見出し画像

それは愛のせいだよ。自分、不器用ですから

家の火災報知器を取り替える時期が来たようで、大家さんから希望の日時を知らせて欲しいという手紙がポストに入っていました。

わたしは今こんな感じなので、いつでもOKですという返事をもう少し丁寧に書いたのだけど、これだけじゃ味気ないかなと思って、一言付け加えるかどうか悩みました。
気がついたら30分経ってました・・・。

たった一言を加えるかどうなのか、書かなかった場合はそっけない、書いた場合はもしかしたら大家さんに引かれてしまかもしれない、でもとてもお世話になっているし感謝の気持ちは伝えたい。
堂々巡りってやつです。このたった1枚の紙に、翻弄されてしまいました。
もー、人付き合いが下手くそだなー本当にわたしは。

結局、大家さんを信じることにして、
「いつもお世話になっております。ありがとうございます」
という一文を加えて、大家さんのポストにinしてきました。
いつでも大丈夫ということは仕事をしていないということで、そしてこの余計な一文、あの人大丈夫かな?って思われていたらどうしよう。でももう張り切ってinしてしまったので、今さら遅し。

そのうち「自分、不器用ですから」しか言えなくなりそうで怖い。
わたしがそう言ったところで、渋くもないしかっこよくもないし、説得力のかけらもないし、ただの変な人になってしまうしな。

わたしはLINEの返信が、長くなってしまうんです。
こういうことを言いたいだけで誤解しないでね、という気持ちがこもってしまい、半分言い訳のような長文。だいたいいつも次に会った時に「長いね、返事が」と言われます。
「それは愛のせいだよ」って誤魔化し、友達だからこそ冗談で済ますことができる。

もっとポンポンポンと軽いキャッチボールができれば。わたしは豪速球で投げてしまって、もしかしたら相手に当たっていたかも!と反省会をするタイプ。
相手も自分も、信じることができていないのかも。これは直さないといけない課題のひとつです。

火災報知器の取り替え、作業自体は15分程度で終わるそうです。
また知らない人を(おそらく男の人でしょう)、家に招き入れることになります。
この間、テレビの機器を取り替えにきた作業員さんが、家に入っただけであんなにテンパり、その刺激で体調が悪くなったことを考えると、今回もそうなる可能性が無いとは言えない。

それを防ぐために、来る前に不安薬を飲むのを忘れずに、そしてもう2度と会うことはないと軽い気持ちで臨み、たった15分なんてすぐ終わっちゃうじゃんと自分を納得させ、終わりよければ全て良しの精神で作業員の方が帰る時に感謝の気持ちを伝え、終わったらよくやったと自分を褒め称え、ご褒美に食べるチョコミントのアイスをあらかじめ2つくらい買っておき、お腹が冷えて痛くなった時のための正露丸も用意し、至福の時間を過ごしながら新しい火災報知器を眺めよう。

そして、
「自分、不器用ですから」
ってつぶやこう。