暑くて熱く、終わりの始まり

暑い。
この2文字、今日は日本中の人が呟いたんじゃないかなぁって思いました。

マックのチキンナゲット、ただいまセール中で15個で390円なのです。
どうしてもあのジャンクな味を食べたくて、この暑い中、買ってきました徒歩10分。たった10分なのに色んなところから噴き出す汗。ジリジリとうなじに刺さる日差し。サンダルを履いた足にも容赦なく照りつけて、途中からもう訳の変わらない意地を張りました。
しかも、チキンナゲットは熱い物。紙袋のまま渡されたので、暑い中熱いものを抱きかかえて帰るわけで、もうどこもかしこも暑い。川に鴨も居ませんでした。きっと暑いから、日陰にでも隠れていたのかな。

でもそんな甲斐もあり、冷房をガンガンつけた部屋で頂いたチキンナゲットは、格別の味でした。カレーと同じで、急に食べたくなるあの味。これから胃がもたれないことを信じています。

ビニールプールで遊んでいる子供たち。夏だなぁ。
ミンミン鳴いているセミ。夏だなぁ。
日傘をさしている人がたくさん居る。夏だなぁ。
風鈴の音が聞こえる。夏だなぁ。

わたしは夏が大好きだけど、昨年の夏は無かったことにしたい。でもそんなことはできるわけがないのです。
ビヨビヨに伸びた部屋着のズボンを、短パンにしようとハサミでザクザク切りながら、余った部分は雑巾だなって考えていました。
この雑巾みたいに、気持ちもリサイクルできないかなって、なんとなく思います。

今年は線香花火くらいはしたい。

わたしはなぜか、お祭りの音やお神輿の声が聞こえると、切なくなるんですよね。
楽しいことが始まるって思うよりも、終わった後のことをすぐに考えてしまうのです。
テーブルの上に料理が運ばれてきた瞬間に、食べ終わった時の事を思ってしまう。
楽しいことが始まったということは、終わりも始まったということで。
同じように、好きなんだけど夏の始まりも、少し複雑な気持ちになります。

明日は通院で、明後日はカウンセリングの最終日。
診察券を忘れたとしても、日焼け止めは絶対に忘れないようにしよ。