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更紗
2024年6月15日 21:08
「長い髪、鬱陶しいなぁ」不意に夫が口にした言葉に雪は、愕然とした。大切に伸ばしてきた髪を雪はもちろん、夫も好きでいてくれていると思っていた。しかし、次の言葉でそれが今では現実ではないことを思い知らされた。「もうすぐ梅雨だし、短くサッパリと切ろう」切ろうというが、夫の髪ではなく、妻である雪の髪である。雪は、恐る恐る聞いてみた。「短く、てどのくらい?」「最低でも刈り上げて、耳は出す
@namu
2023年9月9日 20:32
舞台は公立高校理科の授業を終えた安藤百合子は理科室の片付けを行っていた。コツコツ…ヒールが床を弾く音が聞こえる。百合子は教師には似つかわしくない格好をしていた。身長は165cmと高身長で、赤いヒールを履き、黒タイツにミニスカート、その上から白衣を羽織っており、赤縁のメガネをかけていた。髪は漆黒の前下がりボブ、角度のついたボブで、襟足は思い切り刈り上げられていた。前髪は顎のラインま
プラム
2022年1月27日 18:00
リクエスト内容(要約)小説情報本文「もぅりっちゃん強いよー。また負けちゃった」 頭にオレンジ色のポンポンの髪飾りを付けたポニーテールの女の子が頬を膨らませている。「えへへっ。もう一回やろ、さっちゃん」 りっちゃんと呼ばれた女の子はピンク色のパーカーを羽織っていて、肩につかないくらいのおかっぱにした女の子が勝ち誇った顔をしている。 二人は近所でそこそこ大きい本屋にいた。店舗の一角に
2021年10月14日 18:25
あらすじ小説情報本文 キィと音を立てて扉を開けると、早水が棚の前で立っていた。 ――前にもこんな事あったような…… いまいち思い出せないが、前にも見た光景な気がした。「マネージャー? どうかした?忘れ物?」「えっ!? あ、きゃっ!」 カシャンと音がした。早水が屈んで、慌てた様子で落としたものを拾おうとしていた。しかし何か細長い物体がくるくると回転しながら、こちらに転がってきた。ど
2021年10月7日 19:38
あらすじ小説情報本文「マネージャー? どうしたんだ? こんな時間に部室に居るなんて」 全体練習が終わった後、一年生だけ居残りの素振りをして、部室に戻るとなぜか同じ一年生の女子マネージャーの早水がいた。 部室は屋外にあるプレハブ小屋みたいな建物で、主に部員の荷物置き場や更衣室として利用していた。 部活で使う備品も置いてあったりするので、マネージャーがいてもおかしくないが、とっくに帰ってい
2021年8月21日 00:13
あらすじ小説情報本文「髪切らないのか?」 ソファーで隣に座る夫が聞いてくる。夫と結婚して一年、私は髪を切っていない。一つに結んではいるが、伸び放題で痛んでいる。それが気になるのだろうか。「あー、うん。その内ね」 適当にその場を誤魔化しておく。「その内って、大分痛んでいるだろう」「そうかもね」「何か切らない理由でもあるのか?」「これと言って特には……」 言っても理解されそう
2021年7月13日 17:06
あらすじ小説情報本文 「ただいま」 夫の亮介が帰ってきた。妻の紗英は今日はいつもより遅かったなと思い、出迎えるために玄関に向かう。 「おかえり」といつも通り声をかけた。ふと亮介を見ると、髪がスポーツ刈りまで短くなっていることに驚いた。「ずいぶん短いね」と聞くと、「暑いし、なんかスッキリしたくてな。さっばりしたよ」と頭に手をやりながら答える。 雰囲気がずいぶん変わった夫にドキドキしなが
2021年7月12日 17:12
あらすじ小説情報本文 紘斗 は気怠そうにベットに横たわっている 英里奈 を横目で見やる。 ――英里奈に坊主にしてもらうといつもこうなる。 夏の県大会予選で敗れ甲子園のない夏、三年が引退し、秋の大会に向け部活の練習は二年と一年の新チームが作られつつあった。 部活が終わり、その足でマンションの隣に住んでいる幼馴染の英里奈の家に立ち寄った。バリカンを持って「やってくれ」といつものようにお願
SAKUYA
2020年1月3日 16:08
コウさん。本名は知らない。ネットで知り合った50代ぐらいの男の人。コウさんはいつも私を絶妙なダサさに仕上げてくれる人だ。コウさんと初めて出会った時、私の髪は胸までのロングだった。だけど数時間後には、鎖骨あたりでプッツリと切り揃えられしまっていた。たっぷりあったロングヘアが、肩にかかるぐらいの長さになってしまったことはショックなのにとても興奮した。横一直線に切り揃えられた髪は膨ら