遅刻してしまう人の落とし穴と、原因別の対策について(原因編)

こんにちは。ADHD女の日常です。
長いので日常とでも呼んでください。

恥ずかしながら、これまで色んなパターンの遅刻を経験しており、そのことにより人一倍悩み、試行錯誤してきました。

そんな自分自身の経験を基にして、遅刻の原因と対策についてまとめてみようと思います。

私はADHD(注意欠陥・多動性障害)と診断されており、生まれつきの不注意や衝動性が遅刻に大きく関与していますが、そうでない方にとっても遅刻は起こりうることであり、対策については基本的に変わりないかなと思っています。

同じように遅刻が多くて悩んでいる!という方へ、少しでも改善の役に立てたら嬉しいです。

遅刻なんてしたことないよ〜という人にも、遅刻する人の行動について参考になる部分があるかもしれません。

遅刻なんて許せない!とお思いの方、すみません。念のため記載しておきますが、本記事に遅刻を正当化する意図はありません。許さなくてもいいので、「治したいと思っているけど上手くいかない」という人がいることだけご理解ください。

〈遅刻の原因いろいろ〉

・そもそも起きれない。寝坊や二度寝をしてしまう

これが一番分かりやすいかも。最初の難関。まず起きれなければジ・エンドです。

数十分よぶんに寝るくらいなら可愛いもので、目が覚めたらとっくに約束の時間を過ぎていた…なんていうホラーも世の中には実在します。恐ろしい。そうなればノータイムで土下座をかますくらいしか出来ることはない。

起床時間に天井からカゴの実が降ってくるシステムが欲しい。ラムの実でも可。


・意識はあるが布団から出ることができない

七つの大罪のひとつ、「怠惰」に取り憑かれているとしか思えないヤバ症状。

謎の重力により体を起こすことができない。エッこれ何?金縛り?

布団が私を離してくれない。やめろ、これ以上包み込まれたら…!スヤァ。

世界で一番幸せな空間から自主的に出るとか無理ゲーでは?

もっと居心地を悪くした方がいいかもしれない。


・スマホやゲームなど予定に関係ない誘惑に負け、熱中する

依存症なのかしら。もしくは「今やりたいこと」を最優先してしまう傾向が強すぎるかも。

冷静な自分が「そろそろ支度しろ」と警報を鳴らすが、テコでも動かない自分がわからない。

後で電車の中でやればよくない?みたいな時もある。

すっかり夢中になっていると思いきや、焦燥感で全然楽しくない。とかもある。

なんで止めないのか?それは呪いのアイテムだ、離しなさい。

テレビを見過ぎちゃうとかも類似の症状。


・時間感覚が弱く、気がつくと出発時間を過ぎている

ヘアセットに夢中になってたら出発時間過ぎてた!とか、化粧がんばってたら電車行っちゃった!みたいなやつ。

朝ごはんのんびり食べてたら、とかちょっとぼんやりしてたら、とか色々だけど、とにかく「気づいたら時間」になってしまっているという管理下手なパターン。何回繰り返したら覚えるねん。

なんて、セルフツッコミしてみたくらいで治ってたら苦労しないのである。


・時間をギリギリまで使おうと欲張り、余裕を持って動けない

今日は早起きできた!準備も万端!遅刻回避だヒャッホーウ!!とウキウキな朝に忍び寄る落とし穴。

まだ余裕あるから、いつもはやらないけど弁当作っちゃお♪

はやめに駅に着いたから、コンビニでおやつ買ってこ♪

と、普段のギリギリの朝とは違う優雅なひとときを過ごそうと欲張った結果、なぜか遅刻する。意味不明。あんなに余裕あった時間はどこへいきましたか?

ばかなの?しぬの?と自分を罵っても時間は巻き戻ったりしないよ。


・やるべきことを先延ばし、事前の準備を怠る

「シャワー浴びるのめんどい。今日は無理。朝にしよ。」

「荷造りめんどい。今日は無理。早起きしてがんばろ。」

未来の自分を過信し過ぎである。明日のお前はスーパーマンにでもなるのか?

旅行の前とか致命的。当日の朝は言うまでもなくヤベェけど、前日の深夜に準備始めても必要なものがなくて、買いに行こうにもお店閉まってる…とかもあるぞ。事前にできることは事前にやっとけ。

当日に早起きできなかったことよりも、もっと過去にでっかい分岐点があったんやで。


・モノをなくす、必要なモノが見つからない

部屋が散らかってる人に多い。

あとは出かけるだけなのに鍵がない。さっきまで持ってたスマホが見当たらない。今日提出する書類がない。靴下が片方ない。

あちこちひっくり返して探して大惨事。あとは野となれ、山となれ。

どうぶつの森の宝探しゲームの感覚に近いかもしれない。時間内に見つけ出せ!

