ディミトリはいつも優しかったし、私達が青と黄だけは識別できることも教えてくれた。宇宙に飛ばされるって聞かされた時、泣いたのは私じゃなく彼の方だった。船は大気圏再突入には耐えられない。これは片道切符の旅になる。
私は空を見ていた。青い青い地球を想像した。街の灯りも見えるのだろうか。

水もしたたる真っ白い豆腐がひどく焦った様子で煙草屋の角を曲がっていくのが見えた。醤油か猫にでも追いかけられているのだろう。今日はいい日になりそうだ。 ありがとうございます。貴方のサポートでなけなしの脳が新たな世界を紡いでくれることでしょう。恩に着ます。より刺激的な日々を貴方に。