いつかは行きたいあの場所へ

誕生日まであと2週間なのにコロナの猛威がえげつない。

待ち望んだ(いや、別に待っても望んでもいないけど)節目の30歳の誕生日は、横浜で西洋館巡りしてクルージングランチして、夜景の見えるレストランで豪華ディナー食べるはずだったのに! 三ヶ月も前から彼氏に行きたいとこリスト出してたっていうのに!

緊急事態だから仕方のないこととはいえ、このままじゃ外出はおろか誕生日に自宅で引きこもるパターンまで見えてきた(ツライ)。


そう、なんだか私は間の悪い女なのだ


ディズニーランドに行った時は長時間並んだもののアトラクションを目の前にして鼻血が止まらなくなったり、長崎の軍艦島クルーズじゃ超中途半端な天候で目の前まで行ったのに上陸できもしなけりゃとんでもない船酔いで死にかけたり・・・(三半規管げき弱)。

イルミネーション目的ではるばる岩手まで行ったのにピンポイントで開催してなかったり(これは自分が悪いからな)。


まぁ、旅にハプニングは付き物だから。ある意味スパイスとも言えるようなものだ。記憶にも強く残るから、後々繰り返し語られるのってハプニングが起きた旅のような気もするし・・・。


でも、スパイシーどころか苦すぎる思い出っていうのもある。

そう、それは4年前の「クリスマス北海道旅行事件」・・・(火サス感)。


別に大した事件ではない。私たちカップルはクリスマスに毎年国内旅行へと行く。その年の旅行先が北海道だったのだ。


何で北海道になのかというと、前の年の夏に沖縄へ旅行に行き「次は真逆の北に行ってみよう」ということになったのだ(安直)。

しかもその年のクリスマスは夢の三連休だった。三連休に北海道でホワイトクリスマスなんて、最高の極みじゃない? 小樽運河でイルミネーションとかさ、テンションぶち上げPON!PON!じゃない?(だれ)


期待値がスカイツリーくらい高く上がりに上がった旅行当日。ウキウキしながら起きたときの天気は晴れでも雨でもなく、中途半端な曇り。

嫌な予感しながら空港向かったけど、なんと北海道で思いっきり大雪発生してた(絶望)


もちろん時間になっても飛行機は飛ばず。東京の天気がめちゃくちゃに悪いわけではないのにこのもどかしさ・・・!

午前早めの便だったが、希望は捨てるなとばかりに待つに待たされたあげく、結局14時ころにフライトは中止となった。

一回、飛行機乗ったんだけどね、無情にも降ろされましたよ。


ディナーで予約してたお店にキャンセルの電話を入れる彼の横で「冬の北海道甘く見てたな」としきりに後悔してた。


かくして夢の三連休の予定がすべて崩れ去った我々は、予定を急遽変更する羽目になったのだ。


取り急ぎ空港で、北海道で食べるはずだったおいしい魚介を思いながら寿司を食べて(美味しかったけど)、小樽運河で見るはずだったイルミネーションを思いながらディズニーランドでパレードを見る(超楽しかったけど)。

次の日も、さっぽろ羊ヶ丘展望台で見るはずだった羊さんたちを思い浮かべながら上野動物園で過ごして(これも超楽しかったけど)、三日目はホワイトクリスマスの雰囲気で食べるはずだったケーキを思いながら吉祥寺のハーブスでケーキを食べた(美味しかったけど)。


うん。結論、すごく充実したクリスマスになってた。ぶっちゃけ彼氏と過ごせればどこに行っても楽しいってことに気づいたよ(突然のノロケ)。


実際、この時のクリスマスの話は今でも繰り返し話に上がるくらいスパイシーな、いや苦めの思い出になったわけだよ。

まぁ、しばらくは「北海道」のワード禁句になったけどね!(笑)

それでもいつかはリベンジしたいな、冬の北海道(懲りないやつめ)。

編集:アカ ヨシロウ

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