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「お母さんのせいだ!」がこんなにあっただなんて!!私の奥深くに蓋していた感情

先日、私はソウルで行われた心理セラピストの
西谷真美先生のブリージングセラピーを受けた。
※私は韓国人の旦那さんと結婚して、韓国在住13年の3人の子供の母親です。
 そのため、ソウルで受講しています。


ブリージングセラピーとは、体を寝かせた状態で、
先生の誘導に合わせて呼吸をしていき、
深い潜在意識でふたをしている感情や
インナーチャイルドを癒すセラピーのことだ。



ブリージングセラピーを受けるのは、今回で3回目
正直、私は2回目まではブリージングセラピーを受けても
何か感じることはあっても今回のような爽快、スッキリ感は
感じられなかったのだ。

そして、すぐにその体験も忘れてしまっていた。
今回は、初めてブリージングセラピーってこういうものなんだ!
とわかった気がした。
なので、記憶が鮮明に残っているうちに記録として残しておきたい。

なぜ、ブリージングセラピーを受けようと思ったのか?

私は朝活でたまーーにだけど、自分がやってきたことを
肯定するワークというのをやっている。
それは、自分がしたことで罪悪感を感じていることを書き出し、
そのことで相手にメリットとなったことを書き出すワークである。

私には、自分が原因である人が不幸になってしまったのではないか?
と思ってることがあって、どうしてもその思いが消えなかった。
その人からいつも責められている気がしていた。
何度ワークをやっても、罪悪感が消えなかったのだ。

先生からは、「自分が良かれと思った事で、自分のせいにされる」
「つまり、自分が人のせいにしていることがあるから、セラピー中は
お母さんのせいだ!って思いながら呼吸してみて」と言われた。

「お母さんのせいだという気持ちが深いところにすごくある。
その気持ちを出せたら、長男の気持ちがよくわかると思う」

そう先生から言われて、正直はてな❓が浮かんだ。
なぜ?私が人にしたことへの罪悪感を「お母さんのせいだ」という気持ちを
吐き出すことで解決するのか?
そして、長男の気持ちがわかる?


ハテナだらけから始まったブリージングセラピーだったが、
先生がそうおっしゃるので、そうしてみようと思った。
ただ、「お母さんのせいだ!」これを繰り返し思いながらセラピーを始めた。

ブリージングセラピーが始まる

ブリージングセラピーは、先生の誘導にしたがって呼吸を繰り返していく。
そうすることで、深層意識の深いところにある
普段は気づいていない感情に出会うというもの。

先生の誘導に合わせて、横になった状態で呼吸していく。
私は呼吸しながら、「お母さんのせいだ」という感情を出すのが怖く感じた。
そして、なにも感じられなかったらどうしよう…という思いも出てきて
呼吸するのが嫌だなという感情も湧いてきた。

それでもお金払ったし、やらなきゃと思い…
「お母さんのせいだ」そう強く思いながら呼吸を続けると
モヤモヤっと過去のいろいろな出来事が思い出された。

私は幼少期から結構いろんな習い事をさせてもらっていた。
エレクトーン、絵画教室、フルート、水泳、習字…
その中でもエレクトーンとフルートは通うのが嫌だった。

「エレクトーンもフルートもすごくやりたくなかったのに!
 お母さんのせいだ!お父さんが私に音楽を何か習わせたいとか言ったからだ!
 やりたくなかったから練習もろくにしなくて、フルートの先生に怒られたのも
 お母さんのせいだ!」

お母さんのせいだ!と共にお父さんのせいだ!まで出てきた。
冷静になって考えてみたら、親のせいではなく、自分が練習しなかったからで
そして習い事を始める時には、きっと親から「やってみない?」と
聞かれているはずで、「やる」って言ってるはずなのである。


つまりは、自分で決めてやったことなのだ。
それでも私の深層意識の幼い時の思いは、
「無理矢理やらされた、親のせいだ」になっているのだ。
とんでもない勘違いをしているのだ。
大人の思考で考えたらわかるけど、ここで止まっている。

私はフルートの発表会の時に、フルートの先生や見に来ていた保護者の方から
お友達の演奏の横で私が歌うという演出で、歌を歌って褒められたことがあった。そのことが嬉しくて、「フルートじゃなくて歌が習いたい」
と言ったことがある。そのことまで思い出して感情が溢れてきた。

