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言葉は耳や目ではなく、心に届けねば人は動かぬ

浅見 ゆたか

仕事でもプライベートでも、お願いしたいことを伝えたけど、思ったとおりに動いてくれなかったり、なんとなく分かってくれていない感が感じたり。
そんな経験はないでしょうか。

それは、言葉を物理的に伝えてはいるものの、その言葉が相手の心に到達していないことの表れだと思っています。

例えば、クライアントや上司が、

「この仕事をお願いしたい」
「いつまでにやってほしい」

と伝えたとしても、想定以上のレスポンスがないのは、確実に伝える側に問題があると思っています。


お金を払ってる側だから、雇っている側だから。それは確かにその通りなんだけど、人が動くエンジンは、立場や関係からの強制力ではなく、自らが「そうしたい」と思わせる“心を動かす”ことが大事なんじゃないかと。

言葉を相手の心にどうやって届けるか、までしっかり考え抜かないと、本当の意味で言葉って届かないものです。

言葉を心に届けるためには、適切な手段の選択心に届くまでのラストワンマイルのケア、そして届ける人の姿勢、の3つが大事だと思ってます。


まずは「適切な手段」。これはシンプルな話。
伝えたい内容や相手との関係値において、チャットでいいや、とかZoomで話した方が良さそう、とか、これは流石に対面で話そう、みたいな。

簡単な事実を伝えるのはテキストでもいいけど、捉え方でニュアンスが全然異なってしまうようなことになることほど、生々しいコミュニケーションの方がよくなりますよね

なので、業務的なものごとを伝えるのと同じ感覚で、あなたってこういう人だよね、みたいなパーソナルな内容をテキストで伝えたら、「え、どういう意味?」ってなる感じ。

適切な手段を選ぶのは、基本中の基本だと思います。


次に、「心に届くまでのラストワンマイルのケア」。多分今日のnoteで一番伝えたいのはこれかな。

仕事でよく起きているシチュエーションだと思うんですが、上司から部下に指示を伝えたけど、思うようにワークしない、みたいなのはまさに「心に届くまでのラストワンマイル」がケアされていないことだと思ってます。

「〇〇してください」という言葉は、文字にしたり音にすれば誰にだって相手に届けられます。でも、それが相手の心に届いているかどうかは全く別問題

心までのラストワンマイルは、ちょっとした気遣いでできるものだったりします。例えば、枕詞(まくらことば)

「今、他の〇〇の案件で手一杯の中申し訳ないけど、△△をお願いできないかな?」とか「すでにざっくり考えてもらってるかもだけど、改めて〇〇をお願いできないかな?」みたいな感じです。

要は、いきなり指示の言葉だけ投げつけても、相手が受け取る体制になっていない状況では、その言葉は心まで届かないんです。

枕詞を付けることで、相手にグローブを構えてもらえる。そして、受け取りやすいボールを投げて相手のペースで懐に入れてもらう。そんなイメージです。

相手がどういう状況かを把握せず(把握してても言葉に出さず)、バシバシ正論のボールを投げたところで、それは本当の意味で受け取ってもらうことはできないんだと思います。

枕詞だけでなく、「〇〇さん、この間のあれ、良かったですね!すごい助かりました」みたいな、相手を認めてあげることも、相手にちゃんとグローブを構えてもらえる行動の1つだと思います。

僕が数々のプロジェクトを一緒にやらせてもらっている箕輪さんも、本当にこういった気遣いズバ抜けている人で、本人は著名な起業家や有名人とのやりとりが普段からめっちゃくちゃ多いはずなんですが、僕をはじめ箕輪編集室のメンバーのツイートとか発信をすっごく細かく見てくくれてて「あ、この間ツイートしてましたよね」みたいに、ぽっと口に出すんです。

それだけで、この人の言葉はしっかり受け取りたいな、って気になるんですよね。

言葉を投げる前に、相手にしっかり受け取る体制をとってもらう。これが心までのラストワンマイルをケアするってことだと思います。


そして最後は、言葉を届ける人の姿勢をしっかり意識すること

「いや、あんた現場わかってないじゃん」とか「普段何やってるかわからないのにいきなりなんだよ」と、反発が出る人のパターンかなと思ってます。

やっぱり「何を言うかより、誰が言うか」問題ってすごくあると思ってて、現場わかってない人、他の人の行動や苦労が見えていない人、にこれが起きてると思います。

そういや、こんなnoteも書いてましたわ、昔。


僕も組織で働いてたのは、10年くらいなものですが、「この人が言うなら」って心に言葉が届く人は、自らが第一線に立って、矢面に立って背中を見せてくれている人だった気がします

何も、自分たちと同じ業務でなくて、その人にしかできないことだったとしても、やっぱり背中を見せてくれる人っているんですよね。

がむしゃらに信念を持って突っ走っていることが重要。でも後ろ姿が見えなかったり、曲がる方向がめちゃくちゃだったりすると、その後ろ姿を見続けることに疲れちゃう

だから、僕たちはどっちに向かっているんだ!って感覚値をチームみんなで共有して、突っ走る人は、チームメンバーにも言葉を届けやすいと思ってます。


少なからず、文章を書いたりキャッチコピーを考えたり、言葉に触れる仕事をしている自分ですが、言葉の作り方よりも、心への届け方が本当に重要なことだと思います。

良いもの作れば誰にも届くわけじゃなくて、しっかりとどう届けるか(売るか)考えないと、その物の価値は正しく評価されてないものです。

言葉も全く同じ。正論が誰にでも届くわけじゃない。正論でも心にまで届けて、人を動かさなければその言葉に意味はないんですよね。


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