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10. 間取り|鎌倉の家づくりのはなし

家づくりをするとき、はじめに工務店と話し合うのが「どんな部屋が欲しいか?」「リビングの広さはどのくらいにするか?」「どんな生活を送りたいか?」など、間取りについてです。

きっと家づくりのなかで、いちばんワクワクする過程のひとつではないでしょうか。

まだ他の工務店と迷っているときから、プランは何度か提案してもらい、ブラッシュアップしていたので、正式に依頼してからは、具体的な設計図に落とし込んで、導線まわりや光や風の経路なども考えつつ、保留になっていたところを確認していきました。

初めの希望段階では、私たちが伝えていたのはこんなことです。

・広々とした吹き抜けのあるリビング(横の広さと天井高にもこだわりたい)
・夫婦それぞれの書斎(夫はサックスを吹くので防音仕様に、私はデスクトップや本棚が置ける広さがほしい)
・玄関やリビングに絵を飾りたい
・家族や友人が泊まれる客間をつくりたい
・子ども部屋はふたつ(将来子どもが増えるかも?と思い)、子ども部屋を日あたりなど気持ちいい場所にしたい
・みんなでわいわい料理ができる広いキッチンがいい
・お庭でBBQをしたいので、リビングは1階に
・サーフボード置き場と外シャワーがほしい

具体的なイメージがあるところと、ふわっとした希望と。こんなことができたら素敵だなという考えをざっくばらんに伝えました。

部屋数も広さも天井高も!と、予算をよそに、とにかくたくさん要求した私たち。笑

でも、吹き抜けをつくるなら、2階のそれぞれの部屋がかなり狭くなってしまうため、折衷案として工務店から提案されたのは、吹き抜けではない3m以上の高い天井で、その上に2階をつくるという案でした。天井の高さにこだわる夫も納得し、そのプランを採用。

あとは、予算を削れるところは削ろうと、隣り合わせの二部屋で考えていた子ども部屋の間の壁をなくして、当面は一部屋にすることに。

ほかにも、この扉はいらないとか、この壁をなくしてこういう回遊の方がいいとか。水回りやゴミ捨ての導線など、住むことをリアルに想像しながら、無駄に感じるところをのぞいて、よりしっくりくる間取りに近づけていきました。

せっかくSE構法を選んだこともあり、空間の広さをとにかくキープしたい夫。家の床面積や高さにあわせて木材の量が変わるので、顕著に予算に関わってくるところですが、家全体の大きさは譲らずに、そのぶん他のところでコストダウンを図ることに。

最終的に、LDKと水回りを1階にまとめ、2階に5部屋(といっても書斎はごくごく小さなワークスペース)をつくることになりました。

私たちはけっこう率直な意見をぶつけてしまうお客さんだと思いますが、どんなキャッチボールもめんどくさがらず、もっと良くしようとアイディアを出してくださるキリガヤの設計士さんには、ほんとうにいつも感謝の気持ちでいっぱいです。

予算との兼ね合いもあるなかで、落としどころを見つけながらの間取り決めでしたが、結果的には、かなり理想に近い形になったと思います。

鎌倉の家づくり、まだまだ続きます。

つづく ⇢

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