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🐋逆噴射小説大賞2021ライナーノーツ

 ドーモ、azitarouです。ご機嫌いかがですか。私は元気です。

 逆噴射小説大賞2021応募作が出揃ったので恒例のライナーノーツ行為の時間です。今年は五作から三作に投稿数が減ったので一作ごとのクオリティを研ぎ澄まさないといけないと思いつつ、リアル人生のビックイベントもこなさないといけなかったので大変でした。皆さんお疲れ様でした。


一作目:剥き出しの僕を見てほしい

 「ねえ。私と一緒に全裸中年男性を狩るか、全裸中年男性みたいに狩られるか、どっちがいい?」から始まるマーダージュブナイルとして以前からこっそり執筆していたものです。本来はもっと論理感の軽いショートショートのつもりでしたけど、文字数の都合で全裸中年男性というワードを排したらリアル犯罪臭がすごいことになりました。どうしよう。
 ジュブナイルものはずっと書きたいな~と考えていたのでこうして冒頭だけでも世に出せたので本当に良かった。バールを振り下ろして血がレインコートにバシャってかかるところが最初の着想で、「僕の心のヤバイやつ」「砕け散るところを見せてあげる」「湯を沸かすほどの熱い愛」みたいな文法的なタイトルによく惹かれるのでその辺を意識してこねこねした「剥き出しの僕を見てほしい」はお気に入りです。
 今までの投稿作品とはガラリと変わる路線だったので不安もあったんですけどピックアップしてもらえてめちゃくちゃ嬉しいです。ありがとうございます。


二作目:オルグ!オルグ!コモディティ・オルグ!

 ディストピアSFアクションとして溜めていた設定やスケッチから書き起こした一作。非常に難産でした。もともと「ロボットに人格を移し替えられた人間と疑似人格AIのバディもの」として考えていたんですけど、4〜5パターンくらい冒頭シーケンスを書いてああでもないこうでもないと頭を抱えていましたね……。
 結局構想していた物語をリセットして一から組み直したので話に奥行きがなくなってしまったし、SF・サイバーパンクものはどうあがいてもニンジャスレイヤーがゴットファーザーになってしまい個性が出せないなあ……と痛感します。逆噴射プラクティス行きにしようかと思ったんですけど、代わりに一作書く余裕がなさそうだったのでこのまま応募作としました。
 最後にほんの気持ちでアカを一滴垂らしたら真っ赤っ赤になってタイトルまで引き摺ってしまったので大反省。


三作目:今夜、接近遭遇に染まる。

 実は「いかにして魅力的な女装少年ものを書くか」というのはこの一年で死ぬほど悩んでる課題であり、アクション、SF、ファンタジー、お仕事もの、魔法少女と水面下で様々なアプローチをかけていたんですが、ついに成果の一つを発表することができました。本気の一作です。私は正気です。
 少年が未知(の世界)と遭遇するイメージと「ずっと真夜中でいいのに。」「25時、ナイトコードで。」のような句読点の付いたタイトルにしようと決めてました。
 しかしヒラヒラの服を見せるところまで行くのが精一杯だったので800文字というのは本当に短い。短すぎる……。この後もねえ、見せ場が続くんだよ! 本当だよ! さあ、みんなもペンライトを振って累くんを応援しよう!


未来へ

 前回は一次選考で全作落選してしまったのが本当に悔しかったので気合を入れて望みました。と言ってもガチガチで狙いに行くのではなく、あくまで自分が書きたいことが最優先で臨みましたし、ここしばらく完結した作品を出せてないので応募作品の続きを書いていきたいですね。今年は二次選考通過できるといいなあ。


過去の応募作品はこちら


(終わりです)

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