「私が習いたかった歌は習っちゃダメって言われて、お母さんの習わせたいものばかり習わされて嫌だった。いま何も役に立ってないじゃないか!」


まあ、これもフルートもちゃんとやらないのに次々と
新しいこと習わせられません。っていう大人の心で考えればわかることなんだけど…幼い私の感情はこう思っていて、そこで止まっている。

そこで、1回目のブリージングが終わる。
先生に感じたことを伝えていく。
感じた内容を伝えていく途中で、「母にされたと私が思っていること」を
「長男長女に私が今している」と気づいてしまった。

それが何かというと…
韓国では、父母のどちらかが外国人の家庭は、多文化家庭と言われて、
無料で家に先生が来てくれてハングルや勉強を教えてくれるサービスがある。
私は、長男が幼稚園の頃から小学一年生までそのサービスをフル活用していた。


そのことを長男から今でも
「福祉会館の先生が家に来て勉強させられたのすごく嫌だったよ!
やりたくないのに、無理矢理やらされた!もう二度とやらない!」
と結構何度も言われているのだ。
これって私がお母さんに思っていた思い
「お母さんのせいで、無理矢理やらされた」と一緒じゃない?って気づいた。

そして、習い事で嫌な思いをした…そこから芋づる式に
こんな思いまでが出てきた。

「お母さんのせいで、私はレールの上でがんじがらめにされてきたんだ」
「だから、大学から東京行ったし、韓国にお嫁に行ってやったんだ」

え?何これ?そうなの?
自分で自分に聞き返したくなるような感情が出てきて
いささか自分でもちょっとびっくりした。
なんか恨み?仕返し?
だったら遠くに行ってやるよって?

以前、西谷先生の講座に参加した時に
「親への反発もあって、韓国来ちゃったのかもね」
と言われたことがあって…
その時は「え?そうなのかな…」って思っていて
「私そんなに反発心なかったけどな…」
なんて内心思っていたのだ。
まさか、こんなに後になってそんな感情を発覚するようになるなんて!

※先生(西谷先生) のアドバイス

先生「習い事も最初は嬉しかったんだけど…」
確かにピカピカのフルートを手にした時は、浮かれて喜んでたかも…

先生「自分の面倒くささを誤魔化して、お母さんのせいにする。
   そうやって継続せずに飽きたりして
   実力がつかないことをまたお母さんのせいにする。
   継続が嫌なの。私には向いてないって思っちゃう。
   何かを続けていると良いことも悪いこともある。
   フルートやエレクトーンも今に繋がってるってわかればいい。
   おまえのせいで、お母さんのせいで、私は面倒くさがり屋になった。
   何とかしろよ!今からでも完璧な世話をやり直せ!
   お母さんのせいで反抗的になった。実力がつかないじゃないか。
   永遠に完璧な世話しろよ!!!と思ってるみたい」

え?今まで随分自分の感情を整理してきたって思ってきたのに…
まだ何か…大量にそんなのあるの?
自分のできなさを、現状を全部お母さんのせいにしているの?

第二ラウンド始まる

また先程と同じように「何も感じられなかったらどうしよう…」
「呼吸するのが嫌だ」という思いがセラピーが始まると湧いてくる。
呼吸するのも誰かにやってほしいらしい…
やばいね…私の「誰かやってよ」ってやつ。
全部お母さんにやって欲しいんだね、私…


でも、先生が「呼吸続けるのは、3分だけだと思って」
という声かけがあって、「3分ならやろう」と思った。
呼吸するうちに、不思議なんだけど…
太ももの内側、口の顎のあたり、脇、腕の内側がしびれてくる。
ビリビリした感覚、不思議…



先生の誘導に合わせて呼吸を続けると、出てくる出てくる
こんな感情が吹き出してきた。
「おまえが私がやる前に全部奪い取っていったからだ!
 おまえが私のこと信頼しないからだ!
 おまえが私がやろうとしているのに先回りしてやったからだ!
 だからこんな役立たずになったんだ!
 だからこんな何もできない人間になったんだ!
 だからこんないつも誰かに依存して
 誰かを頼らなきゃいけない人間になったんだ!」
 強烈な怒りが出てきた
 母に対する「おまえのせいだ」という怒り…

