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輪行と青春18切符が相性良すぎ

サイクリングをしていると、いつか必ずぶつかる(と思っている)のが行き先の飽き。走りやすい道路を選択すると、自ずと行き先が固定化されていきます。

私が住まう地域は現役鉱山があり、特定方向へ行けません。「路面がある限り、走れば良いじゃん」とも思われるかも知れませんが、10tダンプ引っ切り無し・路面は砂や石だらけ・粉塵が舞っている・軽いヒルクライム有・ヒルクライム後、狭いトンネルを抜ける(10tダンプ付き)
誰かがチャリでここを抜けると言ったら、千枚通しでタイヤをパンクさせてでも阻止するかも知れません。

そんな落とせない城が鎮座しているので、行く方面が決まってしまいます。決まった上でプラス、和製アウトバーンと異名を持つ国道4号新線とか、車が「狩りをする豹」になっている道を外すと、また狭まってきます。

日数や時間的都合もあります。チャリで日帰り往復となると、自宅から行ける距離は決まってきます。その中で落とせない城を避け、狩りをする豹から逃げると、「いつものあそこ」がいつもになり、いつもそこしかなくなって、飽きてしまいます。

ここを突破するには前々から考えていた輪行。鋼鉄の戦車(電車)で突破するしかない。

それでよくよく調べてみると、1人で移動するなら車移動するより、輪行の方がコスト的にも安上がりな事が分かりました。
元々、遠方へ行くのが好きで車やバイクで出掛けていたのですが、移動費が高速を使ったりすると燃料費込み、日帰りで約1万円でしょうか。

1回、1日1万円って貧乏人にとってはお高い遊びです。移動費だけですから、食費をいれたらもっと掛かってます。エンジンオイル消耗とかも考えたら、正味1日、1.5万くらい掛かってる感じです。

それを月に複数回やるだけでも、そこそこの出費です。これを輪行でこなす場合、移動費1日1万円をそのまま電車代に当てると、日帰りが無理な距離まで運ばれることが分かりました。

往復1万円で北関東からだと、普通電車で仙台へ行けました。午前中出発の夕方着です。着いたら帰れば帰れるので、無理って訳でもないんですが、輪行の意味…

また、

一人旅のお供、青春18切符。約1.2万円で1日普通電車乗り放題が5回分。肝なのが、1日1回カウントなので、毎日使わなくてもOK。これと絡めれば、
1日目 電車移動(1回目)
2日目~ チャリ移動(日数自由)
※日目 電車移動(初回使用から何日後であっても2回目)

と言う、長期に渡る旅が出来てしまうのでは? と思っております。青春18切符は利用期間が定まっているので、その期間内に使わないと残回分は無効となってしまいますが、最低でも1ヶ月は期間があるので、長旅に十分な期間だと思います。

現実的にそこまで日数を空けられるか? というのはありますが、短期旅でも移動費が1回分約2,400円で、使用したその1日は乗り放題なのは魅力。

1泊2日旅として調べたら、普通電車での片道2,400円の距離は東京駅からだと静岡県の富士駅。通常運賃2,640円。2.5~3時間乗車。この位の乗車で1回分の元が取れます。
1日乗り放題ですから午前中いっぱい移動に時間を掛ければ、更に遠くへ行けます。

行きと帰りだけ使うだけなら、通常運賃を払う方がトータルでは安い事が多いかも知れませんが、青春18切符なら行きと帰り分が2セット(4回使用)。1泊2日旅が2回出来ます。

もしくは2泊3日にして、
1日目 全日電車移動のみで宿泊
2日目 全日チャリ移動で宿泊地へ
3日目 電車で帰る
切符使用は2回分。通常運賃では往復1.2万円を超えると思いますので、青春18切符が活きてきます。1日100km走れる脚力があれば、結構な遠くまで行けると思います。

日帰りでは、午前中いっぱい電車移動してしまうと日帰りが怪しくなる地点まで運ばれてしまいます。ただ、コストを考えて最低限の片道1,200円では「自走で往復できるんじゃね?」くらいまでしか運ばれません。
元を取る気で乗れば日帰り可能な上で「輪行じゃないと行けないよね?」くらいな位置まで運ばれます。

書き忘れましたが、青春18切符は改札を出た後、その当日の内なら再度入場出来る切符です。日帰りなら、
午前 電車移動 改札を出てサイクリング
夕方 改札で切符を提示して入場。電車で帰る。
これが1回分で済みます
この様な使い方で1日往復で1回分。日帰り輪行が5回出来る切符として使えます。

宿泊運用で行き帰りのみ使用だと、青春18切符は5回分なので1回分余ります。最後の1回は日帰り輪行か手ぶらで地方電車に乗るだけとか。地方鉄道に乗るだけでも、旅好きには悪くないと思いますので、そう言う使い方も出来ます。

複数人で一緒に出掛けるならコスト的に車は有利ですが、1人縛りだと輪行が一気に花咲きます。青春18切符でなくとも通常運賃で往復5千円も掛ければ、片道100km~遠方へ行けます。

輪行は自転車と言う巨大な荷物がありますから、通勤通学時間帯を避けたり等、他の皆様へ配慮が必要です。気を使うことも多いですが、海なし県・山なし県でも「電車で海・山の近くまで行っちゃいなよ?」が、出来る輪行。

実際にやってきました

海まで自走だと、行けるけど着いたら帰らないと日帰りは厳しい。自宅がそんな位置なので、輪行で海際へ。4時間ほど緩く漕いで海を堪能してきました。

傷が出来ても泣かない

行きの輪行で縛りが甘く、ホイールが揺れ、移動時に擦れてガリった様です。位置的にブレーキキャリパーの何処かへ当たったぽいです。縛りが甘かった自分が悪いので、見なかったことにします。(縛りはXで良い商品を紹介してもらいまして、今後それを使用予定です)

車やバイクより止まりたい時に止まれ、歩きより速力のある自転車による輪行旅。どんな秘境駅でもそこから半径数十kmが移動範囲に出来ます。
冬が明けたら、

ここから檜枝岐村まで走ろうと思っています。この辺りの道は、「前回の信号から数十km走ってるけど、次の信号どこにあるの?」くらいに信号もなく、道はセンターライン付きの二車線。

googleストリートビューより

こう言う道が何十kmに渡って続いている所ばかり。車やバイクで定期的に走りに行ってましたが、チャリでも、むしろチャリだからこそ良いんじゃないか? と思える地域です。

ここはスタート地点に立つまですら大変な地域。輪行を駆使して走りに行きたいと思います。

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