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「AKI INOMATA:Significant Otherness 生きものと私が出会うとき」

「AKI INOMATA:Significant Otherness 生きものと私が出会うとき」
十和田市現代美術館



今回の旅の目的!同じシェアアトリエビル仲間のINOMATAさんが個展をされるということで、これはもう見にいかないわけにはいかないやつだ!と思い青森にやってきました。

INOMATAさんは、生き物や自然との共同作業を行うプロジェクトを多く展開されている現代アーティストさんで、今回の個展ではヤドカリ、ミノムシ、ビーバー、南部馬、アサリとの作品が展示されているのですが、着眼点の鋭さはもちろん、チャーミングさやユーモアに加え、生命の尊さ力強さと相まって今まで見たことのない形の美しさがそこにはあって、めっちゃくちゃ感動しました。


『やどかりに「やど」を渡してみる』という3Dプリンターを使って、各国の都市を模したヤドカリの殻をつくって、実際にその殻に引っ越しをさせるというプロジェクトが彼女の作品の中ではいちばん有名ですが、ヤドカリが実際に繊細なディテールの透明の殻をまとって生活している姿を目にして遠藤大興奮。な、なんてかわいい…!!♡

住む家を転々とするヤドカリとわたしたち人間に通ずるものを考えさせられながらも、こんなおしゃれな殻をまとえるヤドカリたちはトップモデルさながら心や動きまでおしゃれになるのかというとそこにはまったく効果がないようで(笑)みんな暗い穴を探してひっそり根暗に思い思いに暮らしている姿を見てなんだかそのちぐはぐ感が無性に愛らしかったです♡



ミノムシが自分で美しい端切れをコーディネートしてまとい、冬眠している姿を見れるプロジェクトも、すごく素敵でした。製作過程の映像も見て更に感激。ほんとに自分で選んでぺたぺた貼り付けてた…!!



ビーバーの作品もかわいすぎて悶絶…!木を噛る習性をいかしてビーバーが彫刻作品を作るのだけど、もうかわいいのなんの(笑)ぜひみなさまにも見ていただきたい。



生き物の習性って魅力的で不思議なところがたくさんあるんだなぁということはもちろん、環境との密接な繋がりや、人間と生き物や自然との共生について様々な可能性や見直さなければいけない点などもあるなぁとINOMATAさんの作品を見て多くの気付きを得ました。


十和田市現代美術館という場所で彼女の展示がされたことには大きな意味があると思ったし、東京や世界各国で彼女の作品は見れるけどここで見れてほんとに良かったなぁとおもいました!!
今回の展示のために十和田市で製作された新作の「南部馬」の作品も素晴らしかったです。


1月13日まで開催されてますので、ぜひこの機会に行ってみてください◎

AKI INOMATA:Significant Otherness
生きものと私が出会うとき


会期:2019年9月14日〜2020 年1月13日
会場:十和田市現代美術館
住所:青森県十和田市西二番町10-9
電話番号:0176-20-1127
開館時間:9:00〜17:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月(祝日の場合は翌日休館)、12月28日〜1月1日
料金:企画展+常設展 1200円 / 企画展のみ 800円 / 高校生以下無料


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