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アメリカ滞在記〜2022年5月〜 Vol.1

『DIVIN』(ダイヴィン)は、国内外の様々な記事や読んだ本、面白いinstagramアカウントなど、生活している中で得た「誰かに教えたい情報」をお伝えするニュースレターです。

お久しぶりです。
久しぶりのnote更新となりました。

海外を含む様々なトピック、ニュースをお伝えしていた「DIVIN」ですが、すっかり筆が遅くなり。(というか、完全に筆が止まり。)

今回は、2022年5月に訪れたアメリカでの思い出、滞在記を備忘録兼ねてお伝えします。

もう1年も前のこととなりますが、個人的には今も思い出す、刺激に溢れた1週間となりました。

海外に訪れたのは、当時約2年ぶり。
コロナ直前の2020年1月にオーストラリアに行って以来でした。

いま思い返せば行ってよかったなと思うタイミング。

2023年になり、海外旅行は容易になりましたがフライトも高く・・・
まさかここまで「行きたくても行けない世の中」になるとは思いもしませんでした。

さて、今回のアメリカ訪問。
目的は大きく2つ。

1つ目は、NY・ブルックリンで開催される世界最大規模のハーフマラソン大会「ブルックリンハーフマラソン」に参加するため。

そして2つ目は飲食店や美術館など、この二年間で行けていなかった海外でのインプットを得るためでした。

長くなるので、2回に分けてお伝えします。

  • 概要

    • 2022年5月20日(金)〜27日(金)の滞在

      • うち、5月23日(月)〜25日(水)はテキサス・オースティンに滞在

      • それ以外はNY滞在(宿泊はブルックリン、マンハッタン、ウィリアムズバーグを転々と。)


レポート 〜NY編〜


上記の通り、マンハッタン、ブルックリン、ウィリアムズバーグと3つのエリアに滞在、訪問。

コロナ期間に店外の道路(駐車スペース)も申請次第で、使えるようになったため、どこの飲食店もテラス席のような形で客席が拡張。
結果、店によっては、2倍のサイズになることも。

この施策・政策のおかげで売上は伸び、店は助かっている。
(昔より売上が良く、バブルになっている店舗も)
が、この政策は2022年中までか、とも噂されている。

興味深かったのが、この上記の店舗前エリアを狙って、店舗の隣の空き店舗も契約する店もあるとのこと。

その新規で契約した店舗の店づくりは後回しにし、とりあえず店前のエリアをテラス席にすることで、【既存店舗+既存店舗テラス+新店舗テラス】と客席を3倍ほどにして、一気に稼ぐという戦略。

詳しいことは自分は不明だが、助成金が降りれば、5000万円ほどが入ったらしい。
が、申請が何故か通らない店もあり、潰れてしまった飲食店、ホテルもNYには多い。


SONNYBOY


NYに着いてホテルに荷物を置き、まず行ったお店。
ランチタイムに訪問しました。

オーストラリアのコーヒーリキュール「Mr.Black」とのコラボ(Mr.Blackを使ったカクテルメニューを特別提供)をやっており、3種類とも12ドルと安い値段。

クラシックカクテル「アメリカーノ」を、「オーストラリアーノ」にしていたりと、キャッチーな特別メニューがいい感じ。

メニューのグラフィックの完成度も高く、目につくクリエイティブでした。

コースターは表裏で同じデザインで色違い

Instagramで事前にこのお店については色々チェックしており、「素敵なグラフィックを作るなあ」と思っていましたが、やはりとても良かったです。

裏表の色違いのコースターは、昼夜どちらも営業しているため、時間で分けているのかな、と妄想したりしました。
(真意は分からず。)

表面の青色ははカウンター腰壁の色、裏面のダークグリーンは壁の色と内装の色に合わせているのでは。
(これも妄想)


こちらのシーズンメニューは、グランドメニューとは別紙で持ってくるシステム。
グランドメニューがかなりシンプルな作りのため、カラフルな差し込みメニューは目を引きました。

