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地域における「器用貧乏」的スキル人材の重要性

埼玉県の横瀬町という、人口8,000人弱の町にUターンしてから7年。フリーランスとして、仕事をしながら生活をしていますが、なんとか生きてこれてます。

何の仕事をしているか、と聞かれれば、「Web制作やデザイン、動画のディレクター」とか「クリエイター」とか「サウナのひと」みたいに、いろんな言い方が出てきます。

で、実際そうで、僕はもともとデザインやプログラミングといった、いわゆる“手に職”的なものはなく、どちらかというと、営業をベースにいろんなことをそつなくこなす「器用貧乏」です。

僕のこの器用貧乏は子どもの頃からずっとそうで、「どんなことでも割と早く人よりできるようになるけど、突き抜けるほどできるわけではない」という感じでした。

通信簿もなんか知らんけど、ずっとオール“4”。得意ってわけじゃないけど、苦手なこともなく、それなりにできる。


この器用貧乏って、実際問題、本質的に戦っている職人さんみたいな人を前にすると、全く歯が立たないけど、相対評価の中で生きられる会社組織とかだと割といい感じのポジションで働けたりするんですよね。

でも、これといってめっちゃ強みがあるという感触がないから、独立したり自分の力で商売をしていく、という選択はしづらい。

そんな中、僕はこの器用貧乏スキルで独立してみたところ、意外にも地方での仕事においては、割と通用する(器用貧乏スキルも全体的に底上げされていたのかもしれないけど)ことを実感しています。


クリエイティブの仕事は、東京のレッドオーシャンの中で戦おうとすると、そりゃもう、圧倒的なスキルが必要になるし、競合も多すぎる。

でも、地方ではそのレベルは求められてないんですよね。そこそこできれば、十分に人の役に立てる。

僕のクリエイティブは、東京の一流クリエイターからしたら足元にも及ばないものだけど、それでも自分のアウトプットで割と多くの人の役に立てていると思っています。

「浅見さんに相談したら、なんとなくいい感じにやってくれる」

こういう印象を持ってもらえるように、お客さんに必要なことを横断的に提案したり、作ったりすることで、単発スキルではなく、器用貧乏スキルでお客さんの期待に応えていっている気がします。

何も、圧倒的なスキルを絶対的に身につける必要はない。その代わり必要なことは、いろんなことを横断的にできる「器用貧乏」スキルで、器用貧乏な人材こそ、地方では重宝される存在なんじゃないかなと思います。


何度もそこそこできる人こそ、自分が戦うフィールドやポジションを変えるだけで、かなり活躍できる場所はあると思います。地方はその代表格。
地方にこそ器用貧乏が必要な時代なんじゃないかなと思います。

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