見出し画像

ちょっと先のことだけど

憂鬱な2月が終わり、3月になりましたね。
何年か前に、ホワイトデーに東京で雪が降ったことがあり、おぉなんてロマンチックなんだと、この日にカップル成立した人は別れるまで奇跡の記念日として刻むんだろうなとか、そんなことを考えながら仕事に忙殺されていたことを思い出します。白目で出社。

とても気が早いのですが、少しビクビクしていることがあります。
梅雨。体にまとわりつく空気、じめじめする部屋、今日もですよーと降る雨。
確実に調子を崩すと思うんです。あと3ヶ月くらいでやってきますね。
今から対策を練っておきたい。余裕で梅雨を越したい!

まず不安薬と頭痛薬は欠かせないですね。ただこれは最早当たり前の処置なので、言わばここがスタート地点です。
あとできることは、雨の音を子守唄にして素直に寝ることと、調子が悪いのはわたしのせいじゃないと心に刻むことと、はしゃぐカエルを想像することくらいかな。パーリーナイ!

そうそうカエルといえば、わたしがまだ10代の頃、ザンザン雨が降っている夜に、足の上にウシガエルが乗ってきたことがあります。
あのグチャッとした感触、重さ、電灯にうっすらと照らされている質感、あっ・・・というお互いの気まずさ。今でも覚えています。
わたしはサンダルでした。突然のことだったのでびっくりして動けませんでしたが、向こうもそうだったみたいで、しばらくするとズルズルと降りていき、わたしも足をズルズルと抜きました。

そんなウシガエル、梅雨のパーリーナイトは渋めに無口で日本酒とか飲みそうですね。
一般的に思い浮かべる緑色のカエルは、酎ハイでも飲んで騒ぐタイプじゃないかな。
ペットにするとお値段が高めの外国生まれのカラフルなカエルは、小洒落たワインでしょうね。
梅雨の時期、毎日のように近くの川沿いでカエルのパーリーが開催されるなら、多少調子悪くても我慢しますよ。しょうがないもの。あなたたちが、梅雨の主役です。

6月、7月、わたしは何をしているんだろう。
飲んでいるお薬が変わっているかもしれないし、電車やバスを克服できているかもしれない。逆にもっと症状が悪化しているかもしれないし、お薬の量も増えているかもしれない。
でも、何があってもわたしはわたしで、元気いっぱいイェーイでも体育座りでメソメソしていても、両方ともわたしであることには変わりないのです。いい意味でも悪い意味でも、世界に1人しかいないんですよね。

もし、メソメソしそうになったらカエルのパーリーに混ぜてもらおうかな。
「あっ、あの時わたしの足に乗ってきたウシガエルのお孫さんですか?」
「そうなんです、よくじいさんが自慢していましたよ、わたしは人間の足に乗ったことがあるって」
「不思議な縁ですね。あっお酒つぎますよ」
「どうもどうも」
「どうですか?最近のカエル界は?」
「いやいや、それがですね、最近は自然が減ったんで、傘にできる大きな葉っぱが足りないんですよ。ここら辺はね、東京とはいえど自然が残っているのでいくらか足りているんですが、もっと都会の方になるとねぇ、社会問題になっているみたいですよ」

そんな話をしたい。
梅雨が少し楽しみになってきますね!