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明るい不登校中学生、無事に卒業しました【子育て】

中3の息子が中学を卒業しました。今回、2つのユニークな卒業式を経験したので、その時の様子をご紹介します。

公立高の「第二卒業式」

まず、所属している地元の中学校の卒業式。制服ではなくスーツをレンタル。

通常の卒業式とは別の時間帯に、別の部屋で卒業証書の授与をしていただきました。もちろん、希望すれば通常の卒業式に出ることができました。

うちだけだろうと思っていたら、なんと6名分の席が用意されていました。卒業式に出ない子がわが家の息子以外に5人もいたのかと意外でした。

不登校だからこそ、他のご家庭とつながることが難しくて、同じ学校の不登校仲間に出会えたのは卒業式が初めての機会でした。

授与式の部屋には校旗と生花が飾られ、校長から一人一人卒業証書を授与していただきました。その後、校長からの話があって終わり。

なじみの先生にお礼を伝え、中学校をあとにする時に、あるお母さんが話しかけてくれました。

私たちのブログ(下記)を読んでくれていたそうで、私たち親子のことを知ってくれていました!

そのお母さんと私はすぐに意気投合しました。息子がこの中学校に通っているうちに、もっと早く出会いたかったと思いました。

でもなんと、その息子さんと私の息子は、N/S高のまったく同じキャンパスに進学することが判明!これから親子でお付き合いが始りそうで楽しみです。

こういった「第二卒業式」と呼ばれる卒業式の形が、最近は増えてきているようです。

実際に、近隣の中学校でも同じような形式の卒業式が行われていて、数名から十数名の卒業生が来ていたと聞きました。

N中等部の卒業式

所属中の卒業式の二日後に、今度はメインで通っていたN中等部(通学コース)の「卒業生を送る会」に出席しました。

N中の保護者が参加する行事は内容がとても充実していて楽しいので、私は「保護者会」などに参加するのが毎回楽しみでした。

カワタイが慣れ親しんだキャンパスに入ると、紅白幕が張ってあり、卒業式らしいBGMが流れていました。

席に座って式が始まるまでの間、カワタイが通学した1年9ヶ月のことが思い出されました。

式が始まると、メンターが一人一人の卒業証書を授与してくれて、同時に、どんなことを頑張りどんな成長が見られたのか、一人一人に対して温かいコメントやエールをくれるんです。とても素敵でした。

卒業証書を受け取ったら、本人がその場で本プレゼン形式で、中学生活の振り返りであったり、未来への宣言や、周りの人への感謝などを述べます。

自分で作ったスライドを自分で表示しながら、N中で作ったアニメーション動画や成果物などを見せながら、16人の卒業生がそれぞれ独自の方法で、話していました。

どの子の発表もその子らしさが光っていて、素晴らしい発表でした。

人と話すのがずっと苦手でできなかったけど、N中に入ってから人と話せるようになり友達が作れるようになったという子もいて、感動を覚えました。

16人の発表を拝見して、この学校に通わせたのは正解だったと、改めて感じました。

息子kawataiの番では、冒頭から「N中に通わせてくれてありがとう」と親への感謝の言葉で始まり、一気に込み上げてきました。

N中は、一人一人を尊重してくれて、一人一人の良いところにフォーカスしてとことん伸ばしてくれる、安心安全な環境でした。そして、最高に刺激的な学びの場でした。

kawataiは、メンターそして一緒に過ごした大好きなお友達への感謝に続き、N中に入ってできるようになったことや、高校にあがってからの目標などを、立派に話している姿に、大きな成長を感じました。

彼が中学校に入学してから3年間は、日本の均一的な教育にはなじめない、奇抜すぎる個性を持った息子の母として、サポートに奔走した3年でもありました。いろんなできごとが思い返されて、感慨深い気持ちになりました。

「メンターからのお祝いの言葉(=いわゆる校長祝辞)」では、お世話になったメンター2人が、漫才という形で披露してくれました。これもおもしろかったです。

ふだんの学習でお世話になったTA(ティーチングアシスタント=主に大学生)さんたちからは、動画のプレゼント。

関わってくださったTAさんが20名ほど登場。笑いあり、涙あり、スベリありで、TAさんたちの個性もさまざまなんだなぁと感じました^^

写真撮影で盛り上がった後、解散。その後、30〜40分はキャンパスに残っても良いですよ、とのこと。

名残惜しい生徒たちは、帰る様子がなく、誰かが突然「みんなでUNOしようぜ!」と言い出し、親も混じって、大人数でUNOをやりました。

ふつう卒業式後にUNOやるか?と思いましたが、それもN中らしいところです。いつもの放課後に過ごしてきたように、残れるギリギリまで残って友達と一緒にゲームや卓球などをしたかったのでしょう。

友達と楽しそうに過ごしているわが子の様子を見れたのも嬉しかったです。

キャンパスを出た後は、仲の良いお友達とそのご家族と一緒に、「ゴハン行きましょう」という流れになり、これまたすごーく楽しい時間になりました。

初めてお会いしたお友達のご両親とは、教育観がとても近くてびっくり。小中学校時代での均一的な教育になじめなかった苦労や経験もシェアし合いました。なるほど、子ども同士も気が合うわけです。

帰りがけに、少年たちが「書店に行きたい」と言い出し、大きい本屋さんに立ち寄りました。

本が大好き、そして化学が大好きな人たち。いくら話しても話し足りないようでした。大好きで尊敬できる友達に出会えたことは、息子にとってN中に入った最大の収穫だったと思います。

そんなこんなでN中の卒業式は終わりました。とても良い学校でした。

息子は、4月からN中系列のN/S高の通学コースに進学します。通うキャンパスもこれまでと同じだし、これまでと同じように自分でお弁当を作って通うことでしょう。

これからも好きなことや興味のあることにとことん打ち込んで、自分の世界を広げていってほしいと思います。

2つの卒業式の様子は、YouTubeで毎週1回発信しているカワタイとの親子対談ライブでお話ししました。興味ありましたらご覧ください!

中学生という身分から解放されて、親としてもホッとしています。

まっ、息子の人生はいよいよこれから本番が始まります!


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