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わたしは名脇役になりたい

昨日、『マネチの終わりに』を読んだ。
読了3回目だけど、毎回同じ文に感動する。

「みんな、自分の人生の主役になりたいって考える。それで、苦しんでいる。自分もずっとそうだったけど、今はもう違う。薪野さんの担当になった時、わたしはこの人が主役の人生の”名脇役”になりたいって、心から思ったっていうの。」

この話はギタリスト薪野聡司と、
ジャーナリスト小峰洋子が惹かれあい、
信じられないくらいに愛し合っているのに、
結局はそれぞれ別の人と結ばれる内容なんだけど、
このセリフを言ったのは、
ギタリスト薪野のマネージャーであり
奥さんになる三谷の言葉。

もう、この文と出会った瞬間から、
わたしが生きたい生き方を見つけた!!!
と凄く嬉しかった。

会社という組織で働いている時、
どこか居心地がわるくザワっとしていた。
仕事が上手くいっていても、いつも不安で、
自分でも何に不安かはよくわかっていなかった。
職場をやめて、彼と一緒に住み始め、
彼を支える立場になった今。
ザワっとが消えていた。
世間から離れたことも影響してると思うけど、
支えるという立場にしっくりきている。

彼は会社を経営していて、志しが凄く凄く高く、
周りからも人望があつく、キラキラしている。
もうまさに、
彼は主人公という立場にふさわしい。
(私からみたらそれくらいかっこいい🤭笑)


だけど、2人だけの世界では
仕事中に、私に『きいて~😭😭😭』っと
SOSのLINEがくることもある。
彼は自分の指導の甲斐あっての部下の成功でも
周りには自分の存在を隠して
部下に華を持たせるかわりに、
私には余計に『褒めて、褒めて~』っと
言ってくる。
そして、家に帰れば凄く甘えん坊でだらしない。

彼の職場の人が彼の変わりようを見たら、
驚くと思う。

そんな彼を受け止めて、支えていることが
凄く居心地がいい。

彼の人生の目標には直接私はかかわりはないけど、
彼を支えているという自覚がある。

彼の人生の脇役にいる。
まさにいま、わたしは名脇役を目指そうと思う。

そして、
『支えてくれたから
がんばれたよ』
って言ってくれる日を夢みたいな。

果糖さん

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