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残念…😓

先日入所された方がこんなことを言っていました。

「就労継続支援A型事業所は、
働かなくても”いるだけで”お給料がもらえるんですよね?」

こんにちは。
久しぶりに投稿します。

私は、就労継続支援A型事業所でサービス管理責任者をしています。
利用者は8名とまだまだ小さな小さな事業所ですが、
日々一生懸命、学び、経験し、失敗を繰り返し、反省し、再びチャレンジしながら学びを深めています。

事業所の特徴として、
利用者全員が知的障害の方で、
しかも20歳前後と社会人に初めてなった方ばかりです。
さらに、職業指導員も利用者と同学年の方が2名も在籍するといった
とても若さ溢れる自慢の事業所です。

そんな事業所に今度52歳の男性、しかも精神障害の方が入ってきます。
違和感でしかないのですが、
サービス管理責任者として
またとない機会になるのではと思い
思い切って採用を決めました。

作業能力は、さすが年の功といったところでしょうか、
他の利用者とはレベルがまるで違い、
即戦力で活躍してくれるでしょう。

私は期待を胸に
昨日入社前の面談を行いました。

手続きの話をしたり、
作業内容の話をしたりしました。
そして最後に質問がないかとお聞きしたところ…
驚愕の質問を受けました。

「就労継続支援A型事業所は、
働かなくても”いるだけで”お給料がもらえるんですよね?」

私は思わず絶句してしまいました。
と同時に怒りのような感情も湧いてきました。

これはとんでもない人を採用してしまったかもしれない、
思わずそんなことが頭をよぎりました。

しかし、アンガーマネージメントをした後、
冷静さを取り戻した私は、
逆に質問してみました。

「どなたからお聞きになったのでしょうか?」

その答えは想像していたものでした。

「ググったら出てきました。」

私は悟りました。

「この利用者は続かない。」

これは、私の経験から感じていることなのですが、
精神障害を患っている方で
社会復帰がなかなかできない人の特徴に
自分の人生を生きていない人が多いんです。

自分の人生を生きるということは、

「自分のことは自分で決める。」

ということだと私は思っています。
私も精神障害者です。
おかげさまで寛解(薬は飲んでいますが)して
今は一般就労でバリバリ働いています。
そんな私だから伝えられる事があり、

「自分のことは自分で決めて、自分の人生を生きてほしい。」

という事です。

私自身も、ググって生きていた時期がありました。

わからないことを調べることは悪いことではありません。
むしろ積極的に調べたらいいと思います。

しかし、調べた後が問題です。
調べて出てきた情報をどのように捉えていくかが
ものすごく大切です。

精神状態が悪い時は
情報に踊らされがちになります。
しかもそれに気づいていない方がほとんどです。

私もこの時期の口癖だったのが

「あの人はこう言っているから、
ここにこう書いてあるから、
この人が言っているからやります。
あの人の言うことなら」などなど。

結局、自分では何も考えて決めて行動していなかったんです。
他人が考えたことを実践しては、
できなくなった時にその人のせいにして、
逃げる口実を最初から作って行動していたんですね。

では、話を利用者さんに戻して、

「就労継続支援A型事業所は、
働かなくても”いるだけで”お給料がもらえるんですよね?」

この言葉を言ってきた利用者に私はこう説明しました。

「A型裏事業所は確かに福祉事業所です。
一般就労に何らかの理由で就けない人たちが集まるところですが、
働かなくてもいい、
いるだけで給料がもらえる事業所なんてものはありません。
確かに、A型事業所は利用者がいることで給付金が入ってきます。
しかし、利用者の給料は利用者自身が働き収益を上げた分からしか払う事ができません。
だから、A型事業所であろうが、一般就労であろうが、
働いて給料をもらうと言うシステムに変わりはないんですよ。
ただ、福祉事業所ですので、
心身の状態に配慮した働き方は提案して行きます。
それがA型事業所というところだと思ってください。」

この利用者も
ググって出てきた情報を鵜呑みにして生きているんでしょう。

このような方って
おそらく自分に自分の意見に自信が持てないから
他人の意見に一喜一憂してしまい
結局、他人の決めたことを生きている。
自分で決めないで逃げ道を作りながら生きてしまっている。

私は、同じ経験をしてきたからこそ、
伝えて行きたいんです。

「自分の人生を生きましょう。」

さて、どうやったら伝えていけるか…

今日はこの辺で。

最後まで読んでいただきありがとうございました。



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