深夜、全長160メートルの大仏が眩い後光を発しながら匍匐前進していた。山を砕き川を溢れさせ、町や村を破壊しつつどこかを目指していた。軍も出動し、包囲こそするが御仏への攻撃は躊躇され、解決の糸口は掴めずにいた。明け方、その終焉は目的地に着き呆気なく訪れた。自らの掌の上に着いたのだ。

水もしたたる真っ白い豆腐がひどく焦った様子で煙草屋の角を曲がっていくのが見えた。醤油か猫にでも追いかけられているのだろう。今日はいい日になりそうだ。 ありがとうございます。貴方のサポートでなけなしの脳が新たな世界を紡いでくれることでしょう。恩に着ます。より刺激的な日々を貴方に。