店内にはメルボルン在住で友人のアーティスト、ステファン・ベイカー含め、いくつかのアートを掲示。
落ち着いた店内の色味にアートが差し色になっていました。

スティーブの絵は3枚とも赤系統で揃っており、同じアーティストの作品を複数枚並べるのも、ディスプレイの方法としていいなと思いました。

1日中、様々な用途で楽しめる素敵なお店。



ACE HOTEL BROOKLYN

2021年にオープンした、NY2店舗目のエースホテル。

設計はNY・マンハッタンと同じく、ローマン&ウィリアムズが担当。
客室は287室あり、世界中のACEの中でも最大規模に。

今回の滞在の中でも、楽しみにしていた場所の1つです。

リノベでなく、一から建物を建設したホテル。
天井まで伸びるサッシが特徴的でした。

客室は1日を通して日当たりがよく、見晴らしもいいのでかなり気持ちが良い。

今回のエースホテル・ブルックリンがオープンしたのは「ダウンタウン ブルックリン」と呼ばれる場所。
ブルックリンではヒップな地域として有名な「ウィリアムズバーグ」ではなく、マンハッタンからも近くのエリア。

実際に自分が訪れたときも周辺で高層ビルの建設があちこち行われており、“これから来る”注目のエリアだそう。

客室はフロントと同様に、木とコンクリートがミックスされミニマルな雰囲気。ダークグリーンがキーカラーとなり、絨毯や家具に使われている。


絨毯のダークグリーン、カラフルな一人用ソファ、ゴージャスでレトロ感もある窓際のソファなどが同系色で揃えられているものの、その色の中でも幅があり、部屋のアクセントに。

打ち放しのコンクリートを基本に、床はホワイトオーク、パネルは杉などを使用。



客室のコンパクト感や手作りの合板家具は、ル・コルビュジエの〈休暇小屋〉へのオマージュだそう。

ル・コルビュジエの〈休暇小屋〉


ミニバーには、NYやブルックリンメイドを中心にメスカル、テキーラ、ラム、ウォッカが並ぶ。
メスカル・テキーラが2種ずつもあるというのが面白い。

これらは今までお店等でも見たことが無かった小規模な生産者のもの。
その後、マンハッタンのリカーショップなどにも行きましたが、同じものは見つかりませんでした。
ローカルなものを置く、ACE HOTELらしいセレクト。

ミニバーのスピリッツと、窓辺のソファ。光が気持ちいい。



エントランス及びロビーには和紙などの素材もあり、木と紙、コンクリートがミックス。
中庭のスペースにはイサム・ノグチのAKARIが複数設置されている。

カードキーも木のもの。こちらはエースホテル京都でも使われているものと同様のもの。


廊下のフロア案内は塗装の上にカッティングシートだが、手描きの部分もあり、細かいギミックがワクワク感を与える。

単なるシートでなく、クラフトな部分をしっかり残しているところが素晴らしい。近づくと分かるギミックが嬉しくなる。

こちらのエースホテルにはジムも併設。
3Fにあり、小規模ながらランニングマシンとダンベル、ウェイトマシンがあり、24時間利用が可能。

エントランス・ロビーにエースホテルらしくアイテムがたくさん売っていますが、このジムのアイテムライン「YIW」も別にあり、マーチャンダイズの手の入れ方はさすが。

自分も思わず、この「YIW」のタオルを買ってしまいました。

ロビーは特徴的なつくりの天井と左右対称な家具のレイアウト。
夜は暗めのライティングがとても良い。

バーエリアのライティングが強く、中央のスペースはかなり暗い(ほぼ間接照明のみ)ため、奥のバーエリアが際立っており、ホテルに夜帰り、部屋に戻る際に自然と目線がバーに向かう。
つい行きたくなる気持ちになりました。(そして、行きました。)

1Fにあるレストランも美しい。

天井のグリーン、ソファの緑、床のダークグリーンなどこちらも緑で様々な色を表現。客室とも統一感がある。

一体いくらかかってるんだろうという内装。こちらも優しい光が入り、気持ちの良い朝を過ごせました。

翌朝に朝食で利用しましたが、ここで食べたアボカドスマッシュは人生1で美味しかったです。


Employees only

world best bar50にもランクインし、シンガポールやシドニー、カリフォルニアにも店舗がある有名バー。

「スピークイージー」と謳うが、どちらかというとクラブっぽいエントランス。

セキュリティがおり、IDをチェック。ガラスにはカーテンが掛かっており、中を見ることはできない。
入店し、重いカーテンをくぐり風除室のような空間を過ぎると、まさかの超満員。


