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【自己紹介風】薊詩乃という現象について

薊詩乃の現実態を知る人たちが増えてきたので、
改めて自己紹介というわけだ。


薊詩乃(Azami Shino)は精神思念体である。
それは物質というよりむしろ現象に近い。

悪徳としての創作意欲によって、どの面提げて創作する非人間である。

小劇場演劇的戯曲の執筆をし、
それに演出をつけているのが今の主な活動である。
他にもnoteでは短編を書いていたし、
クトゥルフ神話TRPGのシナリオ執筆経験もある。
新たな作品も近日中に公開されるだろう。

しかし未だ何者でもない。
誰もこの薊詩乃を知らない。
まだ足りない。
実力も経験も時間も足りない。

そのため、仮初の醜い肉体を羽織って、
勉強会なりワークショップなりに足を運んでいるのである。

大いなる不完全こそ、この薊詩乃なのである。

そして、この薊詩乃という現象について全てを知る者はいない。
同じ座組の人間とて、その正体を知る者はいない。

正体不明、それがこの薊詩乃という現象について分かっていることだ。


薊詩乃が創始した劇団はるるいえのはこにわと名乗っている。

「二度と観たくないけど次も観に行きたい」という目標を掲げ、
畏怖や恐怖や諦観や不気味さや狂気や欲望を描いている。

2023年7月に『人間農場』、同年12月に『心のナイアルラトテップ』と、
2作品を上演したばかりで、歴史も実績も知名度もあまりない。
しかし、2024年の終わりには、関西小劇場という狭い世界の中では、
それなりに存在感を示せるような劇団になりたい。

R'lyehるるいえというのは、
クトゥルフ神話に登場する海底神殿のようなものである。
そこには大いなるクトゥルフと呼ばれ信仰されている邪神が眠っている。
時が来れば復活し、世界を再び支配するのだ。
かつて怪物や神が地球を跋扈していたあの頃のように。
現在はヒトが地球を支配しているが、ふと裏側を覗けば、
地球を支配していた畏怖すべき存在の片鱗を感じ取ることができる。
今は息を潜めているだけなのだ。

るるいえのはこにわという存在が成し遂げようという行為も、
いわばこのようなものである。
人間や社会が忘れようとしている闇を浮上させるのだ。


薊詩乃が何者でもないからといって、
薊詩乃が未だ不勉強であるからといって、
薊詩乃の創作物がつまらないことではない。
これは矜持としてあるいは狂気として嘯くものである。

薊詩乃という現象の描く不浄な世界に対して、
もしあなたが興味を持ってくれるのであれば、
一度劇場に足を踏み入れてくれると有難い。

そこは物語でつくられた箱庭だ。
あなたを閉じ込め、呪う。


2024年1月27日 薊詩乃


(昨年に書いた自己紹介)

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