千葉 鮎子 Ayuko chiba

リノベーションデザイナー 2級建築士。 夫婦で設計事務所を開設。@名古屋 【ミルフィ…

千葉 鮎子 Ayuko chiba

リノベーションデザイナー 2級建築士。 夫婦で設計事務所を開設。@名古屋 【ミルフィーユ建築設計事務所】 https://millefeuille-arch.com/

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最近の記事

リフォームでもリノベでも、その人にとって価値ある事なら同じ。

これまでマンションリノベーションのお仕事に長く関わってきましたが、 お客様から「リフォームとリノベーションって何が違うんですか?」と 聞かれることも多いです。 日本では、リフォームは老朽化した建物を新しくする事を指し、 リノベーションは新しくするうえで既存の物よりも価値を高める事を指していて、 古くなったトイレを新しくするのはリフォーム、 トイレの壁を取って広くして自分好みに変えて自分にとっての価値が上がればリノベーション。 という感じでしょうか。 面積の大小でも分け

    • 何の為に働くか、どんな未来を手にして欲しいか

      先日も少し書きましたが、 9月から、外部の方にお願いしてこれからのお仕事の指針を決めるための時間を作っています。 自分が何のためにこのお仕事をしているのか、 お客様にどうなっていただきたいのか、 どんな未来をご提供したいのか、、 そんな事を改めて考えているのですが、 私が常に思っている事がありまして、 それは、 「リノベーションや家作りをしたことで、 お客様には家でリラックスした時間を過ごしてほしい。」 という事! 「癒し」や「心の潤い」を感じられるような時間を

      • 賃貸リノベに感じた事②何かを解決するものであってほしい。

        賃貸に出すためのリノベーションについて。 今回は続きです。 前回の記事はこちら↓ 床にフローリングが使えない、 ↓ なら壁や天井に木を使ってみようかな、、、 ↓ 日焼けやお手入れも気になるから天然木では無く、 木目柄のシートにする? ↓ サンプルが届くが、はて、どんな色柄にしよう、、、。 ↓ 誰が住むか分からないから選べない。。 結局何を考えても、決めるにしても、 誰が住むか分からないから決められない。という問題にぶち当たってしまう。 これ、何か全く別のアプローチをし

        • マンションリノベーションの新しい提案のかたちを模索したい

          明日から9月ですね、! ということは今年も残り4ヶ月。 実は今年中にやりたいことがありまして。 今、今後のお仕事について改めて考え直しているのですが、 その方向性や内容を遅くとも年明けにはまとめて、 来年の春から心機一転新しい形で打ち出したいなと思っています。 なかなかnoteではご案内できていなかったのですが、 インテリアコーディネートやリノベーションのお仕事をフリーになってから今まで沢山お受けしてきました。 やはりその中で、ここ数年の社会情勢や価格変動、その他

        リフォームでもリノベでも、その人にとって価値ある事なら同じ。

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        • お仕事について
          8本
        • 自宅リノベーション
          9本

        記事

          「誰が住むか分からないけど設計する」賃貸リノベに感じた事。

          先日、賃貸に出すためにお部屋をリノベーションしたいというご相談をいただき、ご提案させて頂きました。 現在所有しているマンションを貸して、自分はまた別の場所に住む、という事もありますよね。 これまで基本的には住む人の為に設計をしてきたのですが、 賃貸ということで、誰が住むか分からない状態で設計する。というのは初めて。 エリアや物件の広さから、大体の年齢や家族構成を想定することは出来ますが、どんな趣味趣向の方なのか、という事まではなかなか設定する事が難しい。 よって、例えば

          「誰が住むか分からないけど設計する」賃貸リノベに感じた事。

          手段は何でも良い。伝わることが大事。

          設計事務所で働いていた頃、プレゼンの為にパースや模型を作っていました。 どんなことを考えてプランを作ったか、 お客様にその想いを伝えるための方法。 それは、パースでも模型でも、なんでもいいと思っています。 こんな風に考えてくれたんだ! こんな風になるんだ!ということが伝わることが大事。 私はいつもパースを書いたり、3Dソフトで作ったりします。 こちらは手書きのもの。 書いているとどんどん内装やインテリアのイメージが湧いて、 その家に住みたくなってきます。 ここに

          手段は何でも良い。伝わることが大事。

          苦手だった図面と、いつもそばにあった音楽

          図面を書くのが苦手でした。 苦手というより興味が持てなかった。 大学を卒業して最初は自分が考えた案・設計なんて通らなくて 他の人の手伝いばかり。図面は作業でしかなかった。 図面を書くのが楽しくなったのは、 自分で考えた物を書くようになってから。 書くことに責任が伴ったけれど、 自分の考えているコトを現場監督さんや業者さんに作っていただくには 書かないと伝わらない。 どうしてそうしたいのか、 意図を伝えないと、現場は思った通りに完成しない。 こうなってほしい!こうした

