地方公立高校生の海外大受験レポ⑥お金編

いろんな人がなんとなく気になっているであろうお金の事情をぶっちゃけます。私の受験の時は円安スパイラルで大変大変でした。親への負担を減らしたくて色々節約の工夫もしました。



fee waiver

fee waiverはcommon appから申請して受験料を免除することができる仕組みです。書類は必要なく、カウンセラーの先生に支払えない事情と署名をカウンセラー用のcommon appから記入してもらえばすぐに免除することができます。基本的にしなければならないことはこれだけですが、稀に大学から連絡が来ることがあるようです。
またこれは忖度せずにいうとあまり人気のない大学に当てはまるのですが、例年redditという日本でいう掲示板のようなサイトに”fee waiver code”のようなスレッドでさまざまな大学の受験料免除のコード(入力する方式)が集められています。redditはこれ以外にも合格発表の具体的な日時やessay添削など有益な情報が結構あるので面白いですよ。あとは激レアですがさまざまな機関(テスト期間、大学サーチサイト)に登録されているメールアドレスのリストを使ってランダムにコードが直接送られてくる、なんてのもあるようです。
これらに申請が審査に影響することはほぼないとは思いますが、fee waiver申請の有無は願書に載ります。学校も所詮ビジネスで、それぞれポリシーがあるかもしれないので少なくともプラスの評価にはならないということは心に留めておくべきです。
私は円安があり20校以上出願となると本当に厳しい金額になってきたので、5校目くらいで申請しました。申請理由としては円安と、家族の扶養人数、あとはシンプルに年収です。(結局進学するのは受験料無料のところなんですが笑)もう免除されたら数打ちゃ当たる戦法で2-3校追加して出しまくってました。


FA申請

大学にFAを申請する場合には
1. 大学のHPにあるformsに入力する
2. CSS Profileから送る
という方法があります。手順についてはおそらくもっと詳しく説明してあるサイトがあるのでそっちの方がわかりやすいと思います。どっちの場合でも原本と英語版の所得証明書が必要になるのですが、この場合は
1. 自分で入力するspreadsheetを購入して入力(税理士さんが販売しているもの)
2. 税理士さんに連絡して作ってもらう
などがあります。1については、きっと「税理士 英語版確定申告書 テンプレートダウンロード」などで調べてみると出てくると思います。
CSS Profileは家の今の市場価値やローン残高などたくさんの情報が必要になるので、余裕を持って、あらかじめ情報を集めておいてから入力を始めるといいと思います。CSSから大学に送るのにもお金はかかり、20校ほど出願するならとにかくお金がかかります。しかし、これについては大学のHPを見ると意外とwaiver formがあって記入すればcodeが送られてくる、なんてことがあります。Yaleなどはその一例です。
ちなみにこれを申請する学校ですが、私は財団の対象校以外は全て、ただしneed blindの学校には申請していました。yale, brown, dartmouthなど、対象校でもneed blindであれば絶対申請するべきです。


FA交渉

合格は嬉しいことですが、特にmerit-basedの学校は自分の思っている額が提示されないことがあります。そんな時はofficeに直談判がおすすめです。メールの内容としては、合格への感謝、どうしても行きたい旨(具体的に)、金銭的に厳しい理由、希望の金額などです。とは言いますが、私は交渉時にもう生徒にあげられる額は満額提示していると言われ、同時にJASSOのローンなどのHPリンクが送られてきたので、普通に失敗することもあります。


地獄の円安

私が出願するちょうどその時にひどい円安がきました。1$=152円あたりをずっと動いていて現在(2024/4)も153円を記録し止まるところを知りません。経済にはミリも興味がないので円安の理由はボヤーとしか知りませんが、きっと渡米の時までにおさまることはないと思います。また、トランプさんが大統領になったこともなかなかの脅威です。私は運良く財団生となることができましたが、授業料の高騰もありもう私費で留学できる人はほとんどいなくなっているのではないかと思います。私も、お小遣いで世界一周、、、!!なんて考えていましたがもう奨学金からのお小遣いの分も大学に支払わなければならないことになりそうです。滑り止めとして最悪ここに行こうと思っていた大学は奨学金&アルバイトで年350万くらいの負担に抑えましたが、渡航費、ビザ料金、ワクチンなどちょうど今直面している費用だけでもとんでもない量になっております。本当に奨学金に合格できてよかったです。自分でも孝行娘だと思います。
ちなみに、アメリカのIvy Leagueをはじめとする多くの名門校はコロナでSATをoptionalにしましたが、結果として低所得家庭の合格者が減ったそうです。課外活動も要はお金がある人ができることなので本当に勉強だけで頑張ってきた人が報われないというからくりでした。救済であるfee waiverなど、日本に比べて融通の効く仕組みを随所で感じましたが、資本主義が入試システムにも根本的に染み付いているんだと思います。


奨学金

私は最後の最後で奨学金に合格することができました。
あまり多くは語りませんが、結構厳しい道のりでした。私が応募したのは全部で4つ。そのうち3つが夏に面接まで進んだので最初は行けるんじゃないかと思いましたが、合格することはありませんでした。出願する時も、合格届を受け取っても、進学できる確証がなかったわけなので常に不安だし、大学からの合格にも素直に喜べませんでした。アメリカの大学受験で嫌なところは不確定要素が多すぎることだと思っています。精神安定のためにも奨学金は前期で合格するのがベストです(当たり前)。ちなみに、現在どの奨学金もSTEMを重視しているようです。あと、自分の夢はストレートにはっきりと持っていることも重視されます。


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