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座右の銘を「馬耳東風」にしてみたら、いい感じ

私はきっと真面目なんだと思う。なので、夫のデタラメさや無神経発言に、いちいち、イラッとしたり、はぁ💢?、何こらやる気か?といったファイティングポーズで反応してしまいがちだ。特に一緒にいる時間が長ければ長い程、そうなる。そして、こっちがイラッとしているのに、向こうは暖簾に腕押し糠に釘。そして、またこっちがイラッとする。

こんな風に書くと、まるで私の方が悪いみたいになっちゃうので、言い訳をしておく。夫は現在66歳で定年退職しており、うちで遊んでいる。文字通り、本当に遊んでいる。どうぶつの森(あつ森ではなく、Wiiの昔のヤツ)をやっているか、テニスにいっているか、昼寝しているか、ネットショッピングをしてとりあえず買い物かごに入れているか。そして買い物カゴに入れるだけでなく、実際に買い物もする。そして、届いた荷物を開けるが、段ボール箱は片付けない。たまる段ボールを潰してゴミの日にだしもしない。古新聞出し係に任命しようとしたが、新聞をキッチリ縛れない。古新聞用袋に入れた後、紐で縛って持っていくのだが、紐を縛るとゆるゆるに解けてしまうので、私が縛る。そして、庭の草むしりや植木の剪定もやらない。私がやる。そして車の掃除もやらないので、私がやる。と、この様に書いていくときりが無い。普通の家事は私が、夫が担当する家庭もありそうな家事も私が。これで、私が理不尽な鬼嫁というわけでもないことがわかって頂けたろうか。

そして、おじさん、いや、おじいさんにありがちな時代錯誤発言を連発してくる。今時、おじいさんでも、もっとみんな進歩的な人いるだろうと思うのだけど、だいぶ遅れをとっている。そんな彼でも、一緒にテニスをしたりする仲間からは、おおらかで優しい人だよね〜旦那さん。と言われる。外であんまり変な事言わないようにと釘を刺しているので、あまり喋らず佇んでいるところを見るといい人に勘違いされる。テニスがあんまり上手じゃ無いところが、よりいい人な感じを醸し出しているのかもしれない。ホントはそんないい奴じゃないんだよ。と思いつつも、いちいちどんなに困ったさんかを説明するのも面倒なので、私も黙っている。

私の話しを全然聞いてなかったり、そもそも聞く気がなかったり。そして、私がまたイラッとする。を繰り返していたのだけど、あれ、もしかして、私、真面目すぎて損してるのでは?あっちは適当に流しているのに、こっちがカリカリしているだけなのでは? 私も、話しを半分くらいに、いや、4分の1くらいに聞き流して、いや、そもそも聞いていなくてもだいじょうぶなのでは?そして、実験的に、夫がいても、片耳イヤホンでポッドキャストなど聞きながら、適当に相槌をうっておいてみたら、あら、いい感じ。

一緒にいるのに、イヤホンをしているのは失礼かなと思っていたけど、いちいち、なんだとっ!と怒るよりはよさそうだ。ワイヤレスイヤホンの存在も知らないし、そんな秘密道具を妻が使っていることも知らない。長いこと夫婦やっていると、色々と秘密はあるのだ。

「馬耳東風」、いちいち人の話しに感情を左右され過ぎないためには、有効だ。

聞く力、傾聴の大事さ等が重要とされている昨今ですが、馬耳東風というテクニックもときにはいいかもしれないです。