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本棚からいきなり飛び出してきたIKKO

本を整理しました。
買ったけどわたしには合わなかった本、逆にこれからも絶対に必要になる本と分けて、いらない本は処分しようと思います。

棚を開けていろいろ選別しているといきなり出てきたのが、
「IKKO 心の格言200」
どういう状況で、どこの本屋さんで、どんな気持ちでなぜ選んだのかも覚えていないのですが(IKKOさんごめん)この際、改めて読んでみました。

IKKOさんって本当ブレないですよね。わたしはその人柄が好きです。
そしてたまに挟んでくるIKKOのキメキメ写真。遠慮なくこれでもかとグイグイきます。
2014年に発売されたもの。6年前ですね。


この本は「美容」「恋愛」「仕事」「人生」の4つに分かれていて、一つ一つの名言に軽く解説がついています。
解説まで触れてしまうと長くなるので、印象に残った言葉だけ並べてみました。

美容編
「ねぇ、あんた知ってた?犬を抱いてると10歳若返るの」
「口紅は『心と真逆」を選ぶこと」
「老眼って、見なくていいものを見えなくしてくれてるよね〜」
「マスカラ選びはラーメンと一緒」
「アイメイクの下手さは精神的な不安定さ」◎

仕事編
「人は、やさしさに1週間で慣れるもの」
「いやだな〜と思っている人から、引き出しを増やしてもらってるよね」◎
「物事を知らないって、怖いのよ〜」◎

恋愛編
「恋愛を詰めない男は、仕事も詰めきらない」
「男の『忙しい』はだいたい嘘」
「恋の始まりからだらしない男は、付き合うともっとだらしない」◎
「男はプライドで嫉妬する、女は想像で嫉妬する」◎

お金編
「目標は『ちょっと上』がちょうどいい」◎
「ローンはまぼろし〜」
「お金と環境は、必ずセットでやってくる」◎

人生編
「個性とは頭の中の世界観」◎◎
「軸はブレちゃいけない」◎
「感動するものから学ぶこと」◎
「世の中って腸内環境と同じよ」

こんな感じです。
え、これどういうこと?と思う格言もありますが、きちんと解説がついているのでそれを読めばIKKOがより近くににじり寄ってきます。
特に◎をつけたものが、わたしのお気に入り。

そして二重丸がふたつの言葉。
『個性とは頭の中の世界観』
今回一番言いたかったのは、この言葉についての話です。
双極性障害と言われてすぐの頃、落ち込んだ日々を過ごしたのですが、病気と性格と個性の間で揺れ動きました。

病気と言われたら「いつか治るんだ」と希望的観測ができます。でもはっきりと理解できない「病」というものを受け止めるには、時間も心のキャパも足りなくて、周りのあらゆる人に対して「わたしが病気だからそう思ってるんだ」という猜疑心になりました。

性格だと言われた場合。良いところも悪いところもひっくるめたのが性格で、良いところは褒め言葉、悪いところは悪口になります。
これからもずっとそれに付き合っていくのか、と落胆するのです。

個性と言われた場合。個性というものは外見からも内面からも纏う雰囲気からも人となりをまるっと感じるもので、他人が良い悪いで判断することじゃありません。
でもこの個性は全て症状なのか、それじゃあ本当の自分はなんなの?ということしか思い浮かばなくなり、悲しくなるのです。

そんな感じで、結局なにがどうであっても、辛くなってしまうことは間違いなく、そしてとてもめんどくさい奴だなと自分でも思う。

誤解して欲しくないのは「病気」「性格」「個性」それぞれをわたしに言ってくれた相手は、わたしのことを考えてくれて、なおかつ優しさから発してくれた言葉なので、そこには感謝しかありません。受け取る側の問題なのです。みんなありがとうね。

そんな中で、時間が経ってくると少しずついろんなことに慣れてくるわけです。
そして今「個性とは頭の中の世界観」と言われて気持ちが少し晴れました。

躁状態の時はとてつもなくハッピーな世界を見ていて、鬱状態は真っ暗闇でどん底の世界を見ている。でも世界自体はなにも変わっていなくて、自分の見方、世界観が変わっただけ。
病気ではなくて性格ではなくて個性でもなくて、頭の中の世界観。

もちろん、世界観という一言で済むような話ではありません。双極性障害というものは。
でも「世界観」という逃げ道を作れたことだけでも、わたしは少し楽になれました。
自分をガチガチに固める必要はなくて、逃げ道をたくさん作っておくことって大切だと思うんです。感情の逃げ道。
内に溜めたままだと、パンパンになって自分が弾け飛び、その欠片を探してまた貼り合わせることってとても時間がかかるし、とてもしんどい。
だからそうなる前に、作っておく逃げ道なんです。


さすがIKKO、やりますなぁ。
もう終わってしまったけど、とんねるずのみなさんのおかげですの「全落オープン」で、あんな落ち方するだけありますなぁ。

この本は・・・必要な本にいれておこう。