普段、母と私は仲良しなのだ。そう思っていた…
だから、「お母さんのせいだ」これが深いところにあると先生から聞いて、
「え?ないけど」なんて最初は思ってた。
でも、めちゃくちゃあったみたいだ。

そして、このセラピーをやっている最中に私は気づいてしまった。
これ、私はそのまま長男にやってるってことを…
長男を信頼せず、いつまでも赤ちゃん扱いして先回りして
やってあげちゃってる私…

セラピー中の感情を先生に報告、先生からの返答

私「この感情って、長男に私がいまやってて、
  長男が感じてる気持ちですよね?だから長男いつも怒ってるんだ…」

先生「心配という名の過干渉。過干渉で先回りして、ミスしないように
   これ、めっちゃ怒ってるんだよ、子供
   なんで信頼してくれないの?って
   なんで今やろうと思ったのに先に言うんだ!
   過干渉をすっごく怒ってるの子供は…
   なんでいつまでも赤ちゃん扱いするんだ!信じてくれないんだ!」

私「私…もっと信頼してよ!ってお母さんに怒ってる…
  私すっごく過干渉が嫌だったんだと思いました。
  先生がセラピー始まる前に、長男の気持ちがもっとわかるって
  仰っていたじゃないですか…本当だって思いました」

 「私…宿題やったの?お風呂今すぐ入って!これやらなくていいの?って
  いつも長男に言ってて…」

先生「自分で考えたい、選びたいのに親のエゴで、親が嫌な思いしたくないから
   過干渉で子供を見張る、色々言っちゃうの。これすっごく嫌がるんだよ!
   で、子供ダメにして、子供がやらないから自分の子育てのせいでって
   親が罪悪感を感じてる姿を見せるから、子供はさらに苦しくなる」

  「私の思う通りにして!言う通りにして!私がいい気持ちになりたいから
   子供を信頼してないの、赤ちゃん扱いしてるの!
   私が居ないとダメでしょ?私が言わないとできないでしょ?
   ほーら、やっぱりね!これやらかした!
   私が言わなきゃいけないの!居なきゃいけないの!」

確かに…そういう思い私にある…
子供にやってる…

先生「本当にね、子供が心配でって依存なのよ。
   私が嫌な思いしたくない。子供がミスしたり、それでいいじゃん。
   失敗させて!それでいいから。自分がどれだけ触覚伸ばしているか。
   それやるからできなくなる。小学生の時にいっぱい失敗するの」

  「子供にさりげなく、これ大丈夫?って足元に置いておくくらいなら
   言ってもいいけど、子供が失敗すると私がちゃんとしてないって思われる
   んじゃないか?と体裁を気にしているの」

確かにそうだ…しっかり子供を見てあげてるお母さんに思われたくて
学校の準備物を息子が自分で準備する前にカバンに入れたことがあった。
あれもやりすぎだったんだ。本当信頼してないな…

第三ラウンド始まる、セラピー中寝ていた次男が起き出す
   

最後のラウンドが始まった
またまた呼吸したくない思いが出てくる
ブリージングセラピーが始まると同時にお昼寝してくれていた次男が
起きてしまう…私を探して泣いている次男。
ああ…あともう少しなのに…集中できない…邪魔しないでくれ〜
そんな思いが駆け巡る
何も感じられなかったらどうしよう…

でも、あと少し。絶対もと取らなきゃ!(私にとっては安くはない)
何か掴んで帰らなきゃ!
最後までやり切るぞ!!

先生の誘導に合わせて呼吸を続けると、後頭部が熱くなってきた
この体の変化も不思議なのだ。
それから湧き上がってくる思い
「ごめんね、ごめんね、ごめんね、長男…」
長男に対してただただ「ごめんね」が出てくる。
それと同時に涙もでてくる。

私は長男にものすごく依存していたんだ…
私が居ないとダメだって思って欲しかったんだ…

私はお母さんに依存している自分がすごく嫌だった
それなのに、自分の子供には自分に依存して欲しいなんて…
全くおかしな話だ。

セラピー中の先生の誘導の言葉で「嫌ってるところも能力に変えられる」
その言葉を聞いて、「依存してる自分」にそれでもいいよって言えた。

とにかく3ラウンド目は、長男に「ごめんね」という思いが
いっぱい出てきて泣けた。

ブリージングセラピーが終わって、先生の返答

先生「過干渉に気づいて、長男を信じていなかったと気づいて
   長男がどれだけ嫌な思いをしてきたか
   それを長男は訴えているのに、またすぐ忘れて言っちゃう。
   だからなかなか長男が変わらない、直らないように感じていた。
   やっとわかったね」

