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人に引かれる強さ

最近、生活リズムが夜にズレてきました。
朝6時起床が8時に、夜22時にお布団が0時に。
うーん・・・。まぁいいか、無理しない。
眠れるだけでも良い方なんです。やっと、熟睡できるようになってきたような。

朝起きて、昨夜の延長にしか感じない時があります。
ちょっと仮眠しただけ、みたいな状態。
全然寝た気がせず、吸血鬼が羨ましく思います。何千年の眠りから覚めたってやつね。いいね、そんなに寝れて。なのにちょっと顔色悪いよね。血が飲みたいとか病気じゃない?大丈夫?

少し前にヴァンパイアエステというのが流行ったらしいですが、わたしは狂気の沙汰だと思いました。さすが海外セレブはやることが違うなぁ。そのまま突っ走って欲しい。

突っ走れるっていいなって思います。
他人なんかどうでも良いじゃん、自分が楽しければ!精神。もちろん、犯罪とか人に迷惑をかけることは絶対にダメだけど、人生を楽しむという点で、とても豊かだと思います。

先日、うちのテレビの機材が新しくなったんですね。
うちはマンションごと大家さんがケーブルテレビを引いてくれてるのですが、その機材を各部屋ごとに新しくしてくれて、その工事に作業員の人が部屋に来ました。

そして挨拶以外で交わした会話。

「引っ越してきてすぐですか?」
「いや、もう2年半くらい経ちます」
「こんなにシンプルな部屋、初めて見ました。ミニマリストですか?」
「いえ、違いますよ。もともと荷物が少ないだけです」
「そうなんですね、すいません」
「すいません」

「普段どんなチャンネル観ますか?」
「テレビほとんど見ないんです・・・すいません」
「すいません」

「リモコンの使い方なんですが・・・詳しく説明しますか?」
「いえ、大丈夫です。パンフレット見ます」
「あまりご覧にならないなら、それで十分ですね」
「すいません」
「すいません」

全然噛み合わない。すいませんのふんわりキャッチボール。
これじゃマズいと思い、帰り際に勇気をふりしぼって言いました。

「これからチャンネルいっぱい観ま・・・」
「それではありがとうございましたー」

・・・ちーん。

作業員の人が帰った後、しばらくドアの前で佇みました。

人に引かれることが怖いんです。
怖いというか、ひとりの人間として心と身体が馴染んでないように感じてしまうんです。

人生の主役は自分、と言いますが、主役の座を降ろされたらどうすればいいんでしょうか。
降ろされたと感じ得ない時は、どうすればいいんでしょう。
・・・おっと、生きてるってなに人間になるところでした。そういうトコだぞ!

吸血鬼だって血をワイングラスで飲むとか、わたしより変態なことしてるのに堂々と生きてるし、わたしも堂々としていていいか。
しかもわたしは日が当たるところに出ても全然平気。ニンニク大好き。勝ったようなもんです。

だってさ、目の前にシルクハット被って黒いマント着て、顔色も歯並びも悪い人が出てきたら、引くよね。
月明かりに照らされた露出狂くらい引くよね。

だからもっと堂々としていていいよね。わたしも。


あっ、そろそろハロウィンですね。
吸血鬼もマスクするのかなぁ。1番の見所が台無しだし、見た目が普通の紳士になっちゃうし、首に噛みつく時、密になっちゃうね。