、家族や友人も昨日と同じ会話を投げかけてくる。

今が忙しいからか、そんな感覚を覚える毎日。

思い出してみると、子どもの頃にはなかった感覚だ。

子どもの頃は、時間感覚が乏しい上、毎日新鮮な気持ちで世界を味わっていたので、一日や一週間、一年が過ぎるのが長かったように思う。

大人になると、ある程度一年がどういう周期で巡ってくるのかわかるようになるし、予測がつくので、時が経つのが早く感じるらしい。

時間は常に万人に対して一定に流れているけど、“時間の感じ方”は人それぞれなんですな。

大人になってもワクワクすることを見つけて「早く明日が来い!」って思うようになればなるほど、時間が長く感じるようになるんだろうなあ。

とりあえず、連休明けが快晴で良かった。

それだけで完璧。オールオッケー。

明日、職場の玄関で、「お、昨日より少し“昔に”感じるぞ」と思おう。


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