私「私はセラピーが始まる前に先生から「お母さんのせいにしてみて」
  って言われて、なんでかな?とわかりませんでした。
  結局1番嫌だったのが…
  おまえが私がやる前に全部奪い取っていったから
  私のこと信頼しないから
  やろうとしているのに、先回りしてやったじゃないか!
  この思いが、すっごく私の奥深いところにあったんだなーって」

先生「長男はママが悪いっていつも訴えているのに、歩さんは
   え?ってなっていた。すっごく怒っているの。
   歩さんが1人の時に、自分のお母さんに対してもっと怒り出してみて
   そうしたらもっと長男の気持ちがわかるし、過干渉やめられる。
   何かクッションでも叩きながら
   お母さんがこうだから!
   私本当に嫌だったのに!
   なんで何回言ってもわかってくれないの?
   訴えているのに、なんでわかってくれないの?
   って言いながらもっと怒り出してみて」

先生「次男が起きてきて、集中できない、邪魔される、もと取ってやるーって
   思ったでしょ?この時本気出したの
   絶対乗り越えてみせるって決めるだけ
   もと取ってやるって決めたの
   やるって決めた。それだけでいい。これが本気出すってヤツなの。」

私の中に「お母さんのせいで私はこうなった」があるから
「私のせいであの人は不幸になったんじゃないか?」が消えなかった。
「おまえのせいで、私は不幸になった」と言われてるような
責められているような気がしていた。
そして、長男にも「おまえのせいだ」「ママのせいだ」と言われる。
私が母を責めているから…

「お母さんのせいで今私はこうなった」
これは勘違いなんだけど、
自分では勘違いだと気付かず、誰かのせいにしたい。
自分には非はないと信じたいのだ。
深層意識の幼い私はずーーーっとその勘違いを握りしめたまま
成長が止まっていたのだ。

それが、今の現実を創っていて、長男に同じことしちゃう。
そして、長男も私が昔、幼い頃にお母さんに思ってた思いと
全く同じ思いを持ってしまう…

これに気づくと、やめられるのだ。
負の連鎖が終わる。


セラピー後、家に帰って私は長男にガミガミ言わない、
見張らない自分になってきていることに気づいた。

なぜなら、それが私がお母さんからされて
ものすごく嫌だった事だって気づいたから。
自分も子供に思いっきりそのままやってたって気づいたから。

朝の支度も長男のペースにおまかせ
学校から帰ってきてからの過ごし方も長男におまかせ
まあ、食事は一緒に食べたり、お風呂冷めない時に入ってね
ゲームは何時まで、遅くても21:30までには寝て
そのくらいは言うけど。

確実に私の小言は減った。
そして、長男は私の言うこと結構聞いてる。怒りっぽさも減った。
朝だって1人で支度して、1人で出かけていく。
妹の幼稚園バスは🚌8:20に来るが、
その時間に合わせて出かけるようになった。
今までよりも早い時間に登校するようになってきた!


何も言ってないのに…
何も指示してないのに…言わない方がいいじゃん笑

これは放任主義になったとは違うのだ。
私の中で、気づいて納得したことがある。
「親に信頼されてないことが1番嫌だった」
「いつまでも赤ちゃん扱いされて、いろいろ言われることが嫌だった」
「子供を見張るのは、私のエゴだった」

これが腑に落ちてから、長男を信頼して任せる。
これを実践し始めたのだ。
まあ、始めたばかりだから失敗もする。
すぐに全部変われるわけじゃない。
でも、確実に私の人生は良い方向に変わってきているのを感じる。


そして、まだまだ私の深層意識にはこういった勘違いが
沢山あるんじゃないか?と思う。
私は人生でこの学びと出会えて本当に良かったと心から思う。

私が受講したブリージングセラピーはこちら↓



44歳で3番目の次男を自然妊娠で授かる。
44歳11か月の時に3番目の次男を自然分娩で出産。
高齢妊娠、出産、子育てのリアルエピソードをインスタで更新中↓




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