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<はじめに>

※私は長野県に一人暮らしの高齢者が住めるシェアハウスを作りたいと考えています。その準備の一つとして「本を作ってみてはどうか?」と提案をいただいたので、試しに書いてみることにしました。

noteに載せているのは下書きのような状態の文章ですが、もしかしたら誰かのお役に立つ内容かもしれませんので載せてみます。


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【高齢者介護の分かれ道】

<はじめに>

私はリハビリ特化型デイサービスの約3年、認知症専門のデイサービスに約1年勤務していました。介護の現場で働いているといろんな場面で、目の前にいる高齢者が最も納得する選択肢はどちらなのだろうと迷う場面がよくありました。

高齢者本人が望むことと介護サービスの内容が合致していない。どちらの言い分を選べばいいのかわからない。

これが現場にいる私が迷う理由でした。この背景にあるのは介護保険制度、医療保険制度などの法律と国家資格であり、法律の中で国家資格を使って業務をする以上、それに従わなければいけません。しかし、出来ることに制限がある法の範囲内の介護サービスでは、高齢者が「生きている」のではなくて「生かされている」と感じたのです。

介護が必要な人は、介護認定後に決定した介護度によって受けられるサービスの限度が決まってしまいます。そのため、「もうちょっとここを手伝って欲しい」という高齢者の希望はわかっていても、保険内で職員の人数や介護する時間と内容に制限があるため、「それは決まりで出来ないんですよ」とお断りしたり、違う方法で妥協してもらったりすることが度々ありました。

いろんな性格の方がいらっしゃるので一概には言えませんが、身体的に不自由になっても認知症になっても、一緒に運動したり会話をしてみると、「今の不自由になった状態を受け入れつつ、自分らしく生きたい」と思っている高齢者は多いです。

その目標に向けて自立するまで手伝いをするのが介護保険であり、職員であると思うのですが、いろんな理由が重なりうまくいきません。

私は機能訓練員でしたので、機能訓練中に感じた事例が多いですが、どんな場面で迷ったのかを書いていきたいと思います。

介護の現場の経験を経て、最終的に私は「目標を持っている高齢者は、保険外でもいいからギリギリまで社会性を保ち、自分らしく自立して生きられるように予防介護の手伝いをする」と決めました。

自分の親をどんな施設に入れるか迷う人や、若い介護従事者の参考になれば嬉しいです。



【高齢者介護の分かれ道】

はじめに

目次

1:安全な室内トレーニングと屋外歩行訓練
2:体力測定の結果UPと本人の満足度UP
3:本人の要望と家族の要望
4:手伝いをお願いするか断るか
5:贈り物と決まり事
6:安全な食事と上質な食事
7:幼稚園のようなレクと伝統レク
8:脳トレとお茶会
9:親のケアと家族(介護者)のケア
10:一般車と送迎車
11:ジャージとおしゃれ服
12:要支援者と要介護者
13:お客様扱いと仲間扱い
14:保険内と保険外
15:医療・介護従事者と一般企業の会社員

おわりに

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