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競馬コラム

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記事一覧

【2024年版】共同通信杯の狙い方

本記事は、昨年2/7に書いた共同通信杯の狙い方の記事の再掲+2023年版に更新したものになります。

§1:過去の傾向

共同通信杯はスローになりがち。そして、ミドルとかスローとか以前に、とにかく内、先行有利なレース。

少頭数でスローになることが多いのも影響してはいますが、外ブン回し即馬券外というレース。差し馬も届きますが、内を立ち回ることが重要です。

先行馬なら外回しても良いのですが、外回し

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【コラム】競馬は見た目だけで判断するのは禁物(+おまけ:道悪の話)

去る1/20(土)は小倉と京都、1/21(日)は全場が道悪馬場になり、特に日曜中山の芝レースはダートかと見紛うほどの上がりの掛かりっぷりでした。

そんな状況下で、鮮やかな差し切り勝ちをした馬が何頭かいたわけですが、こういう時の見た目の印象ほどアテにならないものはありません。

にも関わらず、割とそのままの印象を鵜呑みにしているポストが散見されるので、気を付けましょうということでこんなコラムを書い

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クイーンSの考え方②適性篇

考え方①ではペースについて、書きました。
要約すると、グランスラムアスクが過去2戦の戦績から、厳しいペースで逃げるかな?というお話。

そして、ペースが厳しい場合は1,800mではマイラーを狙え、という話をしました。

今回はその理屈とマイラーの中でもどういったタイプが良いかという適性の話をしていきたいと思います。

まずは過去の傾向から見ていきましょう。

過去の傾向洋芝の札幌のイメージとは裏腹

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クイーンSの考え方①ペース篇

中京記念、大きく振りかぶって大空振りをしてしまい、すみません。

ただ、あの考え方自体は短距離馬の特性を考える上で、役立つと思います。

「前半が速くない、中盤が緩む」という部分については、好走ラップを平均化したことで適性を見誤ったなと反省するしかないですが…。

さて、今週末はアイビスサマーダッシュとクイーンS。
アイビスサマーダッシュは専門外なので、基本やりませんが、クイーンSは待ちに待った小

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道中の上り坂を軽視しがちな日本競馬

せっかくのGW、ということでちょっとコラムをば。

先週の天皇賞・春、競走中止が2頭、そのうちの1頭は1倍台の断然1番人気馬で、さらに入線後に故障が伝えられた馬も1頭、と色んなしこりを残す結果となりました。

故障馬の多さから、「過酷なレースだった」とも言われていますが、レース上がりは35.3秒。コース自体が違うとはいえ、昨年の36.4秒よりも速い上がりでした。
つまり、レース自体が過酷だったとい

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京都記念TIPS

え~・・・ドゥアイズが馬券内に来てしまいました。
誠に申し訳ございませんでした。

ニシノカシミヤのテンの速さとこれまでのテン3F見て、
「あ、これ切れないわ」
と思ってしまったので、書いている時点でのイメージで話していたのを反省しております。

ただし、本番の桜花賞が昨年、一昨年のように超高速マイルになるならば、
まず私は買いません。
それくらい、今年のクイーンCはスタミナ、持続力のレースに寄っ

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ヴィクトリアマイルで露呈したもの

人間、4時間×2日もサイリウム振ってたら、流石に関節の辺りが筋肉痛になるようです。どうもこんばんは。

今回、ヴィクトリアマイルのレースを見るにつけ、競馬の予想において欠かせない要素がたくさんあったのと、今の古馬牝馬路線の現実が見えた気がするので、ちょっとコラム的に書いてみようと思います。

ヴィクトリアマイルで何が起こったのかまずはレースの回顧、というか、ラップからレースの質について書こうと思い

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朝日杯FS振り返り~有馬の前に

朝日杯FS、残念ながらハズレ。。

各馬評価を書きながら「本命にしづらい馬ばかりだな」という印象で、面白そうなラップを刻んでいるなと思ったら、別のレースで「あれ?」というラップになっていたり、違和感が噴出していたんですが、結果を見て色々と納得しました。

結果的に、1,600m以下で強い馬がセリフォス以外にいなかったなぁと。

これは全頭を評価して、消去法的にセリフォスを選んだことにも表れています

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エリザベス女王杯(GⅠ)を予想するにあたって考えるべきこと

先週から関西主場は阪神競馬場へ。これまで京都の外回り2,200mで行われていたエリザベス女王杯が、阪神内回り2,200mへ舞台がガラッと変わります。

ここでデータとして使えるのが同じ舞台で行われるGⅠ宝塚記念のラップ・・・なんですが、エリザベス女王杯と宝塚記念とでは大きく違うことがあります。

それは、馬場です。

そりゃあそうですよね。片や、1,400m戦でも33秒台の決着になるような速い馬場

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コントレイルおめでとう。



緊張――競馬をしてるとレース直前はいつだってドキドキします。

が、もう今日だけは桁違いでした。

このレースですべてが決まってしまうこと。距離は明らかに不適。

「世代限定戦であれば、能力は適性を凌駕する」とは言え・・・。

予想や評価であれこれ書きましたけど、やっぱり不安は不安でした。2,000mならここまで緊張しなかったと思います。

距離が長い分、色んな駆け引きが勝負を左右してきます。

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若葉Sは信頼できるのか?

若葉Sは正直世間が言っている程、力を信頼できるレースだとは思えません。確かに、アドマイヤビルゴが見せた末脚はなかなかだとは思いますが、多分コントレイルならもっと速い上がり出せていると思うんですよね。

それに何よりも2着馬。正直、この時点で相当な前残りバイアスが起こっているのではないかと思いました。

で、日曜日のレースを見ていたところ、その「前残りバイアスが起こっている」という仮説が見事なまでに

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2019年 2歳戦戦況図(11/8版)

今年もやって参りました、2歳戦の戦況図作り。昨年は病気でお仕事を長期休みしていたので、ちゃっちゃか作ってたのですが、今年はお仕事しているので遅めでございます。。

さて、早速今年の戦況図を見てみましょう。

今年のハイレベル戦はやはりワーケア新馬組、次点でショコラブリアン新馬組だと思っています。なので、各2歳重賞勝ち馬を起点に、矢印をどんどん伸ばしつつ、OP・500万以外ではこの2新馬組とつなげる

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【コラム5】上がり馬という幻想

3日間開催、お疲れ様でした。

個人的に、出張や飲みに付き合わないといけない状況や朝の3時に起きて仕事に行かなくてはならなかったり、えげつないスケジュールの中で競馬予想やったり、海外競馬見ていたりしていまして、最終日は競馬場で寝てて、気づいたら買ってたレースが最後の直線だったとか、ホント満身創痍でした。。

で、そんな中で思うことが色々とあった週末でもありまして、ひとつお話しを。

実力と乖離した

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【雑コラム】競馬1年の終わり、3歳若駒は古馬との戦いへ・・・

【雑コラム】競馬1年の終わり、3歳若駒は古馬との戦いへ・・・

今回は、雑コラム。特にためになる話は書いていませんが、夏~秋以降、期待できる若駒について、色々とコメントを寄せようかと。

超異常高速馬場が招いた波乱ではあるが・・・日本ダービー、お疲れ様でした。

「超高速馬場」と言うだけではもはや足りない、超異常な馬場状態から、1,000mは57秒8という、2年前のドスロー展開とは正反対な、壮絶ハイペースの展開に。結果として、3強どこ吹く風、12番人気のロジャ

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