読書

『モノカキ系の才能のある若人は今すぐ読書をやめてください(笑)って話』

もうね、わかるでしょ? ね?
あのう、ただでさえ才能に溢れた方々がさ
努力しちゃったら鬼に金棒なっちゃうじゃないの。

ね。
そしたら、僕なんかもう
おまんまくいっぱぐれちゃうわけですよ。
ただでさえ遅読で読書が進まない僕なんか
おいすがっても追いつけない背中ばっかりに
なっちゃうからね。

なので、有能なる君たちは、読書を今すぐやめてね?(笑)


とまあ、枕はその辺にして
今日は読書の話を少ししましょうか。

あるとき「読書をしない人間は傲慢である」
って言葉を聞いてドキっとしたんですよ。

一応ちょっぴりはしてるから
自分はセーフかなあ(・。・;なんて思ったりしてね(笑)

確かに一理あると思ったんですよ。
まあ、読書だけが人間の成長材料じゃないですけどね、
どこかで、「俺はこれでいい」
「人の意見なんかきかなくたってやっていける」
みたいな、自分のセンスや直感や経験値だけで
十分だみたいなところが無意識下にあって
読書に意識が向かないって向きもあるのかもしれないなと(LDとかで文字が頭に入って来ないからってのはまた別の話ね(^_^;)。

※才能ある方々のなかで、実際そう思っておられる方が
いらっしゃったら、ぜひともそのまま読まないで
人生を闊歩していっていただきたい(笑)

まあ、でも読書って、本当にいろんな効果があって
一口ではその良さが説明できないし、
面倒だから説明したくないんですけど(笑)
人生のステージが変わってきちゃうほど
滋養のある世界だから、少しだけアレしますね (´ー`)

僕は中3まで活字大嫌い人間で、
読書なんかしたこともない
傲慢な子だったんですが(笑)
中3にふと目覚めてから少しずつ読むようになりまして
その中でも、読書の効果といいますか効能といいますか、
うまく伝えてくれる寓話?を読んだことがあって、
今でも忘れられないで心に残ってるんで、
それを紹介しておきましょう。

あるところに真面目な父親と
ぐうたらな息子たちが暮らしていて、
ある日父親が病気か何かで死んじゃって。

死ぬ時に遺言で「実はあの荒れ地の中に宝がある」
って言い残して死ぬわけです。

それを聞いた息子たちは、どいつもこいつも怠け者で
超面倒くさがりだったんだけど、
お宝欲しさに目がくらんで(笑)
それはもう、毎日、一生懸命、せっせせっせと
荒れ地をどこだどこだと掘っていったわけです。

それでもうあちこち掘り返していくわけども
なかなか宝は出ない。

しかし、まじめな父の言うことだから
どこかに必ずあるはずだといって一年、
どこまでもどこまでも広大な荒れ地を掘って掘って
掘りまくっていったわけですよ。

――と、よくよく見渡してみると、あの荒れ放題だった荒れ地が
どこまでいっても立派に耕された土地になっていて、
通りがかったある人が、それを見て、
「ほう、こんなに見事に耕された土地なんて他にないぞ!
どんな作物でも育つに違いない。
いやはやこれはすごい財産だ!」
といって感嘆の声をあげたという。

ぐうたら息子たちはそこで初めてはっとして
父親は、自分たちに真面目に「働く」という”宝”を教え、
こうして土地を耕させるために、
宝の話をしてくれたのだなと気づくわけです。

確かに、父親の話は嘘ではなくて
探していたお宝は、まさに”土の中”にあった!的な (´ー`)

その父親の心を理解した息子たちは、
それからは亡き父に心から感謝しつつ、
いつまでも仲よく暮らし、立派に栄えたとさ
という昔話でした (´ー`)


「読書」は、心の大地を耕すのと似てるんだなって。

読書っていうのは、作者との対話でもあるし
自分との対話でもある。

本の中に、何か幸せになるお宝があるんじゃないか?
なんて思いながら毎日毎日せっせせっせと
読み進めているうちに
実は、自分の心の大地が豊かに耕されていて
いつのまにか、豊潤で、知恵にあふれた
奥行きのある自分という宝を発見している。

そういう豊かに耕された柔らかい大地を持った人間からは
きっと色とりどりの芽が育っていくんだろうなあと。

ちなみに「文化」は英語で「カルチャー(culture)」
っていますが、「耕す」の「カルチベイト(cultivate)」
からきているそうです。

眼には見えないし、遅効性かもしれないけれど、
読書は確実に心を耕し、人間を豊かに変えてくれる。
人を豊かに耕すものがきっと「文化」なのでしょう。

読書に限らず、なにかを一生懸命努力しても
成功するとは限らない。それが現実。
しかし、努力をしない人間に運命の女神が微笑むことはない。

なんてね (´ー`)

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