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輝いているんじゃなく、お金を稼いでいる

輝いているんですよ、ドラッグストアの店員さん達が。
眩しい、笑顔が眩しい、ビニール越しでも伝わってくるその輝き。
パートの主婦さんだけかと思いきや、大学生くらいの若い子も光り輝いている。
楽しいのかな、お仕事が。楽しいのかな。

散歩ついでに、いつも寄るお店じゃなく、けっこう遠めのドラッグストアに行ったんです。
すれ違うたびに言われる「ありがとうございます!」。
なんか生きててすみません・・・。

台の上で買ったものを袋詰めしている時、後ろで交わされるお客さんと店員さんのやりとり。
聞こうとしなくても聞こえてくるその明るい声に、ますます生きててすみませんと思いました。
輝いてたなぁ、あのお店。
両手に重い袋を持ち、お店を出る頃には「わたしも働きたい」って思っていました。
でも、あの輝きは今のわたしにはちょっと難しい。

一緒に買い物に付き合ってくれた知人に、「あのお店、店員さんが輝いていたね」と話したら、
「いやいや、バックヤードでは疲れ果てて目が死んでるでしょ」
と言われ、あー確かに完璧な人間なんて居ないよなって思いました。

「輝こうと思って働いているんじゃなくて、お金を稼いでいるんだよ」

冷めてるなーって思いましたが、よくよく考えてみたら一理ある。
パートの主婦さんたちが輝く場所は家庭だし、大学生が輝く場所もきっとドラッグストアじゃない。
お仕事やバイトが楽しいのはもちろん素敵なことだけど、主軸をどこにするのかってことで、やっぱりここでも出てくるバランスという言葉。両立。
その加減をうまく5対5にはできないですよね。というか、5対5にする必要がなく、3対7とか2対8くらいがちょうどいいのだと思う。
人に左右されるのではなく、自分のバランス。
それが自分の軸を持つってことにも、繋がるんだろうなぁ。

他人との境界線がすぐにあやふやになってしまうわたしは、もっと自分の好きなように振る舞っていいのかも。良い部分と悪い部分って誰にでもあって、それが人格。人格者ほど孤独な人は居ないとも思います。
まぁその「好きなように」が1番難しいのですけどね。

兎にも角にも、レジで店員さんに「袋ください」と言った時の、SとLならどっちにカゴの商品が入るかなぁってカゴを覗き込んでちょっと考えるような、そんな優しい人になりたい。
「SとLどっちにしますかー」も悪いわけじゃないけど、わたしは覗き込んで考えてあげたいなぁ。