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これだけ抑えて!ニキビの薬!

こんにちは
美容皮膚科ナースのあゆみです。
普段は美容皮膚科で働いています!
noteでは患者さんや友達に聞かれることを、より詳しく解説しています。

Instagramでは日常思ったこと、YouTubeでは看護師の働き方について動画を上げています。
ぜひご覧ください\(^^)/

よろしくお願いします!!

ニキビ特集、今回はお楽しみの治療編です!!
原因ばかり説明してきて、『『結局どうやって治したらいいわけ~~( ´∀`)?』』と悶々としていたあなた!
お待たせいたしました。

1.ニキビができる原因
2.ニキビが悪化する原因
3.ニキビの治療
4.ニキビの予防

ニキビの治療は塗り薬や飲み薬、ピーリングなどなど・・・

いろいろありすぎてどの治療がいいのかわからない(_ _)
今の治療が自分にあっているのかわからない(_ _)
いつまで薬を使ったらいいのかわからない(_ _)

大丈夫です!今回はそれぞれの治療法について、わかりやすく丁寧に説明していきます!

治療法は大きく分けると保険診療のものと自由診療のものがあります!
保険診療では塗り薬や飲み薬を使用する、薬物療法が主な治療です!(^^)!
自由診療は保険適応外の飲み薬や圧出、美容医療分野であるピーリングなどです!

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今回は保険診療の領域について詳しく説明します!

外用薬(塗り薬)
塗り薬には3種類あります!

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1)アダパレン
白ニキビに効果的な薬です。
ニキビの表面を溶かし、中にたまった皮脂を外に出すことができるので、白ニキビの段階で早く治すことができます。また、皮膚のターンオーバーも正常にするので、ニキビの再発も防ぐことができます( ..)φメモメモ
主な薬剤
ディフェリンゲル®、エピデュオゲル®(アダパレンと過酸化ベンゾイルの合剤)
2)抗菌薬
炎症が起こっている赤ニキビ、黄ニキビに使います。
繁殖した菌を退治するので、炎症が早く治まります。
ただ、抗菌薬は耐性菌(薬が効かない菌)を作る可能性があるので、使用方法には注意が必要です!
主な薬剤
ダラシンTローション®、ゼビアックスローション®、アクアチム®
3)過酸化ベンゾイル
炎症が起こっている赤ニキビ、黄ニキビに使います。
抗菌薬ではないのですが、殺菌作用があり、さらにニキビの表面を溶かすこともできます!
かなり優秀な薬ですね!!この薬は2015年に日本で保険適応になった、比較的新しい薬です( ..)φメモメモ
主な薬剤
ベピオゲル®、エピデュオゲル®(アダパレンと過酸化ベンゾイルの合剤)

それぞれの薬を掛け合わせた合剤もあり、塗り薬は幅広くありますので、皮膚科に受診して、あなたの状態にあった薬を処方してもらいましょう!!


内服薬(飲み薬)
飲み薬は3種類に分類できます。

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1)抗菌薬
炎症が強いときに塗り薬だけでなく、飲み薬でも抗菌薬を使うことがあります。身体の内側から菌を退治することで、炎症を速やかに抑えます。塗り薬でも説明した通り、耐性菌ができる可能性があるため、飲み方や飲む期間に注意が必要です!
主な薬剤
ルリッド®、ミノマイシン®、ビブラマイシン®
2)ビタミン剤
ビタミン剤は直接的な治療薬ではありませんが、補助的な役割で処方されることが多いです
ビタミンB2
栄養素の代謝に必要なビタミンで、皮膚た粘膜の状態を正常に保ちます。不足するとニキビや口内炎ができます。
主な薬剤:フラビタン®
ビタミンB6
新陳代謝や血流を良くします。不足するとニキビや口内炎ができます。
主な薬剤:ピドキサール®
ビタミンC
メラニンの産生を抑制します。ニキビができた後の黒ずみを予防することができます。
主な薬剤:シナール®

ビタミンの話はマニアックになってくるので、別の記事で詳しく説明しますね。
マニアックな方はぜひ読んでください(*'ω'*)

3)漢方
漢方の考え方はニキビそのものではなく、ニキビをつくるおおもとを治療しようという考え方です。体質や身体の不調にフォーカスしています。
ニキビでよく使用される漢方薬は以下の薬です。
清上防風湯(せいじょうぼうふうとう):顔の赤みや熱をとります
荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう):炎症に効きます
桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん):血行を良くして肌質を整えます


皮膚科で処方されている薬について理解していただけたでしょうか?
処方して使っているものの、結局何に効いてるのかわからないのはもったいないですよね!
薬の特徴を理解して、ニキビ治療をしていきましょう!!

次回は自由診療の領域についてです。
ピーリングって必要なの?
どのタイミングで病院を受診したらいいの?
自由診療は必要なの?
こんなお悩みを解決します!!
では、また次の記事で~~~('ω')ノ

引用
https://www.maruho.co.jp/medical/products/differin/index.html
https://www.maruho.co.jp/medical/products/zebiax/index.html
https://medinfo-sato.com/patient/pdf/21_dalacin.pdf
https://www.maruho.co.jp/medical/products/bepio/index.html
https://e-mr.sanofi.co.jp/products/rulid
https://pfizerpro.jp/cs/sv/pfizerpro/di/Page/1259675500449/1259672461622#det_c
https://pfizerpro.jp/cs/sv/pfizerpro/di/Page/1259675500449/1259672454829
https://med.toaeiyo.co.jp/products/flavitantab/index.html
https://www.taiyo-pharma.co.jp/wp-content/uploads/2020/04/pal_gaiyo01.pdf
https://www.shionogi.co.jp/med/products/drug_sa/g0l2sg000000336m.html
https://www.tsumura.co.jp/kampo/list/detail/058.html
https://www.tsumura.co.jp/kampo/list/detail/050.html
https://www.tsumura.co.jp/kampo/list/detail/125.html

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