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東京路地紀行 30 港区高輪 ~泉岳寺裏~

さて再び高輪です。今回はタイトルの通り、泉岳寺の裏手に広がる路地を歩きます。


泉岳寺の楼門
楼門から下がってみます
橋ですね。いまはもう水の流れはありませんが

泉岳寺は赤穂四十七士の墓があることでよく知られていますが、場所としては、東京湾に臨む低地から伊皿子坂をのぼる途中に本堂などの境内があり、その背後の高輪台へかけて墓地が広がっています。
この泉岳寺の境内の横と高輪高校のあいだに細い路が右に曲がり、左に曲がりして高輪台の足元まで続いています。途中までは学校の敷地のあいだを通り、その先は民家が数軒あるなかを抜けていきます。

その路地を歩いてみます。写真の左手が泉岳寺、右手が高校の敷地。2023年7月に歩いた時に気がついたのですが、左の泉岳寺側の塀が取り払われて付け替え工事が行われていました。

2020年の路地
2023年7月の同じ場所の風景

以前の塀も古いけど、倒れてきそうには見えませんでしたが、耐震性強化のためでしょうか。

そして路地をぐんぐん進んでいきます。

路地の途中に井戸。ポンプは新しそうです
奥の墓地から続く開渠。
2023年7月は涸れていましたが、それ以前に訪れたときは
わずかながらも水が流れていました
夏に訪れたときに咲いていたランタナ。雨に濡れて色が鮮やか

民家がある空間には井戸ポンプもあります。デザインをみるとリニューアルされたようなので今も水が出てくるものと思います。
路地の両側の民家の裏はどちらも墓地になっています。高輪にはお寺も多いのですが、それに付随して墓地も多いのです。


この路地を抜けると尾根道の二本榎通りへ出ますが、ここで脇道に入ります。そこにあるのが保安寺の階段。まっすぐにのびる階段。片方にはマンションが建ってしまいましたが、反対側には棕櫚、歴史を感じる日本家屋と洋風な建物、そして味のある透かし模様の塀。いつ来ても、いつ見ても、飽きることのない風景。階段を上った上からの眺めも素晴らしいの一言です。

紫陽花と菩薩様(かな?)
階段の上から見ると夕陽を浴びる品川のビル街が輝いてみえます。
足元をみると雨上がりの階段がしっとりしています。



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