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[大怪獣のあとしまつ 小説版]不評だった「怪獣の死体処理」がコンセプトの映画小説を読んでみた。


どうやっても上の方がぼやける


この映画が公開されたのは今から2年前の2022年。
この年は
・ウルトラマントリガー発表
・シン・ウルトラマン公開
・ゴジラVSコング公開
という怪獣モノのパレードであり、世はまさに大怪獣時代。
それが言いたいだけだろ
今回紹介する映画もこの怪獣ブームに乗っかって上映されたと思われる作品なのだが、
何故かこの映画はボロクソに叩かれている。
果たして本当にクソ映画なのだろうか。
今すぐ確認したいがアマプラが使えなくなってしまって見られない・・・!
そんな中、私の弟がとある小説を買ってきた。
「大怪獣のあとしまつ」の小説版だった。
というわけで、
今回紹介するのは「大怪獣のあとしまつ」の小説版です。

あらすじ

この世界には「怪獣」と呼ばれるまさにイメージ通りの巨大生物がいた!
怪獣は日本に出現して以降やりたい放題。

制作時間1分


そんな怪獣がある日突然、

死んでしまいました。

ほっとするのもつかの間、怪獣の死体は体温の上昇によって最終的に爆発してしまうことが判明
このまま撤去しなければ有毒なガスによって広範囲が汚染されてしまう。
さて、どうやって撤去しよう?

おおまかなあらすじはこんな感じです。それでは、中身について探っていきましょう。

「怪獣が死んだあと」に焦点を当てた映画

本作の評価点は、誰もが見向きもしなかった
「怪獣を倒した後」
に注目している所です。
このアイデアはなかなかありそうでなくて、
理由は倒された怪獣はすぐに爆発してしまうからですね。
ウルトラマンとか、光線当てた1秒後に爆発しちゃってるじゃないですか。
そのため、「怪獣の死体処理」は
そもそも怪獣の死体が登場しなかったために今まで考えられていなかったのですね。
そんなアイデアに目をつけて映画を作ったのはすごかった。
正直、アイデアさえ良ければどんな良いものでも作れちゃいますし。
また、国の動きやウルトラマンでいう科学特捜隊みたいなポジションの特務隊の動きも現実味があったのはよかった。
ただ、小説版はお話にムードの上下がない上に無駄に小難しいため、
子供だと読みづらく、大人だとそもそもこの小説を読まないという
どの年齢層にも噛み合わない微妙な小説となってしまった。
一応面白くないわけではないんだけどなぁ・・・
また、全体的にギャグ路線のため、しっかりした怪獣モノを求めている人は結構しらけちゃうかも。
見る(読む)際は注意してください。

この映画(小説)が不評になったわけは?

とりあえず、炎上した原因はわかった。
おそらく、子供向けに作ったはずなのに変にターゲット層を大人に設定してしまったために、
映画とターゲット層が見事にすれ違ってしまった映画となってしまったのだと思います。
そのため、「シン・ゴジラ」みたいな映画を想定して映画館へ足を運んだ大人が「怪獣が出てくるクレヨンしんちゃん」みたいな映画を見てしまったのだ。
そりゃ炎上しますよね。
おまけに話もなんだか難しくて子供は見ない。
というわけで、この映画は、
「コンセプトは良かったものの、ターゲット層を思いっきり空振りしてしまった映画」
でした。

改善点があるとすれば、コミカルな面を捨てて完全にターゲット層を大人にすればもう少しましな評価だったと思う。
でも、前にも言ったようにアイデアは悪くなかったため、やり方次第では面白い映画にできた。
まあ私が言った所でどうにもならないので、愚痴るのはここまで。
興味があったら読んでみてください。
定価700円です。




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