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江戸川乱歩も心酔した小説家の書いた元祖ホラー小説「黒猫」を読んでみた。

皆さんは、「江戸川乱歩」という作家さんをご存知でしょうか?
この人はミステリー小説を中心に書いて大人気となった人であり、おそらく日本国民は知っていると思います。
小説は読んだことないです。
また、「江戸川乱歩」は本名ではありません。
本名は「平井 太郎」
「江戸川乱歩」はいわゆる芸名です。
では、この「江戸川乱歩」の名前のモチーフは何でしょうか?
というわけで、今回紹介するのはあの江戸川乱歩の名前の由来となった作家さんの有名作品です。

紹介する本: 「黒猫」  著: エドガー・アラン・ポー

あらすじ

語り手であるおじさんは穏やかで優しく、動物が大好き。
妻も動物好きだったために家に動物をたくさん迎えることもできた。
愛する人にも恵まれ、たくさんの動物にも囲まれ、彼の生活は順風満帆。
しかし、年が経つに連れて語り手は酒におぼれだし、優しい性格はどこやら、自分勝手な行動に加えて動物を含む周りにも暴力をするようになってしまった。
親友であった黒猫の「プルート」には最初は手を出していなかったが、次第にプルートにも手を出し、プルートを殺してしまう。
それ以降、彼は黒猫によって破滅の道をたどることになる・・・
今回は実写の写真はございません。

飼い主に殺された猫の復讐劇

この物語は全体的に謎が残るような話になっていて、話が短い分文中に起きる不可思議な出来事に説明がされていません。
要するに、伏線回収とか、そんなものはありません。
しかし、そんな話の短さの中で物語の怖さが引き出せていたのは流石一流の小説家だと感じました。
また、単純で難しい用語が出てこないため、大人も子供も両方楽しむことができる小説でした。
伏線を張るだとか、幽霊や怪物を出現させるとか、そのようなことをしなくても面白いホラー小説が作れるのだということが分かりました。
めちゃめちゃ怖い、程までは行きませんので、ホラー系のものに触れて見たい人にはとりあえず買ってもらいたい小説でした。

最後に

ここまで見てくださりありがとうございました。
何度も言いますが、黒猫そのものの話は短いため、本を読むのが苦手な人も読むことができます。
ホラー小説ですが、なかなか読みやすいため、ぜひとも読んでみてください。
そういえば、ホラーの季節はもう過ぎ去りますね。


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