AIとブランドを作る。UXライティングにAIを活用する方法
今回のテーマは、「どのようにブランドを守りながら、UXライティングでAIを活用しているのか。」というところです。
note社では、社内のさまざまな領域でAIを活用しています。
これらAIを活用していますが、AIで全自動で作成してはおらず人とAIが協業しながらやっています。
色々この辺り試している中で、個人的に考えているAIとうまく協力するポイントである「できることを分類しておく」ということと「ブランドを守る」の2点について今回はまとめたいと思います。
1 分類して使い分ける
AIってできることは多いのですが、多すぎて今必要な生成ができなかったり、タイミングを逃してしまったりしてしまうこともあります。
そこで私はAIを業務に組み込むにあたって、テキスト生成AIでできることをざっくりと5区分して、壁に当たった時にどの分類の生成が効きそうか考えたり、よかったプロンプトの蓄積をしています。
まず何もわからない時です。ふんわり考えていることを一旦全部入れて、ざっくり形にしてもらったり、意見をもらえます。一旦全体を俯瞰できるので初動が動きやすくなる気がします。
次に二つ目、0→1のアイデア起案です。ここから採用になることの方が少ないのですが、出してもらうことで自分のふんわり持っていたアイデアの確信度をあげたり、気づかなかった可能性に気づくこともあります。
事業会社だと特にずっと同じプロダクトをやるので、新鮮なアイデアを出すのに困ることもあるのでありがたいです。
次に発散です。これが一番使っているかもしれません。これいいけどニュアンス違うなとか、文字文字しいなとか、少し違うなという時に幅だしをしてもらいます。
まとまってきた時、煮詰まってきたり客観的なレビューが欲しいなという時はレビューという形で力を貸してもらいます。
まとめていく段階で、言葉や文章が変だったり、口語になっていないか精査してもらうと安心ですし、自分の日本語力で見つけられていない日本語のミスを見つけられてありがたいです。
このような形で、フェーズごとにやれることをまとめておいて蓄積していくと、とてもスムーズにAIを業務に導入できます!
ブランドを守る
次に、ブランドを守るという観点です。
正直、これは実際人間がやっている部分が多いです。noteのInstagram担当をしている方に聞いても同じように言っていました。
というのも、noteは結構特殊でして、最低限の文字数を考えつつ、少し温かみというか寄り添うニュアンスも強いライティングです。
また意図して湾曲表現などの日本語的な要素を入れることもあり、こういう細やかなブランドのニュアンスを一発で出すことは難しいです。
現在は、80%くらいまでAIと一緒に作って、最後は人間が判断するという塩梅が結果うまく行っています。ここで気をつけているのは「UXライティングの基準を持っておくこと」になります。
たくさん案だしをしてもらっても、結果選べなければ意味がありません。弊社では、「noteさん」というボイス、トーンの人格を定義して「noteさんがいうかどうか」をよく話しています。
UXライティングを議論する際、「noteさんはこれいいそうだよね、言わなそうだよね」などよく話しています。
あとは、個人的にUXライティングの教科書にありました表を埋めて自己判断の軸を作っています。
こちらは紹介されていたボイスチャートのワークが良いなと思って、note版で埋めてみたものになります。
軸を作っておくことで、AIを利用して膨大に数出ししても最後基準を元に決めることができますし、共通言語があることで他者とのコミュニケーションも楽になります。
社内AI活用を支えるnAc社の取り組み
こちらで書いた内容ですが、セキュリティとか、情報漏洩とか、実際どうしてるの?と思われる方もいるかもしれません。
実は弊社ではnote AI creativeという初の子会社で、社内のいろんな整備を含めた社内外のAI関連の取り組みが行われています。
このような技術によって我々のAI利用は支えられています。気になる方はご覧ください↓↓
最後に
noteは一緒に働く仲間を探しております!
興味持ってくださった方いれば、カジュアル面談などからお気軽にお話ししましょう!
インスタやってます!
最近採用サイトもオープンしたのでよかったらみてね
いただいたサポートは、面白いデザイン記事企画のために使います!