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ジャイロスコープ 伊坂幸太郎



伊坂幸太郎さんの作品はどれを読んでも面白い。

「短編集か….今回は残念」と思ったが…、最終章でしっかり全てが繋がってて、「さすが伊坂幸太郎!」と納得のいく作品。

世の中にはいろんな人がいて、誰一人同じ人生を歩んでいない。

悩む内容も喜ぶ内容も人それぞれ。
たから小説の内容も短編集かと思うくらいバラバラ。

でもこの世は繋がっている。

名前の知らない他人が私の目の前を歩いている事も、私がこの本を手にとって読んだ事も、全てがこの世のどこかに繋がっている。

スコトーマ。

全ての繋がりを認識できない理由は、これか?

山の頂上にいる人と五合目にいる人では、見える景色が違って、それぞれの場所で感動するポイントも違うように

スコトーマがあるからこそ見える景色や感情は人それぞれ。

多くの人が制限を外して行動すべきだと思っているけど、制限があった方が幸せだし、自分らしくいられる気がする。

そんな事を考えながら歩いていたら

【ジャイロスコープ】というタイトルの完璧さにゾクゾクした。

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