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『今宵、夜は終わる』

クジラの骨を鋭く残して
月の光は白く
夜に満ち
風紋は消えた

生命は
銀河の飛沫のごとく還り
星は
風に瞬く

百億万光年の彼方
繋がり
群れて
押し寄せる永遠
目に見えぬ永久

覚知せよ乙女
今宵、夜は終わる

芽吹きし因業の雨は
ときに全身を濡らすだろう
望みは絶たれるだろう
狂った孤独は宙をもがくだろう
神の名を探して彷徨うだろう

内なる宇宙の輪郭に震え
闇の底を突き抜け
光る花々をわが身に宿すまで

君よ
空色の涙を流したまえ

覚知せよ乙女
今宵、夜は終わる

※読み
・生命(いのち)
・永久(とこしえ)


水もしたたる真っ白い豆腐がひどく焦った様子で煙草屋の角を曲がっていくのが見えた。醤油か猫にでも追いかけられているのだろう。今日はいい日になりそうだ。 ありがとうございます。貴方のサポートでなけなしの脳が新たな世界を紡いでくれることでしょう。恩に着ます。より刺激的な日々を貴方に。