外にはあまり音が漏れてないので、その明るさや内装の雰囲気相まって、一気にテンションが上りました。
まさかこんな空間が中に広がっているとは。

入り口側にはカウンターとテーブル席が2つ。
席が空いてないので、みんなスタンディングで飲む。奥の床が上がった場所はテーブル席のみで予約札が立てられている。



水曜だというのに早い時間から超満員。
さすがの人気店、有名店。

メニューブックには、オリジナルカクテルとシーズンカクテルが並び、その後はクラシックカクテルがスピリッツごとに並ぶ。
カクテルは約17ドルから。

ミルクウォッシュしたカクテル「strangers punch」と、ピスコを使った「Machu papi」を注文。
特に「strangers punch」は美味しすぎてびっくりしました。

予約札がキャンドルで照らされており、アイキャッチとしても良い。
単なるよくある「RESERVATION」の札をただ置くのででなく、ロゴも見せることで店内のブランディングにも。

キャンドルは通常お店で使っているもので、カウンターにそもそも置かれているもの。そこに、キャンドルの上からこの紙を差し込むだけ。
コスト面からも効率の良いアイデアで個人的には目からうろこのアイデアでした。
(その後、自分たちのお店LOBBYで早速真似しました)

この予約札のロゴも然り、「EO」というロゴを様々なバリエーションで使っている。


店外の看板では横向きにしたロゴにしたりとその展開が自由。

ちなみに、このロゴをタトゥーにして入れているバーテンダーたちも多く、とてもかっこよかった。


「EO」というロゴ自体はとてもシンプルだが、様々な組み方を是として、ユニークさを作っている。

こういったロゴの展開はたまに見るが、自由度が高い分、きちんとクリエイティブをコントロールしないと、ともするとチグハグになってしまう。
それは、ブランディングとしてマイナスになるときもある。
そのクオリティのコントロールが出来ないのであれば、厳しくロゴのレギュレーションを作ったほうが実は楽だ。(制限が合ったほうが実は楽、という話)

EOでは、きちんとそこのコントロールがされており素晴らしいと思った。
だからこそ、全体として、滞在した後の感覚として、ちぐはぐさがなく、「かっこいい」という感想になる。

カウンター上には、出来上がったドリンクを並べる場所があり、各カクテルはそこでガーニッシュなどの最後の仕上げを行っていく。

そこには、カットした各種フルーツやピール、串刺ししたオリーブ等が置いてあり、サービスの人が手分けしてガーニッシュを手伝う。

同じく足を運んだNYの人気バー「dubble chicken please」然り、繁盛店には繁盛店なりのオペレーションの効率化の施策があり、興味深かった。

こういったハイレベル・ハイクオリティのお酒を提供しながらも、超満員で繁盛したお店のオペレーションは中々なく、とても参考になる。
(個人的な感覚だが、そこがトレード・オフになってしまい、味が落ちる、妥協すると言うのが常だと思う)



the FLY

キーカラーは黄色。メニューの台紙やコースター、内装も黄色。
Instagramで気になり、行ってみたかったお店。

床のテラコッタの赤が効いた内装は、空間に温かみや明るさを加え、初めてでも入りやすい印象に。

カウンターのつくりが特徴的で、かたちもいびつ。
グラスホルダーで吊るされたグラス類といった内装はライティングも含め、どこか異国(中南米)に来たような高揚感があった。


夜になり、辺りが暗くなると店内の印象も変わってくる。
気付くと、カウンター付近の照明はなく、このカウンター上部の光だけなため、自然とムーディーな空間に。
カウンター上にはキャンドルもあり、テーブル上はよく照らされるので、暗いとは思わなかった。

ちょびヒゲのバーテンダーが1人でカウンター内は回す。
めちゃ良いヤツで丁寧にメニューを教えてくれ、そして何故か2杯目は奢ってくれた。
実はこの滞在中に何度かバーテンダーが奢ってくれた。仲良くなり、「これは俺から」という言葉は旅行中、とても嬉しかった。

カクテルはメスカルやテキーラを使ったトロピカルなものが多く、食事がメインの店なので、ショートよりもロングカクテルがメニューに多い。
そして、ビールを飲んでいる人が多かった。

