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42.いつかの自分を飛ばすためのアイデア

 たまに、今の自分は「下積み」期間なのかなって思うことがあります。
 その歳で今さら?!って思われるかもしれませんが、きっとそうなのでしょう。

 前にテレビで、松本まりかさんがゲストのトーク番組を観ました。面白くって録画したのですが、たまに見返したりしています。
 その番組での発言。

「全然売れなくて、そしたら周りの子がドカーンと売れだして、どんどん差が開いてしまって、一緒にやるのが難しくなり、この嫉妬心を手放そうと思った」

「手放さないと顔が醜くなる。嫉妬心に苛まれて、自分が自分でいられなくなる。自分が生きるために、彼女たちを羨むことをやめた。忘れたんです、自分を洗脳して」

「わたしは長い時間をかけて人生の退屈を味わった」

「仕事がなかったときは、自分を追い込んだ。それは万が一、自分になにか来た時の準備」

 この話、すごくないですか?わたしは頭を撃ち抜かれましたね。ズキュンです。
 この言葉はノートに書き留めて、しんどい時に読み返したりしてます。

 仕事がなかった時の辛いであろう期間を、万が一なにか来た時の準備って言える。それはとてつもない選択肢だと思ったし、それこそいつかの自分を飛ばすための、最強のバネ。やり遂げてるんだこの人はって思いました。

 今、わたしを悩ませている躁と鬱の波。それは万が一なにか来た時のための自分の準備。こう思うと、上がることも下がることも決して無駄ではないんじゃないかと、なんか楽になります。無意味な抵抗かもしれませんが、もう意味なんてなくてもいい。

 わたしは「アイデアを出す」ということをとても大切にしています。

 例えば、仕事であるあるミスが続出したとします。その時わたしは「また同じミスしてるの?」とは全く思いません。みんながやってしまうということは、そもそもそのシステムに欠陥があるんです。なので、その悪いシステムを変えるためのアイデアを捻り出します。
 会社全体で仕事を早く進めたいと思っているのなら、分かりにくくやりづらいシステムを変えた方が、ミスを気にするよりも早い。

 そして、わたしはアイデアを出すということが得意です。
 今はそれが躁状態かもしれないという不安が常に前提にあるので、少し難しくなっていますが。

 アイデアを出すということは、自分の選択肢を広げることにもなるんですよね。さっきの松本まりかさんの言葉は、全てが今の自分と、これからの自分に対してのアイデアなんです。

 わたしは仕事ならできるんだけど、プライベートだとアイデアを出すのが急に難しくなってしまう。自分が空っぽだから、そもそも自分に興味が湧かない。

 でも双極性障害という診断を受けて、必然的に自分と向き合わなくてはいけなくなりました。はじめは翻弄されて余裕がありませんでしたが、今はその時に比べたらいくらか安定している(と思う)ので、今度は自分に対してアイデアを出すようにしてみよう、と思い始めました。

 その中のひとつが、ここに書くことでもあります。実際に気持ちが楽になっていくので、このアイデアは間違いではなかったことになりますね。
 他にもちょこちょことあるのですが、少しずつ行動に移せればいいや、と思っています。

 これを読んでくれたみなさん、そして読み返した少し先のわたしへ。
 自分がどんな状況に置かれていたとしても、アイデアはいつも自分の味方ですよ。そんなの出ないよ、という人がいたら、少し周りを見渡すんです。そこら辺に転がっています。

 それは、自分が自分のためにできること、そして自分の世界を生きやすくしてくれる絶対的な味方なのです。