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非認知能力

先日schooの授業で『生涯年収を変える「非認知能力」~教育格差の現状を知る~』という授業を受講したので、非認知能力についてまとめてみようと思う。

非認知能力とは

人間の能力は大きく「認知能力」と「非認知能力」に分けられる。

認知能力」とは、IQのように、学力テストや知能テストで測定し指標化して「認知」できる能力のこと。
一方、「非認知能力」とは、認知能力以外の能力を広く表す言葉で、テストなどで数値化することが難しい内面的なスキルを指す。

非認知能力の種類

「自尊心」:自分自身を基本的に価値あるものとする感覚、自分に価値を置いている程度
「切り替え」:課題を柔軟に切り替える能力
「自己効力感」:個人がある状況において必要な行動を効果的に遂行できる可能性の認知
「忍耐力」:長い時間目標に向けて努力を続ける力、情熱
「創造性」:オリジナリティと有用性を兼ね備えたものを生み出せる能力

https://www.manabinoba.com/edu_watch/020256.html

他にも「意欲」「セルフコントロール」など様々な力がある。

非認知能力が世界的に注目される背景

非認知能力は今、世界的に注目されている。
教育経済学の研究者ジェームズ・ヘックマンが、2000年にノーベル経済学賞を受賞したことをきっかけに、その代表的な研究「ペリー就学前プロジェクト」が注目された。

【「ペリー就学前プロジェクト」の概要】
これは1960年代にアメリカで行われた社会的調査。
経済的余裕がなく幼児教育を受けることができない貧困世帯の3~4歳の子ども123人を対象に行われた。この約半数の子どもが、週3回、1日3時間の就学前教育プログラムに2年間通い、さらに週に一度、教員による家庭訪問も受けた。

【具体的な内容】
・26人の子供に対して4人の教師を配置(教師は教育専門家)
・毎週1回、1時間半の家庭訪問
・授業時間は1日2時間半
・実施期間は就学までの2年間

その後40年にわたる追跡調査で、このプロジェクトを受けたグループの子どもたちは次のような結果を得た。

【結果】
・学歴が高く、収入が多い、持ち家率が高い。
・犯罪率や生活保護受給率もより低い。
・学習意欲が高く、より安定した社会生活を送っている。

ペリー就学前プロジェクトの効果(教育的効果)
ペリー就学前プロジェクトの効果(経済的効果)

このプロジェクトで導き出された注目すべき結論は、教育で重要なのは、忍耐性や協調性、計画力などの「非認知能力」が大事であること。

現在の社会は変化に富み多様化している。この時代を生き抜く上で、改めてこの「非認知能力」が注目されている。

私の経験から

今回、非認知能力について学び、自分の幼少期を振り返ってみた。
その中で非認知能力が育まれただろう経験を挙げる。

①児童館
私は2歳の頃から児童館に通っていた。
田舎の小さい児童館だったので、子どもは全部で10人ほどしかいなかった。
よくパズルやままごと、外遊びをしていた。
また、行事には地域のお年寄りが大勢集まった。

②妹の存在
私は2人兄弟で4歳下の妹がいる。
妹とはよく遊んだし、喧嘩もたくさんした。
貧乏な家庭だったのでゲームなどはなかった。
その中でも2人でできる遊びを考えた。

③両親
私の実家は農家で、繁忙期はよく畑で遊んだり、山に行ったりした。
たくさん手伝いもしたが、どうやってお手伝いを逃れるかも考えていた。
両親は私たちの話をよく聞いてくれたし、1日3回の食事は必ず家族全員で取った。

子どもの頃は家が田舎だし、ゲームも買ってもらえないなんて嫌だなと思っていた。しかし、田舎で貧乏だったからこそできた非認知能力を向上させる経験があった。改めて両親に感謝したい。

子育ての社会化

先日のschooの授業で、株式会社4kizの代表取締役CEOの本山さんの講義で勉強になった「子育ての社会化」について紹介する。

まず、現在の日本では「相対的貧困」が問題になっている。
貧困家庭の子どもでもスマホを持っていたりと、見た目では貧困かどうか分かりにくい。

その相対的貧困により、「親が子どもと過ごす時間」「自然体験活動」「部活動等課外活動」「習い事」「旅行」など非認知能力を伸ばす場が減少している。

学校は勉強などの「認知能力」を育む場で、家庭で「非認知能力」を育む場とするのが理想だが、貧困家庭では実現できない。

そこで、重要になるのが、「子育ての社会化」だ。
これは放課後・週末に学校外で家庭の役割を補充しながら、子どもの非認知能力を育むことのできる環境をつくる、というもの。

「子ども食堂」や「地域のレク」などが当てはまると思った。
私も具体的な施策を考えてみようと思う。(後でnote書きます)

大人になってからの非認知能力

これもschooの本山さんの講義の引用になるが、、、

・大人になっても好奇心を持って生涯学び続ける
・職場などの所属先以外の関わり・つながり・居場所をもつ
・自分自身をオープンソース化する
 (ボランティア、複業など)
・SNSやネットの禍の性を有効活用

私も生涯学び続ける気持ちで、noteを投稿したり、schooを受講したり様々な活動を行っていこうと思う。

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