          苦手だった図面と、いつもそばにあった音楽

          空間の活かし方と、お客様のご要望は重なるといい。

          今週末、マンションリノベーションの初回プレゼンテーションがあります。 2年程前に中古マンションの購入を検討していてご相談くださったお客様。 2年越しに物件が決まり、 改めてご連絡を頂きお打ち合わせがスタートする事になりました。 中古マンションの購入段階から、 その物件がリノベーションに向いているか、 またお客様のやりたい事がその物件(マンション)で叶うのか?といったご相談に乗る事もさせていただいています。 リノベーションはマンションでも戸建てでもそうですが、 「箱」(空

          空間の活かし方と、お客様のご要望は重なるといい。

          6月のこと

          もぉ7月!今年も半分が終わってしまったんですね、、! 自己紹介と自宅リノベについて書いてから止まってしまっていたnoteですが、 また今度書けたらいいなーと思って写真を撮っておいたので、 6月にあった事を写真と共に振り返ってみたいと思います。 今月は、賃貸物件のリノベーションのお仕事を頂き プランニングをしたり、 新築マンションを購入した方からリフォームのご相談をいただいたり。 何かとプランニングをすることが多かった6月。 息子の発熱の看病もしながらなんとか乗り切りま

          自宅リノベ 寝室編

          今日は自宅リノベ寝室編です。 寝室は、もともと和室でした。 これが、もともとの間取り↓右上の和室の部分をリノベで寝室にしました。 これが現在の間取り↓ もともとクローゼットだった部分から部屋に入るようなかたちに変わっています。 玄関から入り口を見たところ↓ 寝室入ってすぐに本棚があります。 クローゼットは、壁一面に新たに作りました。 もともと和室だったので、障子をそのまま残しています。 優しい雰囲気にしたかったの

          自宅リノベ 寝室編

          自宅リノベ 和室編

          今日は和室について。 自宅には、実は和室を作りました! この玄関のすぐ横の部屋です↓ 現在は書斎や作業部屋のように使っていますが、 将来の子供部屋にもする予定の部屋です。 この部屋を和室にしたのは、 玄関から入ってすぐ見える部屋なので茶室のようにして、 外の緑も楽しめる部屋になったらいいなという思いから。 実際はこんな風になりました。 窓の外の緑が綺麗です。 これは和室に入る入り口を見ている写真↓ この入り口は敢

          自宅リノベ 和室編

          自宅リノベ 洗面・浴室編

          自宅リノベ、今日は、洗面室と浴室編です! 洗面室と浴室ですが、 浴室、洗面室、トイレが解体出来ない構造壁に挟まれていたので それぞれの位置を変えたりお風呂を大きくしたりすることは出来ませんでした。 私たち夫婦は広いお風呂にしたい!という要望は無かったので、 間取り的にはそのままの位置で、 内部をすべて新しくしました。 洗面台は、もともと友人の家具作家さんに作って頂こうと思っていて、 その方の作風が好きなので、 あまり細かく要望はせず、お任せで作っていただきまし

          自宅リノベ 洗面・浴室編

          自宅リノベ キッチン編

          さて今日は自宅リノベの設備編。 主にキッチンについて書いていこうと思います。 今回の自宅キッチンのポイントは何といっても長さ! L字のキッチンですが、 シンクから洗濯機からコンロまで全ての長さを合計すると、 何と全体で5M! 廊下を作ったので、その分長いキッチンが据え付けられたのですが、 そのお陰で洗濯機も組み込んで計画出来ました。 私がキッチンを考えるうえで思っていたこと。 それは、 リビングから丸見えになっていても 気にならないキッチンにしたい! という事。

          自宅リノベ キッチン編

          自宅リノベ内装編

          さて、今日は自宅リノベの内装編です。 間取りは主に主人に考えてもらい、 内装は私が考えるというのがいつもの流れ。 今回も大体そんな役割分担になっていたのですが、 内装に関しては二人とも使いたい素材は大体同じでした! まず、 床材は、無垢。 そして、 壁や天井は漆喰。 これは絶対にそうしたい!と思っていました。 やっぱり本物の素材を使いたい! というのが一番の理由。 今は本当に技術が進化していて、 無垢材ではない突板やシートのフローリングでも無垢材っぽいものが沢山ありま

          自宅リノベ内装編

          自宅リノベ間取り編②

          さて、今日は間取りについて詳しくお話ししていきます! まず、この改装前の間取りを見たときに感じたこと。 それは、玄関から入ってきたとき、 また洗面など、水回りから出てきたときも、 すぐにLDKが丸見えになってしまうという事! これは、もしかしたら家事動線などを重要視していて、 なるべく最短で水回りとLDKが繋がっているような間取りがいいなと思われている方は、 好まれるかもしれませんが、 私たちにとっては、できればLDKが丸見えになってしまうのではなく、 ワンクッション廊下

          自宅リノベ間取り編②

          自宅リノベ間取り編

          今日は、自宅リノベの間取り編です。 私たちは、設計は主人が、内装やインテリアは私が担うことが多いのですが、 今回の自宅も大体そんな役割分担で決めていきました。 まずこちらが、購入した段階の間取り。 実はマンションには二つの構造があるんです。 鉄筋コンクリート造には変わりないのですが、その中でも ラーメン構造と壁式構造 という二種類があるのです! ラーメン構造というのは、食べ物のラーメンとは関係なく(^^ 柱と梁で建物を支えている構造のことを ラーメン構造と言います。

          自宅リノベ間取り編