他の店を回った後で気付いたが、バーはショートカクテルが中心で、ロングカクテルは本当に種類が少ない。
海外での飲み方として、食事はワインやビール、バーでは強いお酒、ショートカクテルを飲むというのが多いと思う。もしくはレストランでは、食事でもネグローニを合わせて、グビグビ飲んだりする。

このFLYではロングカクテルが多く、食事にも合い、とても良かった。

カウンター天板がそのまま壁沿いに繋がり、入り口玄関近くまでつながるデザイン。個人的には既視感があまりなく、面白かった。

カウンター横はボックス席、奥はテーブル席。
テーブル席は可動式で、大人数の食事も可能としていた。

天窓があり、こちらも自然と明るい光が落ちており、奥まっているものの、閉鎖感は全くない。
NYの店舗ではこの天窓がある店舗を多く見た。日本では中々無いので、羨ましい。
NYは家賃・土地が高く、密集しているため、採光を取るために天窓を作ったのか。(壁の採光よりも3倍効果があるとのこと)

理由は分からずですが、なんとも羨ましい作りです。


winona’s

初日の夜に訪問したレストラン・ワインバー。


たまたまgoogle mapで見つけてピンしていたお店で、Instagramもも見たところいい感じだったので訪問を決めた。

google mapで自動で引っかかるような、レビュー数の多さはやはり大切。
そして興味を持った人がIGやHPを訪問した際、来店まで繋げるための投稿やクリエイティブは重要。

店内は混んでいたが、自分は1名だったため、来店できた。
※この旅中、1人のため行列を飛ばしてレストランやバーに入れたことが多々合った

店内か店外どちらがいいか聞かれ、内装も雰囲気も見たいので店内を選択。
※基本、店外(テラス)が混んでいる店がなぜか多いが、自分は滞在中はすべて店内を選択

入り口付近はカフェマシンがあるカウンターと、木のソファ、ニッチ収納があるRが特徴の棚と、明るくクリーンなイメージ。

そこから廊下を抜けると、もう1つの空間に。
カウンター、キッチン、そしてフロアがあり、かなり広い。


自分は空いていたカウンター席に。床は全面テラゾー。

カウンター席はなめらかなRになっており、8名ほどが座れる。
バーテンダーがメイキングをしながら、オーダーテイクも会計も行う。
1人●役がしやすい、コンパクトで導線が考えられたバーステーション・設計だった。

ドリンクを作りながらも、カウンター内のお客さんをかなりチェックしており、オーダーや会計のタイミングを図っている。

あらかた食べ終わった後に、「デザートいる?」と聞かれ、「いらない」と返すとすぐさまお会計。

人気店なので、どんどん回転を回さないといけなさそうだ。
ただ、終始めちゃくちゃ感じがよかったことあり、別に嫌な気持ちにはならなかった。


ワインを飲んでいる最中、ボトルの余りを笑顔で注いでくれたり、自分が持っていたフィルムカメラについて質問をしてくれ、話したり。

陶器のうつわで石で伝票を抑えたスタイルも、細かいところまでこだわっていてとても素敵。

インテリアデザインのこだわりと、細部のこだわり(食器、カトラリー、伝票プレートなど)が共通していて居心地が良かった。




Cervo’s

ディナータイムに訪問。

NYに3店舗ある飲食店の1つ。
系列は上記にもあげた「the FLY」と「heart’s」。今回の訪問で3店舗すべて回った。

空間としては個人的にはthe FLY、レストランとしてはCervo’sが良かった。
が、このCervo'sの空間もとても好き。

メニューも価格帯も、何よりエリアが違うので、お店ごとに特長・色は変わり興味深い。

店名も違うので系列とは中々気づかないが、言われてみるとInstagramのクリエイティブの高さや空間のディテールが素晴らしい。

NYの中でも話題の人気店。
オープン直後に行ったところ、1人ということもあり、カウンターに入れた。

バーテンダーの目の前だったこともあり、バーテンダーのJOSHに色々メニューを教えてもらい注文。

レストランということもあり、バーテンディングの所作や、カクテルが美味しいという訳ではないが、かなりオーダーが入っており、大盛況。

ホワイトネグローニを注文。2杯目はなぜかJOSHが奢ってくれた。
JOSHとはその後仲良くなり、Instagramを交換。

床は、特徴的なタイル。
カウンター端だけ色が違い、他は全面おなじデザインのタイルが続く。

エアコンの下揃えで棚が設けられており、ワインボトルが並ぶ。

キッチンのフードの部分がRになっていたりと、ディテールのこだわりがこちらでも感じられた。

電球色の丸形の照明が並び、店内はあたたかみのある雰囲気。

壁際の席は意外とテーブル天板の奥行きがあるが、バッシングをしないとかなり窮屈になりそう。
だが、レストランの中でハイスツールの席がギャップがあり、印象に残った。
この席でワイン片手に早い時間から飲むのも楽しそう。

