マサラみつこのマサラエピソード①
どんなにカレーが好きなマサラみつこといえど、おぎゃぁ!
と生まれた時から
「スパイス!!バッチこーぃ!!」
だったわけではございません。
初インドの時に初めてインド料理を食べたほどの盛大な準備不足。
さすが予習復習の出来ない女のエピソード!
最低一度はインドに行く前にインド料理食べとけよ!と
今ならあの日の自分に戻ってアドバイスしたい。
初日のディナー、5つ星ホテルのメインダイニング。
レストランに一歩足を踏み入れスパイスの香りを嗅いだ瞬間、お腹がキュルルルルぅ~となっちゃうくらいの繊細っぷり。まだ席にも着いていないのによ?
初インドは団体ツアーの5日くらいだったので、熱中症でぶっ倒れて点滴打ちながら観光をこなし、インド料理も食べずなんとか乗り切った!
しかしセカンドタイムインディア、バックパッカーの旅は1か月。
インド料理の回避不可能
インド滞在が10日も過ぎ、もうとっくの昔にマサラに辟易。
「何か食べ慣れたものが食べたいよーお腹すいたー」
まだまだ食べ盛りだった我々(友達と二人旅立った)、インドの西の果ての地方都市の駅構内にある簡易宿泊施設でぐったりしていた。
簡易宿泊部屋は駅の二階にあり、廊下から階下が見下ろせる場所に相方と二人ぼーっと眺めていた。
真下には繁盛しているスタンド形式の軽食店があり、ふと目に入ったおじさんの皿を見ると赤いソースのかかった茶色い小判型のものを食べている。
わたしは思った。
『(;゚д゚)ゴクリ…あれはもしや、はっハンバーグなのでは?ワンチャンありえるぞ・・・』
わたしは人見知りが激しかった。
知らない人に自ら声をかける事など出来る訳がないほどに。しかし、この時は違った。夢にまで見たハンバーグかも知れない食べ物があるのである。
気が付いた時には階段を降り
「それは何ですか?」
おじさんに向かって訪ねていた。
「野菜カツレツ(コロッケ)だよ!食べる?」
夢、破れたり
「あっありがとうございます(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)」
がっくりと肩を落として上で待つ相方のもとへ戻った。
今ならわかる。ハンバーグなどインドにあるはずもない事も…
こうしてインド料理に慣れる事のないままインド旅は終わった。
最後の方はインド全土が内戦状態になるという予想もしていなかった事態になり、予定日に出国出来ず日々の食事を確保する事もひと苦労。
常に空腹と戦ったインドから食の楽園タイ・バンコクに命からがら脱出。
当時のバンコクのバックパッカーエリア、カオサンロードで朝から晩まで数日食い倒れて日本に帰国したのは予定より3週間ほど遅れての事だった。
この旅を経て得たものは「食への異常な執着」。
それまで食べる事などどーでも良い派だったのがウソのように、おいしいものに対する執着心が芽生え、食べるために旅に出る。
そんな人生になるきっかけとなったのよー
もーホント、何がきっかけで人間変わるかわからないよね!
だけどマサラワールドの扉を開けるのはまだまだかなり先の事なのだ。
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