もうやだ、帰ってきたら部屋を片付けよう。と決意するが大抵片付けない。

たとえ部屋が片付いていてもスマホはいなくなりがち。Hey,Siri 近くにいるなら返事をくれ。……なぜそこに?

ちなみに電車乗る前に定期が見つからず、カバンを漁っているうちに行ってしまった、とかもこれの亜種。整理整頓だいじだいじ。


・忘れ物をする

できれば家を出る前に気づきたいところ。

忘れ物を取りに戻って別の物を置いてきてしまうことがある。ドジっ子レベルカンストだよ!やったね!そんな要素いらね〜んだよな。

カバンが2つに分かれてたりするとヤバい。どっちか忘れてくる可能性が爆上がり。ランドセル持ってたら体操服の袋は忘れます。

すごいときはランドセルすら忘れて家を出ることもできる。これはもはや伝説。

大人になると走って追いかけてくれるお母さんはいません。取りに戻るかこのまま行くか。無くてもなんとかできるものなら遅刻ルートは回避可能。

家に忘れるだけじゃ無くて、電車にカバン置いてきちゃうとかもある。


・行きたくない気持ちに行動が引きずられる

人間の弱さ。強くなりたい。

マジでガチで行きたくない用事の場合、その気持ちに引き摺られて行動のひとつひとつがスロー再生になる症状。

それでも行かねばならない時もある。キツイ。社会的動物に向いてないかもしれない。

どうせ行かなきゃいけないなら時間通りに行ったほうが良いに決まっている。

なのにこの動きのぎこちなさはなんなの?油差してないブリキの人形か。

いっそ人形のように心を“無”にするのがコツ。


・時間や場所の勘違い、約束自体を忘れるなどのミス

マジで最悪。脳みそのバグ。

もう自分なんて信じられない。5回は確認したほうがいい。

人よりエラーが多い自覚があるなら相応の工夫が必要です。

大丈夫。完璧な人間なんていない。いっしょにがんばろう。

ネタにして許される相手なら盛大に笑ってもらおう。ちょっと報われる。


・電車やバスを間違える、乗り過ごす、手前の駅で降りる

脳みそバグ2。同じホームで違う方向に行く電車もある。地方によっては複雑なので気をつけるべし。

正解の電車に乗っても安心はできない。ちょっと本読んだりスマホ触ったりすると通り過ぎている。

一駅で気づけば僥倖、最終駅で呆然とする奴もいる。ここにいる。

なんなら戻りの電車に乗っても戻り過ぎたりする。さっきやらかしたばっかやろ!いいかげんにしろ!

乗り過ごし経験が多すぎて、「あっっヤベ着いた?!」と慌てて降りてみたら手前の駅だったとかもある。なんで!?


・時間の見積もりが甘い

「30分で着くやろ!」と思ったけど50分かかった、とか系です。

渋滞とか遅延とか、自転車なら登り坂や向かい風なんかでも割と遅くなったりします。

道に迷う、とかもある意味これに入れてもいいかな。そういう諸々も含めて余裕を持って着けるよう、時間をきちんと見積もる必要がありますね。

当たり前といえばその通りですが、これを当たり前にやってる人を心の底から褒めちぎってやりたい。


・何らかの障害や病気

ここまで読んでくださった方で「大袈裟に話盛ってない?」と思う方がいるかもしれませんが、盛ってません。恥を晒すようで嫌ですが、経験済みのことばかりです。

障害だけのせいにするつもりはないものの、筆者の場合、これらの症状の原因としてADHDであることが挙げられます。(記事の趣旨とズレてしまうので詳しくは省きますが、多動性・不注意・衝動性を軸にした様々な症状を持つ発達障害の一種です)

似た症状があるからといって必ずしもADHDという訳ではないし、逆にADHDであっても遅刻癖はないという方もいらっしゃいます。

ADHD以外でも、例えばナルコレプシー、起立性調節障害、鬱など様々な可能性が。自分の意思では制御できない部分で、「眠気が強い」「起きられない」などの症状があり、遅刻につながっていることも多いです。

本人ですら「自分が怠けているだけ」と思っていて自覚がないケースも多いので、症状に合わせてちゃんと疑ってみた方がいいかもしれません。

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さて、長々と遅刻原因ポイントについて語ってまいりました。

やや細かく分けてみたものの、根本的には同じ原因だったり、意味合いが重なっていたり、相互に関係していたりするものもありますね。

ここから一つ一つ、今までやってきた対策や有効なツールなどについて書いていきたいのですが、思いの外長くなってしまったので、〜対策編〜は別の記事にまとめることにします。

興味があればぜひ、次の記事の投稿までお待ち下さい。

ではまた。


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