値段は安くはない金額。
一つの空間の中で、カウンター、テーブル席、ハイスツール席と様々な席があり、何度行っても楽しめそう。

cervo’sの入口には系列店3店舗のショップカードが置いてあった。

全店行ったことを伝えるととても喜んでくれ、お店の違いやこのお店ならではのおすすめを教えてくれた。
(「Cervo'sが一番だよ!」とスタッフが言っていた笑)

この穴が空いた壁面も黄色のソファも、いつの日かにPintarestなどで見たものだと到着して気付いた。

キービジュアルになる場所が店内に複数存在し、ときめきが止まらない。笑


Double Chicken Please

こちらも「Employees only」と同じく、world best bar50に入る有名店。

店内は2つの空間に分けられ、手前はサンドウィッチ屋とカクテル。
奥は本格的なカクテルバー。

両店舗では全く違うメニューとなり、入店時にどちらがいいか聞かれる。

手前の店はサンドイッチがメインということもあり、若いお客さんで賑わっていた。

自分は手前を見たあとで、試しに「奥も見ていい?」と聞き、見に行ったところ、奥のカクテルバーが良すぎて、奥のエリアに。
(実は2つの業態があるのを知らず、席に座ってから目的はこの奥のエリアだったと気付いた)

カクテルのメニュー名はフードにちなんだものが多く、飲食店(サンドイッチ屋)をやっていることも関係がありそう。
「cold pizza」や「〇〇salad」など、ユニークなメニュー名は好奇心をそそられる。

超有名店なのに、この遊び心あるのが良く、緊張していたがすぐに楽しめた。

2杯目に飲んだ、セロリのカクテルが美味しすぎて思わず声が出た。
爽やかさがありながらも、複雑味があり、重層的な味わい。
グラスが大きく、氷も少ないので内容量は多い。

(完全にこれは自分の予想でしがないが・・)
どこのバーもカクテルメイクの際に、シェイクからグラスに注いでから、グラスに氷を後から入れる場合が多かった。

氷のサイズが日本のように統一されていないこともあり、同じものを複数杯同時に作る際に量を揃えるのが難しいのでは、と各店舗を見ながら思った。

(通常はグラスに氷を入れ並べ、各グラスに注いでいく。勿論氷のサイズにより微調整しながら)

テーブルにコースター代わりの紙ナプキンを置かれる。
(そもそもコースターがなく、紙ナプキンだけのお店は多い)

紙ナプキンに2つのグラフィックが置かれており、1つはロゴ、1つはイラスト。

ロゴの上にお水グラスを置き、もう一つにカクテルを置く。
2つを置くことで完成する見せ方、上から覗いたときに完成するという見せ方が新鮮で良かった。
シンプルな、単純なアイデアかもしれないが、こういう風にただ印刷するのではなく、使い方、見せ方まで考えてクリエイティブを作れるといいなと思った。

かつ、紙ナプキンのため、コストも安い。
安いコストでどう違いを作れるか、新しい発見を与えられるかという点も印象に残った。

提供時に「このドリンクを以前飲んだことあるか?」と聞いてくる。

無い場合は、説明をしっかりしてくれる。
確かに提供時にひとこと聞いてから説明するのは、いきなり感が無く、とても良い。

そして、バーテンダーのレベルは当たり前に高く、バーステーションの設備もすごい。

後で出会った人に聞けば、店舗つくりに1.5億円くらいかかっているらしく、NYの中でもかなり内装にお金を掛けているお店とのこと。


NYに限らずだが、アメリカでは投資家についてもらい、出店するのが主なビジネスの流れ。
かなり大きい資本が入っていると予想する。

今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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edited by Ayumu Kurashima

IG : @ayumu_kurashima


twitter: @micronheads_new

illustration : @mihirayuta

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